RENA(右)と2度対戦しているイリアーナがKNOCK OUTに初参戦 (C)キックスロード
2019年4月29日(月・祝)東京・ベルサール高田馬場で開催されるキックボクシング大会『KNOCK OUT 2019 SPRING「THE FUTURE IS IN THE RING」』。
第4試合で、Girls S-cup48㎏世界トーナメント2018王者イリアーナ・ヴァレンティーノ(イタリア/Kick And Punch/Gracie Fighter Dojo)が、MuayThaiOpen女子フライ級王者・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)と対戦する。
イリアーナはWBCムエタイ欧州女子フライ級王者の肩書を引っ提げて、2015年大晦日の『RIZIN』に初来日。RENAとMMAルールで対戦し、最後は飛び付き腕十字で敗れたが打撃でRENAを苦しめた。2017年7月の再来日ではシュートボクシングルールでRENAと再戦し、判定で敗れるもRENAが「またやりましょう」と言うほどかみ合った試合に。
そして2018年7月の3度目の来日では『Girls S-cup 2018 48㎏世界トーナメント』に出場し、1回戦で小林愛三、準決勝でMISAKI、決勝でMIOとRENAに続くトップ選手をことごとく倒して優勝を飾った。特に、1回戦で対戦した小林は当時13戦無敗。その小林からイリアーナはバックハンドブローでダウンを奪って勝利している。今回はその再戦となった(前回はSBルール、今回はキックボクシングルール)。
ヒジありのムエタイの試合でも何度もKOしてきたわ
――KNOCK OUT初参戦が決まりました。心境を教えて下さい。
「今回、KNOCK OUTに出場が決まってとても嬉しいわ。MANAZOのホームなので少し不安だけど、私は日本が大好き。KNOCK OUTファンにも私を応援して欲しいわね」
――KNOCK OUTの印象を教えて下さい。
「KNOCK OUTのことはかなり前から知っていた。選手、関係者、全てがプロフェショナルと感じる団体よ」
――あなたはWBCムエタイのタイトルを獲っていて、ヒジありルールは得意ですか? ヒジありの試合は何試合経験がありますか?
「WBCのベルトは私が持っている中でとても大切なベルトの一つ。私の誇りだわ。私はムエタイとK-1ルールのキックボクシングルール(=K-1 ル―ル)をほぼ同じ数の試合をやってきて、プロ46戦で43勝を挙げてきた。もともとムエタイから始めているし、ムエタイの試合でも何度もKOしてきたわ。厳しい練習に耐え抜いたから、今の私があるの。ヒジ? もちろん。使い方はよく知っている」
今の私の最大限を出すことも戦いのテーマ
――昨年7月にシュートボクシングのGirls S-cup 48 kg世界トーナメント一回戦で対戦した時の小林愛三選手の印象を教えて下さい。
「MANAZOはパワーがあってスピードがある。一流のアスリートよ。私は彼女のファイトスタイルが大好き」
――イリアーナ選手は小林選手に勝ってから、準決勝でMISAKI選手、決勝戦でMIO選手といった日本のトップファイターを次々と倒してトーナメントを制覇しました。3人の選手のうち、一番強敵だったのは誰ですか?
「誰か一人なんて選べないわ。3人ともタイプが違ったファイターで、全員が強敵だった。彼女たちはとても素晴らしいファイターだったわ」
――日本にはなかなかイリアーナ選手の情報が入ってきません。S-cup女王となり、その後は何試合やってますか?
「昨年7月からは試合はあまりやっていない。でも、スパーリングはかなりやってきたわ。特に最近、スロベニア、クロアチア、ロシアから来た女性ファイターたちと練習やスパーリングをやっているの。彼女たちはとてもパワフルでスピードもあるから、今回の試合に向けて良い準備が出来ているの」
――小林選手にはダウンを取って判定勝ちでしたが、今度はどのような結果になると思いますか?
「私は戦う前に色々と言葉にする事はあまり好きじゃない。でも、この1年間で強化した事をこの戦いで見せたい。MANAZOとの試合に向けて、ジョルジオ・ペトロシアンの育ての親のアルフィオ・ロマヌート(Alfio Romanut)氏の所で、強化トレーニングを積んできたの。だから、彼のためにも今の私の最大限を出すことも戦いのテーマよ」
――ファンにはどういう試合を見せたいですか? ファンにメッセージをお願いします。
「日本のファンは大好き。いつも感謝しています。毎日のようにメッセージを送ってくれて、私のパワーの源になっているわ。10カ月ぶりにみんなの前で戦えることは本当に嬉しい。皆をワクワクさせるような戦いを見せるから、期待してね。今回の私も強いわよ! 皆、準備はいい?」