2019年4月29日(月・祝)東京・ベルサール高田馬場で開催されるキックボクシング大会『KNOCK OUT 2019 SPRING「THE FUTURE IS IN THE RING」』。
第3試合でBigbangスーパーバンタム級王者・良星(=らすた/平井道場)と対戦する、WPMF世界スーパーバンタム級王者・宮元啓介(橋本道場)。宮元はKNOCK OUT旗揚げ戦から参戦しており、空手仕込みの蹴り技を駆使して国内55kg級のトップ戦線に長く君臨。WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級王者を始め、これまで5本のベルトを獲得している。
良星はBigbangとRISEで活躍する、圧倒的なスピードと手数、そして元気溢れるファイトを展開する人気選手。今回がKNOCK OUT初参戦となる。お互いにスピードと派手な技がウリなだけに、ハイスピードバトルが期待される一戦となった。
今回は特に蹴り技で倒したい
――昨年は5戦して2勝1敗2分でしたが、ご自身にとってどういう1年でしたか?
「上にも行かず、下にも下がらず、戦績的に中途半端な1年だったと思います。現在は3連勝中なのでこのままの勢いで行けたらいいですね」
――今年2戦目が決まりましたが、対戦する良星選手にはどういう印象がありますか?
「試合を何度か見たのですが、アグレッシブでガンガン前に出てくる勢いのある選手だと思います。彼は22歳なんですよね? 前までは自分が若手と言われていたのにそれも言われなくなって、今僕は27歳の年なので時間が経つのが早いなと。でも自分はまだ若いと思っているので、相手の勢いを止めて勝ちたいと思います」
――良星選手はスピードある攻撃が持ち味ですが、宮元選手は何で対抗しますか?
「僕は相手のスピード、テクニック、パワーはあんまり気にしないので自分のいつも通りの戦いが出来たらいけるんじゃないかなと思います。うちの道場には(安本)晴翔もそうですけど、若くてスピードのある選手がたくさんいてガンガンスパーをやれるので特に気にしていません」
――試合に向けた練習ではどういうところを強化してますか?
「とりあえず倒せるパワーを身に付けようと、フィジカル面を強化しています。あと僕は昔から蹴り技が得意なので、今回は特に蹴り技で倒したいというのはあります」
自分の映像を見てもっとガンガン行けよと思うことがある
――キャリアを重ねていくうちに新しく出来るようになった技とかありますか?
「新しい技というのはありませんが、試合ももう50戦目ですし、試合映像を見てダメだった技や昔から磨いている技を強化しています」
――2017年10月のKNOCK OUTで野呂裕貴選手にKO勝ちして以降、7戦してますがKO勝ちが遠ざかっています。
「パワーがまだ足りませんね。もっと手数を出せるようにすれば倒せるんじゃないかと思ってます。次はKOするので期待していて下さい」
――宮元選手は常に冷静に戦ってますが、感情を出すことはあります?
「試合中はそんなに冷静に戦っているという意識はしてませんが、映像を見ると落ち着きすぎじゃないの? もっとガンガン行けよと思うことがあります(笑)。MAのリングに上がっていた若い時は怖い物知らずでガンガン攻めていたのでその気持ちを取り戻したいですね」
――今年2戦目の良星戦をクリアーして今年はどういう1年にしたいですか?
「もう負けたくないので全勝でいきたいと思います。江幡塁選手とはもう一度やりたいですね。2017年12 月のKNOCK OUTで対戦した時は、試合前に相手のことを大きくイメージしてしまい、ビビっていた自分がいました。ですが、試合をしたらそうでもなかったなと。効いた技もなかったので今度は倒します」
――橋本道場は若い子たちが凄く育ってますが、下からの突き上げを感じることは?
「後輩の成長度が早いので、みんなに追い越されないように頑張ります」