MMA
インタビュー

【UFC】初戦はシューズ未着用で足が滑ったマネル・ケイプ「今回は“何があっても勝つ”というのが最も重要なこと」

2021/03/14 10:03
 2021年3月14日(日・日本時間)に開催される『UFC Fight Night: Edwards vs. Muhammad』で、マテウス・ニコラウ(ブラジル)を相手に、UFC2戦目に臨む、元RIZINバンタム級王者マネル・ケイプ(アンゴラ)が囲み取材に応じた。  ケイプは、2月のラスベガスでのオクタゴン初陣で、UFC世界フライ級ランキング5位のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に判定負け。  対するマテウス・ニコラウは28歳の黒帯柔術家で元フライ級12位にランクされていた。TUFブラジル4のバンタム級トーナメントで準決勝敗退も、UFC本戦デビュー後はブルーナ・ロドリゲスにジャパニーズネックタイで一本勝ち、ランカーのジョン・モラガ、ルイス・スモルカに判定勝利し3連勝。2018年7月にダスティン・オーティズにTKO負けの1敗でリリース。  その後、「Future FC 5」でダースチョークで一本勝ちし、2019年8月の前戦「Brave CF 25」で元RIZINのフェリペ・エフラインに判定勝利で2連勝。オクタゴン復帰を決めている。  前戦では、RIZINで許されていたシューズ着用がUFCでは許可されず、汗で足が滑り、得意とするボクシングステップが使えなかったというケイプ。  今回の試合に向け、米国ラスベガスに残り、UFCパフォーマンス・インスティチュートで、同じAKAのライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフとも肌を合わせ、、「すごく良かったよ。いつもとは全然違うし、自分よりでかくてタフだし、彼なんかはこの場所で次元の違うところにいる。というか、そういう人たちのなかでトレーニングできて学ぶことがあったというのは本当に得難い経験だった」と語る。  RIZINでのバンタム級と異なり、UFCではフライ級に落としての2戦目に向け、ケイプは「とにかく勝つんだということ、“何があっても勝つ”、というのが今回最も重要なことなんだ」と、意気込んだ。 ──2月6日の試合から短期間での試合ですが対策は問題ないですか。 「前の試合の後に1週間休んでからずっとトレーニングを続けていたから問題ない。フルキャンプで、よりスパーリングをこなしていた。だから同じス戦略で臨むといえる、しっかりハードにトレーニングして、アジャストして、やるだけだ、いい感じに仕上がってる」 ──パントージャ戦から学んだことは? 「学ぶとかってことじゃないんだ、あの試合ではよくやれていたから。自分はびっくりするくらい良くて、彼の攻撃が見えてなくて負けたりしたということは一切なくて、全てがしっかりと見えていて全てをディフェンスできてた。負けたことは自分自身のパフォーマンスのせいじゃないということだ、周囲のみんながそう思ってる。足に問題があって、汗をすごくかいてしまっていて、安定感が無くなってしまってはいた。バランスを取り直してパンチをしようと、アウトサイドにステップして、動き回るようにしていたんだが、見ていたら分かると思うけど俺はすごく滑っていただろう。この問題には過去にもあって、前の団体(RIZIN)ではシューズを履くことができた」 ──許されれば、足をテープングしたいくらい? 「そうだね。いずれにしても何か対策したほうがいいと考えている」 ──対戦相手のマテウス・ニコラウついては? 「彼の試合を見ていて、鏡を見ているようだった。自分の戦い方によく似てる。スタイルも。そういうスタイルで来ると分かっていたうえで自分は同じポジション、同じパワーでスイッチできるけど、彼はほとんどの試合がオーソドックスのみだ」 ──2戦目で新たに期待させてくれることは何だろう? 「よりアグレッシブに、もっとコンビネーションを入れる、ということだろうか、前回やれてなかったこととして。前回僅差だったこともあって、今回もっとコンビネーション入れていけば、より勝利は確実だろうと思う」 ──ラスベガスに残り、UFCパフォーマンス・インスティチュートで、ハビブ・ヌルマゴメドフとトレーニングしている投稿を見ました。トレーニングキャンプのなかで、チャンピオンとトレーニングできた、というのはいかがですか。 「すごく良かったよ。いつもとは全然違うし、自分よりでかくてタフだし、彼なんかはこの場所で次元の違うところにいる。というか、そういう人たちのなかでトレーニングできて学ぶことがあったというのは本当に得難い経験だった」 ──ちなみにハビブとサッカーもしてましたけど、好きなチームとか選手がいる? 「クリスチアーノ(ロナウド)、チームでは自分の街、ポルトガルのFCポルト推しだね」 ──このフライ級についてあなたが思うことは? 「この階級で、UFCの次の段階に貢献できるんじゃないだろうか。もっと適応して、オクタゴンに燃料を投下しないといけないな。みんなに、ネクスト・スターとして期待してもらいたいものだ」 ──対戦相手のサブミッションを含めて、危険だと思うところは? 「うーん。左フックとかいいと思うけれども、自分は相手よりも攻撃面でアドバンテージがあると思っている。スタイルを変えられる点などがそうだ。とても能力があってタフだとは思う。おかしなことに、2015年くらいに彼を見て、いつか試合したいと思っていたんだが、それが叶ったよ」 ──この試合はどうなると思いますか。 「どうかな、自分はスマートな戦いをすることを心がけ、コンビネーションをもっと入れて、とにかく勝つんだということ、“何があっても勝つ”、というのが今回最も重要なことなんだ」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア