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2021年3月21日(日)東京ガーデンシアターで開催される「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K'FESTA.4 Day.1~」。
第9試合の-59kg契約で小澤海斗(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と対戦する篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND)が、RIZINでMMAデビューした平本蓮と特別対談! 自由奔放な発言とスリリングな打ち合いで格闘技ファンを沸かせてきた篠塚のK-1初参戦を、K-1で活躍してきた盟友の平本はどう見ているのか。
――今回注目のK-1初参戦となった篠塚選手と、篠塚選手の盟友であり、K-1でも活躍した平本選手の対談を企画しました。まず2人が知り合ったきっかけから教えてください。
平本 クラブで遊んでいるときに、たまたま共通の知り合いがいて、そこで会って…って感じです。でもその時から辰樹はぶっ飛んでて、会った日に酒の飲みすぎでぶっ倒れて緊急搬送されたんですよ(笑)。
篠塚 された、された!
平本 で、次の日に僕が「あれから大丈夫だった?」って連絡したら、点滴を打ってる写真が送られてきました(笑)。
篠塚 しかも両腕ね!
平本 ぶっ飛んでますよね(笑)?
篠塚 いやいや蓮も相当ぶっ飛んでるよ!
――それは衝撃的な出会いですね(笑)。今回から篠塚選手がK-1に戦いの場を移すことになりましたが、平本選手は篠塚選手のK-1参戦を率直にどう感じていますか?
平本 俺はずっと前から辰樹はK-1に出たらいいのになと思っていて。試合もK-1向きだし、キャラもあるし、階級的にもフェザー級にはK-1に面白い選手がたくさんいるじゃないですか。だからこうして辰樹がK-1に出ることになって楽しみで、なんかまだ現実味がないですね。
篠塚 分かる。俺もまだK-1で試合するのが現実味がないもん。でも試合そのものが久しぶりなので楽しみっす。
平本 試合を見ても分かる通り、辰樹はファイトスタイルが好戦的で、フェザー級なのに僕とスパーリングでバチバチに打ち合うんですよ。ヘッドギアもなしで。
――ヘッドギアなしですか!?
篠塚 はい。ボッコボコにされますよ。でも倒れないっす。俺、顔が効かないんですよ。
平本 顔が効かないって(笑)。ボディと足は効くってことじゃん!
篠塚 それは効く(笑)。でもマジで顔は効かない!これだけは言っておきます!ボクシング時代も含めて一回も顔が効いたことはないっす。
平本 試合になると辰樹はちょっとしたパンチは無視していっちゃうんで、サポートする身としては判定勝ちを狙わせるぐらいでちょうどいいです(笑)。
篠塚 熱くなりすぎちゃうからね。
――改めて篠塚選手の試合の魅力・見どころはどこですか?
平本 見ていてスリル満点なところで、まさにK-1に必要な試合をする男ですね。
篠塚 スリルは大好きなんで。そういう試合をやらないと自分が楽しくないっす。
――篠塚選手は小澤海斗選手と対戦しますが、小澤選手にはどんな印象を持っていますか?
平本 僕も古くから知っている選手だし、爆発力はすごいと思います。武尊選手と2回やっているし、トーナメントでも準優勝しているんで。最近の試合を見る限り、本調子を取り戻せていない印象もあるので、どうしても油断しがちですけど、試合間隔が空いているんで別人になっている可能性もある。油断できない相手だからこそ冷静にいって欲しいし、セコンドとしては勝ちに徹してほしい。スリル満点だけど判定勝ちを狙うくらいでいいかなと思います。
篠塚 俺も小澤海斗の印象はほぼ同じっす。昔、強かった選手。でも気を抜かないで、しっかり自分の魅せるところを魅せて倒せたらなと思います。
平本 タイプ的には相性いいと思いますよ。
篠塚 好きなタイプっすね。
――こうして話を聞いていると篠塚選手は緊張や物怖じをしないタイプですよね。試合の時もそうですか?
篠塚 入場までは緊張しますね。でも入場が終わったら完全に自分の世界に入っちゃいます。緊張する?
平本 ゴンナパー・ウィラサクレック戦だけは緊張したかな。あの時は初めて周りの声援が力になりました。
――平本選手はこれから篠塚選手にどんなことを期待していますか?
平本 今ってK-1が変わるタイミングだと思うんですよね。僕と同じ時期にトップで活躍していたファイターと新しい選手が入れ替わり始めるというか。実際に今のK-1には僕も知らない選手がたくさんいるし、例えば少し前まで無名だった蓮實光選手が一気にトップ戦線に食い込んでいる。K-1は選手の年齢関係なしに循環が早いんです。その変わるタイミングにK-1に来たのが辰樹で、僕はK-1の看板選手の一人になる選手だと思います。これからK-1をかき乱してほしいし、盛り上げてほしいです。
篠塚 ホントにK-1は強い奴がどんどん出てくるんで、それに負けないように自分も頑張って、K-1ファイターに勝って自分の強さを見せたいです。
――篠塚選手はこれまでK-1のことをどう見ていましたか?
篠塚 フェザー級くらい…というか江川(優生)選手くらいしか知らなかったけど、層も厚くてキャラが濃い選手がいっぱいいて、K-1でやるのは楽しみですね。K-1にはK-1のファンの人たちがいて、K-1ファイターを応援していると思うので、俺にK-1ファイターが負けたら、K-1ファンはみんなショックじゃないですか。だからK-1ファイターは頑張ってくださいって感じです。
――例えば篠塚選手はK-1で戦うけれど、K-1ファイターではないという感覚ですか?
篠塚 自分は誰にもなる気はないっす。俺はMASTER BRIDGE SOUNDの篠塚辰樹です。
平本 僕は今でもK-1ファイターです!
――今、平本選手は総合格闘技に挑戦していますが、一歩離れたところからK-1の試合を見ていて、新たに感じたことはありますか?