2021年3月21日(日)名古屋・日本ガイシホールで開催された『Yogibo presents RIZIN.27』の大会終了後、榊原信行RIZIN CEOが元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプ(アンゴラ)についてコメントした。
ケイプは2017年10月からRIZINで活躍し、2019年大晦日の朝倉海戦を最後に2020年3月UFCと契約。2021年2月のラスベガスでのオクタゴン初陣は、UFC世界フライ級ランキング5位のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に判定負け。3月13日にはマテウス・ニコラウ(ブラジル)に判定2-1で2連敗を喫している。
榊原CEOは「RIZINが弱いとかレベルが低いということでは全くなくて、何をやっているのかなっていう試合。マネル・ケイプの良さが全く出ていないので、おそらくUFCのケージの中に入って萎縮しちゃっているというか。あんな戦い方をする選手ではなかったはずだけどな、と思っていますし、スプリットデシジョンだったとはいえ判定に文句を言っても覆らないので、そういうところがちょっと情けないな、と。こっちは気持ちよく送り出したのだから結果を出せよって感じですよね。
マネルとしてはもう1回RIZINで活躍していた時のような、思い切りのいいファイトスタイルで一本獲りにいって欲しい。UFCの中堅どころの戦いは、みんなスコアメイクをする、ポイントをきちっと獲って行くゲームプランを持っているんですよね。そこに合わせてしまってはダメだという気がします。
あのレベルは勝ち負けしかないので、これで2連敗だからひょっとするとリリースもあり得ると思うんですよね。だから第三国からアメリカに行ってUFCのケージに入った以上は2回のチャンスが最低与えられるのであれば、そこで圧倒的な勝っても負けてもマネル・ケイプらしさを出して欲しかったなという。でもやっぱりUFCの選手たちは上手いですね。それが光った試合だったなと」と、ケイプらしさが試合で出ていないことに残念そう。
もしUFCをリリースされたら、RIZINでの再生もありえるのかとの質問には「本人の気持ち次第じゃないですか。どんどん僕らも前へ進んで行っていますから。2連敗したとして、これで3試合目があったらそこでは絶対に勝って欲しいと思うけれども、リリースされたら列の順番としては後ろに並んでもらうしかないことになるのかなと思いますね」と、RIZINに戻ってきても一からやり直してもらうとした。