対する兼田は関西キック界のフェザー級でトップに君臨する21歳。『K-1甲子園2017』の-60kgで優勝した後、ACCELフェザー級王者、元HEATキックライト級王者、元RKSスーパーフェザー級王者と3つの団体で王座を獲得している。戦績は13勝(6KO)2敗。
これまでは「将暉」のリングネームで関西圏を中心に活動してきた兼田は、今回の栗秋戦を足がかりに『KNOCK OUT』でトップ戦線に躍り出ての活躍を目論む。そこにはどんな思いがあるのか?
「スター候補をどんどん倒していって、自分がそのトップに立ちます」
──最初に確認ですが、これまで東京での試合経験は……。
「今回が2回目になります。去年の1月、HEATのニューピアホール大会でヘンリー・セーハス選手とやったのが初めてです。新宿FACEは、K-1甲子園の予選で試合したことがありますが、プロでは今回が初めてになります」
──では、今までプロの試合をした場所というのは?
「デビュー戦が大阪で、あとは東京と名古屋と中国があって、残りはほぼほぼ関西での試合ですね」
──東京で試合をすることには、特別な気持ちというのはありますか?
「特にはないんですけど、関西でやってる時よりはアウェイだと思うので、しっかり気合いを入れていかんとなとは思ってます。ただ、東京の選手は試合も多いし、話題にもなりやすいじゃないですか。その中には『俺がやったら勝てるやろうな』と思うような選手もいるので、そういうのが話題になってたら『クソーッ!』とは思います」
──そんな中で今回は、『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX 2021 vol.1』で栗秋祥梧選手との対戦です。栗秋選手の印象は?
「ムエタイルールの試合に出てるのを何回か見てて、強いなあとはずっと思ってました。でも、舞台が違うので対戦することはないかなあとは思ってて。今回対戦のお話をもらって、BLACKルールなので僕の土俵なのかなとは思うんですけど、かなり強いのは確かなので、決まった瞬間は『これに勝てばフェザー級のトップ戦線でやっていけるんじゃないか』と思いました」
──試合を見て、動きや技についての印象は?
「ヒジがうまいなと。でもけっこうオールラウンダーな選手なのかなとも思ってます。最近3連敗らしいですけど、その試合は見てないんでどうだったのかは分からないです。連敗してしまうこともありますからね。でもまあ、今回で4連敗になってもらいます」
──自信はあると。お客さんの中でも兼田選手を初めて見るという人も多いかと思いますが、自分としてはどんなスタイルですか?
「僕は要所要所で当ててしっかり倒すというスタイルでやってるんで、そこを見てもらえばいいかなと思います。しかも今回は『KNOCK OUT』で一発目なので、派手にKOで勝ちたいですね。一番理想はハイキックで失神KOです」
──同門の先輩、石田勝希選手もスピードに乗って当てて、ハイキックで決めることもありますよね。
「そうですね。ジムの先輩で中学生ぐらいからずっと見てたので、あの戦い方は意識してます。あと同じジムでは兄(RYUKI)もキックをやってたんですけど、今はMMAに転向したので、それぞれで頑張っていけたらなと思ってます」
──今回、栗秋選手に勝てば『KNOCK OUT』で駆け上がることができると思います。
「この前、記事で見たんですけど、フェザー級の王座決定トーナメントも開催されるかもということなので、そこにしっかり出場させてもらって、優勝してベルトを巻きたいという思いがあります」
「やっぱり龍聖選手ですね。率直に、メッチャ強いなと思ってます。今一番スター候補になってますけど、だからこそ自分がやって勝ちたいと思ってます。栗秋選手もスター候補の一人だと思うんで、そういう選手にどんどん勝っていって、自分がそこに入っていきたいですね」
──やっぱりチャンスと感じてますか。
「そうですね。地元でしっかり戦績を残して上に行きたいと思ってた時に、宮田プロデューサーからオファーをいただいたので、『ここでやっていくか』と思いました。縁もあるんだと思います」
──今度の試合で、一番見てほしいところは?
「負けない気持ちですね。誰にも負けないという気持ちでやってるので。骨が折れても倒しに行きたいと思います。この試合が『KNOCK OUT』で駆け上がっていく最初になるんで、見逃したらダメです。栗秋選手も強いし、地元・関西からやるしかないと思ってるんで、しっかり見てほしいです」
──ありがとうございました!