キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】前口太尊「今度は僕が勝って大爆発させたい」

2019/04/23 17:04
【KNOCK OUT】前口太尊「今度は僕が勝って大爆発させたい」

2019年4月29日(月・祝)東京・ベルサール高田馬場で開催されるキックボクシング大会『KNOCK OUT 2019 SPRING「THE FUTURE IS IN THE RING」』。

 第2試合で元新日本キックボクシング協会日本ライト級王者・松本芳道(KICK-DIET吉野町)と対戦する、元J-NETWORKライト級王者・前口太尊(PHOENIX)はパンチを武器に、21勝(15KO)15敗とKOを量産し、高橋幸光、大月晴明、山口侑馬らを撃破している。

 松本はK-1 WORLD MAX2010日本トーナメント第3位の実績を残し、プロボクシングに転向して10勝(8KO)2敗の戦績をあげて引退。2019年1月のKNOCK OUTでキックボクシングに復帰し、元J-NETWORKスーパーライト級王者・杉本卓也を破って復活を果たした。

 強打者対決として注目される一戦に、前口はどのような気持ちで臨むのか。

足はもうバッチリな状態で蹴り放題

――昨年10月の町田光戦以来のKNOCK OUT参戦が決まって心境はいかがですか。当初は橋本悟選手が松本芳道選手と対戦予定でしたが、橋本選手が練習中に顎を骨折し、ドクターストップで欠場。急遽、前口選手の出場となりました。

「今大会に出たいと思って KNOCK OUTのスタッフに聞いたら出場の枠がないということでしたが、急遽橋本選手の欠場で64kg契約でのオファーがあったんです。いつもより重い契約体重なので迷ったのですが、63.5kg契約に落ち着きました。橋本選手、ケガをしてくれてありがとうございます」


――前口選手は当初、2月のKNOCK OUTで高橋一眞と対戦予定でしたがケガにより欠場となっていました。

「超疲れが溜まっていた時に、梅ちゃん(=梅野源治)と練習していて崩された時にヒザがとんでもない方向に曲がって筋がブチブチとなって、これは終わったなと(苦笑)。その時はやせ我慢して過ごしていて、このまま病院に行ったらアウトだとわかっていました。翌日(1月16日)は『ROAD TO KNOCK OUT』が開催され、会場で足を引きずって歩いているところを小野寺力プロデューサーに見つかってしまい、絶対に病院に行って下さいと。やはり病院で診てもらったら、内側側副靭帯損傷と診断され即アウト!! でした(笑)。

 あの時、小野寺プロデューサーに見つからなかったら、試合ではパンチのみで勝負しようと思っていたんです。うちのジムの加藤会長からは『高橋選手はパンチだけで勝てる相手じゃない』と言われていたんですけどね」

――もう足は大丈夫なんですか?

「全治半年でしたが、毎日色んな方に診てもらったおかげで良くなり、もうバッチリな状態で蹴り放題、蹴られても問題ないです」


――今の練習ではどういうところを強化してますか?

「前回、欠場したことでスタミナと実戦感覚がなくなっていたので、スタミナを強化してガチンコスパーを多めにやっています」

――昨年10月の町田戦で復帰して以降、11月のシュートボクシングでの村田聖明戦でも敗れまだ不調ですね。

「町田戦の時は身体が動きませんでしたね。1年2カ月ぶりの試合だったので凄く丁寧に調整していこうと思いました。普段から節制するなど自分らしくないことをやっていたら、試合中はずっと身体に力が入らなかったんです。自分らしくないことをするのは良くないですね。次の試合の村田戦では、僕が完全アウェーのリングなのでダウンを取らないと負けると思いながら戦いましたが、本戦で判定負け。身体は凄く動けていて、延長戦までいくかと思っていのですが…」

顔が怖いのであんまりメンチを切らないようにしたい

――今回、対戦する松本選手の印象を教えて下さい。

「昔 K-1 MAXに出ていたのも観ていたので、この人とやるんだ!? と。お杉のタックン(=杉本卓也)と1月に対戦しているのを観ていて、やりにくそうな相手だなと思いましたね。あとは顔が怖いのであんまりメンチを切らないようにしたいですね。歩きながらパンチを打ってきたりして、ああいう選手はいません。練習ではそういう対策をしているのでなかなかいい練習は出来ています。

 パンチを警戒しつつ、あとは距離感をうまく取れるかどうかがポイントになるでしょうね。パワー、スタミナ、テクニックは自分が上だと思いますが、やりにくさでゲームをひっくり返されたら嫌だなと。今回はスタミナに自信があるので5R制が良かったのですが、3R制なので短いです」


――先日には勝次選手が所属している名門、目黒藤本ジムに出稽古に行かれたそうですね。

「石井宏樹さんの紹介で行ってきました。距離感の掴みにくい選手とやりたかったので元日本フェザー級王者の内田雅之選手とスパーをやらせていただきました。階級が下の選手でしたが、パンチが重くて距離感も取りづらく強かったですね。あとは勝次選手、緑川(創)選手とスパーをやらせてもらい濃厚な時間でした」

――どういう勝ち方をしたいですか?

「2017年8月の試合(vs勝次)の時は僕が負けて大爆発でしたが、今度は僕が勝って大爆発させたいですね」

――現在所属しているPHOENIX GYMの加藤督朗会長は来月からは独立されるんですよね?

「そうですね。今度の試合は、加藤会長がPHOENIX GYM会長としてセコンドに付く最後の試合になるので、会長も“最後に KNOCK OUT を大爆発させたい”と言われてました。ちなみにジムでは僕が担当するクラスもあるのでぜひ遊びに来てください(笑)。会長がいなくなって大爆発ではなく、僕が大活躍します!」

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