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【RIZIN】サトシ「この試合はテスト」vs.徳留「そんなに怖くない」=3月21日(日)名古屋

2021/03/16 11:03
 2021年3月21日(日)名古屋・日本ガイシホール『RIZIN.27』第13試合で71.0kg契約・5分3R(※ヒジ無し)で対戦するホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)と徳留一樹(パラエストラ八王子)が、「RIZIN CONFESSIONS #67」にそれぞれの陣営とともに登場。ライト級の大一番に向け、勝負の肝を「打撃」と語った。  現在ONEに参戦中の鈴木博昭が主宰するBELLWOOD FIGHT TEAMで打撃練習を積むボンサイ柔術勢。ホームが浜松・磐田であるサトシやクレベル・コイケにとって、豊橋出稽古は、柔術からMMA転向の初期から通っていた打撃パートだ。  ここでの鈴木や内藤兄弟らとの練習は、各選手の長所・短所、対戦相手のタイプによって、ミット打ちひとつとってもそれそれ異なるという。大晦日にクレベルが実力者カイル・アグォンからダウンを奪った右のオーバーハンドフックは、鈴木が「考えているうちの一つがハマッたという感じ。カイル・アグォン選手の避け方や反応の仕方があるんで」と想定した戦い方だったという。  本誌の取材では、すでにBELLWOODでもボンサイでもクレベルの打撃のスパーリングの相手を務められる者が限られていることが明かされており、地元に近い名古屋大会で摩嶋一整(毛利道場)と対戦するクレベルの進化も注目される。  鈴木が「クレベルはゴムのような柔らかさと当て方。柔の動きをする」と評する一方、盟友のサトシについては、「サトシで言うと本当に骨格が強い。骨が圧倒的に強いから、その骨の強さを使った攻撃をやってほしい」と“剛”の強さがあるという。  名古屋大会では、元UFC&ONEの徳留一樹(パラエストラ八王子)と対戦するが、「スタンディングだけで持って行けるだけの能力と戦略はある。打撃で終わらせられるだけのものを授けたい」と期待を寄せる。  サトシ自身も「ほんとうにいまMMA選手になった。徳留に勝てなかったら絶対にムサエフにも勝てないしRIZINのベルトも獲れない。だから本当にこの試合がテストみたい。子供たちに見せたいのはお父さんが強いということ。絶対に負けない。すぐに極める。また私の力、みんなに見せたい」と、2019年のライト級トーナメント覇者トフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)との王座決定戦進出に向け、必勝を誓う。 [nextpage] 「(徳留が)アンダードッグじゃない、イーブンの試合」(青木)  対する徳留は、パラエストラ八王子でも指導を行う青木真也クラスでの技術練習、スパーリングを披露している。  2005年のPRIDEライト級トーナメント決勝では、木口道場の先輩・五味隆典が桜井“マッハ”速人をKOに下す姿をさいたまスーパーアリーナで生で観戦した。 「PRIDEのさいたまでマッハさんとの戦いのときに、(五味が)KOして、『お前、1回、このリングに上がって見とけ』って、大晦日のリングに上げてくれて、一番若いガキンチョが俺なんです。ここを絶対に目指さなきゃいけないなと思って、格闘技を本当に気合入れてやり始めた」と、PRIDEの流れを汲むRIZINに出場する感慨を語る。  UFCで4戦、ONEでも4戦を行い、2連勝中だったが、「自分もライト級で、活躍できるように頑張ってやってたのに、自分の事は知らないけど他のRIZINに出ているライト級の選手がみんなどんどん有名になっていく……ちょっと歯がゆいところもあった」と、もどかしい思いを吐露する。  ONEでは、同階級で先を行く青木真也がいる。4月29日に元UFCのセージ・ノースカットと対戦する青木は、コロナ禍のなか、日本での対戦相手の候補の一人に挙がっていた徳留を「当然、意識することはある。身体的素質と一撃がある」と評する。  そして、今回、徳留が対するサトシを「まだ海のものとも山のものとも分からない。真価を問われる相手がジョニー・ケースだったと思う。ちょっとどうなのっていう結果になった」と、疑問符が残ったといい、名古屋での対戦を「どっちが勝つゲームも想像できるだけに面白い。(徳留が)アンダードッグじゃない、イーブンの試合だと思います」と、五分のマッチアップとした。  キーと考えるのは、サトシ陣営同様に最初の立ち合いだ。  本誌の取材に徳留は、「やっぱり寝技が上手いというバックボーンがあるので、下(寝技)になっても自信があるから、思いっ切り打撃を振って来れるというのがちょっと怖いですね。そこは自分も慎重にならないといけない所」と警戒。  青木は、動画のなかで「勝敗は最初です。最初にどっちが前に出て、リングの主導権を握るか。『最初どっちがセンターを取るか?』の争いだと思っています」と語ると、サウスポーの徳留も「下がったらあまり良くない。サトシが大きな右を振って来て、その後に繋げてタックルというのがめちゃくちゃ得意だと思うので。そこがキーポイントかなと思っています」と同意する。  同時に、QUINTETでの一本勝ちでも見せた通り、隠れた組み技の実力者でもあるのが徳留の強みだ。  本誌のインタビューに、「肌を合わせてみないと分かりませんが、自分的には上をキープ出来るかなというのはあります。一本取れる・取れないは別として、キープ力、テイクダウン能力はそんなには違いないかな」と語るのは、共に対戦経験のあるジョーニ・ケースを通しての感触だ。 【写真】2014年9月のUFCでジョニー・ケースにパウンドを打ち込む徳留(C)ゴング格闘技 「(2014年9月のUFCで)自分が対戦したジョニー・ケースに、サトシは負けているので、ジョニーよりはちょっと下かなと思います。自分はジョニー・ケースに負けています(ギロチンチョークで一本負け)が、テイクダウンを何回も取れているし、そんなには違わないかなと思います」と自信をのぞかせる。  2012年8月のPANCRASE以来となる「リング」での試合は、中間距離を得意とする徳留にとって、そして組みのプレッシャーのなかで振って組んでくるサトシにとって、どんな影響を及ぼすか。 「そんなに怖くない。負けるつもりもないし、寝技でも勝つつもりで行くんで。『こんなヤツまだいたんだ』って思われるような試合ができれば最高」と、プロ14年目でRIZIN初参戦となる徳留は語っている。  そのほか、同番組では、やんちゃだったクレベルの出稼ぎ時代、いまも現場で働きながらファイターとして戦う真嶋の思い。さらにフェザー級注目の元UFC戦士・堀江圭功(ALLIANCE)、バンタム級の“天才”田丸匠(NASCER DO SOL)ら、初参戦組のインタビューも見ることが出来る。
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