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【KNOCK OUT】ぱんちゃん璃奈、年内に階級上げることも視野に「私が負けると思われる選手とやって勝つことが目標」

2021/03/31 17:03
【KNOCK OUT】ぱんちゃん璃奈、年内に階級上げることも視野に「私が負けると思われる選手とやって勝つことが目標」

なかなか対戦相手が決まらないことにいら立ちを感じさせるぱんちゃん。選手層の厚いミニマム級への転向を示唆した

 2021年4月25日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2021 vol.2』に出場が決まっていた、KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者・ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)の対戦相手が発表された。

 3月31日(水)都内所属ジムにて記者会見が行われ、対戦相手はJ-GIRLSピン級&WMC日本女子同級二冠王のMIREYに決定。ぱんちゃんは2020年11月の試合で右拳の脱臼による靭帯断裂で手術、戦線を離脱していたが、今大会で復帰を果たす。


 ぱんちゃんは練習の状況を「万全にできるようになったのは2月に入ってから。2月半ばで拳を気にせず打てるようになったので、3月(の大会に)は間に合わなくて。傷はまだ痛いですが気にせず問題なく打てています」と、怪我の影響はほとんどないとした。

 拳のケアは「もうしていません(笑)」とし、「(手術の)傷跡を隠すためにクリームを塗った方がいいよと言われていますが、気にしてないです。傷はまだ痛いんですが、殴る時はそんなに痛くない。ただビビっちゃうところがあるので今は9割くらいですかね。でも試合の時は120%くらいでできるので。11月の試合も2Rで靭帯が切れていたんですが3Rも打っていました。今回も、もし切れても打てます」と強気。


 怪我よりも心配なのは約5カ月ぶりとなる減量。「そこはちょっと不安です。間が空いたからなのか、1年で2kg増えているので、今回が一番(減量が多い)。さっき計ったら52.3kgあったので6kg弱ですね(契約体重は46.5kg)。身体も今までで一番大きいです。でも、いつもそこまでギリギリの減量をしているわけではないので。筋トレを頑張っているところで大きくなりすぎている部分はあるんですが、46kgでまだいけると思います」


 そうなると現在の女子アトム級(-46.0kg)から女子ミニマム級(-47.5kg)に階級を上げることもあるのかと聞かれると「年内に1回は(アトム級王座を)防衛したいです。ただ防衛戦をする相手が46kgでいないのかな。戦いたい相手が一個上が多いので、個人的には1回防衛したいんですが、やりたい相手との試合がいいです」と、年内に階級を上げることも視野に入れている。


 宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「体重が大事なので厳しいようなら47.5kgもありかなと。どうしても防衛戦をやれというわけではないので、1階級アップもあるかなと思います」と今回の減量の様子を見て1階級上げるかどうかを検討してもらいたいとした。


(写真)筋肉で太くなった太ももを見せるぱんちゃん

 ジムでは「太ももが大きくなったね」と言われることが多くなったと言い、「太ももが成長中です。太ももの筋トレをめっちゃしています。(太ももの)前だけのスクワット60kg、後ろ30kgと部位で分けてトレーニングしています。体幹、足の軸が強くなったので蹴りの威力も変わってくる。あと、お尻が一番大事と言われていて。蹴りはお尻が大事です。今、お尻も凄いので。1年半前の自分の試合映像を見たけれど軸が弱くて押し負けているところがありました。上手くコントロールして勝っていましたが、組みで下がっていました。でも今回は絶対に負けていない。成長度が同じ相手だと分かるので逆にいいのかなと思います」と、2019年10月に対戦(ぱんちゃん判定勝ち)しているMIREYとの再戦は、自分の成長を確かめるのにちょうどいいとした。


 鈴木秀明STRUGGLE会長も「体幹の強化、下半身の強化、パンチのテクニックと本人が凄く作ってきています。それを僕がまとめて組み立てているところですが、10カ月前よりも凄く良くなっています。身体の使い方がよくなってきましたね。以前は部位別で強くても、瞬間に出すのが合わなかったんですが、フィジカルを強化してきてつながってきているので、それがピタッとはまると一気に化けるんじゃないかと思います」と、KOD LABでのボクシング特訓とフィジカルトレーニング、そしてSTRUGGLEでのキックボクシングの練習の成果が合致すれば一気に化けるとしている。


 当初は対戦を希望していた相手との試合が決まりかけていたが、「話がまとまらなかった」と宮田P。「その時は初参戦の選手なのでスーパーファイトの予定でした。ぱんちゃん選手は7月18日の後楽園が次の次の試合になるかな。ふさわしい相手がいれば9月か10月に初防衛戦。本人からは毎月試合をしたいとリクエストが来るんですが、1試合1試合終わってからマッチメイクしたいと思います。とにかくいいカードを組んでいきたい。タイの選手との試合も楽しみにしていたファンもいるでしょうし、あと国内にいる強い選手と戦いたいとの意思を持っているので、KNOCK OUTとしても4月に勝ってもらって下半期はいろいろ動く必要があるのかなと思っています」と、ふさわしい対戦相手を用意していきたいとする。


(写真)カーフキックと思われる低い位置へのローも見せたぱんちゃん

 ぱんちゃん自身も「もっと(自分と戦ってほしい)と言って欲しいけれど一人もいないので蚊帳の外だなって思います。やりたいけれど言わないようにしている選手が6~7人くらいいますね。戦いたいと言ってもらえないのは、強さを見せられていないからダメなのかなと思っているので。見せられれば言われると思う。キャリアの低い人からは言われるようになりましたが、チャンピオンには言ってもらえないのでまだまだだと思いますね」と、他団体の王者から「戦いたい」と名前があげられるような強さを見せていきたいとした。


 また、今後の目標を聞かれると「私が負けると思われる選手とやって勝つことです。防衛戦がしたいというよりは、戦いたい相手と戦う方がいい。防衛戦にはこだわってないです。相手に合わせて戦いたいです。その方が盛り上がってくれるかなと思いますし、私もモチベーションが上がると思うので、1回(戦いたい相手と)決まりかけた時に凄い上がって今までで一番嬉しかったので、その感情のまま練習したらもっと強くなれると思うのでお願いします」と、戦いたい相手と戦わせて欲しいとした。

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