現在はRIZINで活躍する元K-1ファイターの平本蓮(右)がK-1の公式YouTubeチャンネルに登場。篠塚と対談した (C)K-1
2021年3月17日、K-1のオフィシャルYouTubeチャンネルにて篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND)と平本蓮(THE PANDEMONIUM)のスパーリング&対談動画が公開された。
篠塚は3月21日(日)東京ガーデンシアター『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K'FESTA.4 Day.1~』にて、スーパーファイトの-59kg契約3分3R延長1Rで第2代Krushフェザー級王者・小澤海斗(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と対戦。RISEからK-1に戦場を変えた。
平本はK-1甲子園2014で優勝し、2018年3月にはゲーオ・ウィラサクレックに日本人で初めてKO勝利を収める快挙を達成。その試合を最後にK-1を離れ、現在はRIZINを主戦場とし、大晦日にはMMAデビューを果たした。
2人はクラブで遊んでいた時に偶然出会い、まず遊び友だちになったのが交流が始まるきっかけだったという。そのうちに練習もするようになった。
「マジでおかしい人っすね。こいつもおかしかった。よく渋谷で遊ぶようになって、ぶっ飛んでるとしか思わないです。(自分は)こいつのぶっ飛んでるとはジャンルが違いますね」と篠塚が平本を評すると、平本は「僕はモラルがあるので」と笑った。
「作戦から試合内容から練習から、格闘技においてはめっちゃリスペクトしています」と篠塚。平本は「僕は客観的に見ていて辰樹は絶対にK-1に向いているなって何年も前から思っていて。華があるじゃないですか。K-1に来たら階級的にも絶対に盛り上がるなって思っていて。こうやってK-1にタイミングが重なって出場するので、今でも不思議な気持ちですよね。現実感がないっていうか」と、篠塚はK-1向きのファイターだと評する。
「ファイトスタイルが好戦的というか。この階級で僕とバチバチ打ち合うんですよ。普通に試合前とかお互いにキレキレの状態でバチバチにやったりとか。打ち合いも強くて回転力とか好戦的なのがK-1ルールに絶対合うと思ったんですよ。それこそチャンピオンになれると思うし。のほほんとしているんですけれど、蹴りの技術もやってみると才能があるので蹴りも普通に強いんですよ。僕自身が楽しみですね。フェザー級には強い人がいっぱいいるので」と、チャンピオンになれると太鼓判を押す平本。
篠原も自信があるようで「K-1は打撃メインでつかみもないし、そっちの方が合っていると思います。(平本にはスパーリングでボッコボコにされますが倒れないです。自分、顔は効かないです。ボクシングの時から顔で効いたことがないので」と、顔面パンチでは自分を倒せないと豪語。しかし、平本からは「それじゃあボディとローは効くって言ってるようなもんじゃん」と突っ込まれる。
平本は篠塚の魅力を「スリル満点ってところじゃないですか。K-1に一番必要な仕事をする男ですね」とし、篠塚も「そういう試合は自分が楽しくなります。そういう試合が一番楽しい」とスリルを求めたいとする。
篠塚は対戦相手の小澤について「強かった、という感じです。気を抜かないで魅せるところを魅せて倒しきれたらなってと思います」と、以前は強かったと過去形で話す。しかし平本は「小澤選手は古くから知る選手だし、交流もある選手ですけれど、爆発力の部分に関しては…ここのところ本調子を戻していない印象があった試合が続いたので、油断しがちになるところはありますが、期間が空いたので別人になる可能性があるから油断せずに勝ちに徹してやってもらいたいですね」と、決して油断はならない相手だと警戒する。
当日は平本がセコンドに就くことを明かし、「判定勝ちを狙わせたい(笑)」と、今回はとにかく勝つことを徹底させたいとした。
篠塚と戦わせたい相手を聞かれた平本は、K-1 WORLD GPフェザー級王者・江川優生(POWER OF DREAM)の名を真っ先にあげた。
「江川選手ですね。かみ合うと思います。相性がいいなと思いますね。見たいな。椿原(龍矢=3・21東京ガーデンシアターで江川と対戦)選手とかでも辰樹のパンチは速いので、倒せると思いますね。翻弄されない、ああいうタイプにも勝てるタイプなので。あとは森坂(陸)選手、TETSU選手、斗麗選手とか」
篠原は「誰でもいいですね」とするも「江川選手と普通に打ち合いたいです。打ち勝てる自信があるので」と、打倒・江川にも自信を見せた。
そして平本は「K-1は循環が速いと言うか、いま僕が全然知らないスーパー・フェザー級の選手が多かったり、軽い階級の選手とか循環が速いじゃないですか。その循環でK-1が変わるタイミングなのかなって思う。そのタイミングの中のひとつで、看板選手になる一人だと思いますね。かき乱して欲しいというか盛り上げて欲しいですね」と、篠塚がこれからのK-1を盛り上げていく一人になって欲しいとエールを送った。
篠塚本人は「K-1選手にどんどん勝って、自分の強さを見せたいですね。K-1ファンがいると思うので、K-1選手もみんな応援してもらっているので、すぐ負けたらみんなショックだと思うのでみんな頑張ってくださいって感じです」と悪態をついた。