2021年3月24日、1992年のバルセロナ五輪柔道男子71kg級金メダル“平成の三四郎”こと古賀稔彦氏が死去した。昨年からがんの闘病中で24日朝に亡くなった。53歳だった。
あまりに早すぎる死を追悼する声が、柔道出身者を始め格闘技界からも多く上がっている。
女子MMAファイターの中井りん(修斗道場四国)もその一人だ。中井は24日(水)にブログを更新し「柔道家、指導者の、古賀稔彦先生が亡くなられました。心から哀悼の意を表します」とした。
中井の師である宇佐美館長も「大学時代に一緒に何度も練習した事があり、涙を流しながら『あの頃が昨日の様に思い出される』と言っていました。宇佐美館長は『亡くなられた事がとても信じられない、俺もそのうち逝かなければならない』と言うので、私は『とんでもない、まだ呼ばれていません、やめて下さい』と言いました(宇佐美館長は日体大レスリング部ですが)」と、古賀氏の訃報に大きなショックを受けたという。
中井自身も「私も柔道の練習や試合で何度もお会いした事があり御指導を受けた事があり、忘れえぬ方でショックは大きいです。心から御冥福を御祈り致します」と指導を受けたことがあるとし、故人を偲んだ。また、「今日の夜の練習は、心を清らかに沈め、古賀先生追悼練習となり、心を込めて格闘技を行わせて頂きました」と、追悼練習として行ったと綴っている。