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【DEEP】平田直樹が横山京亮をTKO、大木良太、本田良介が判定勝ち

2021/03/13 17:03
2021年3月13日(土)18時から東京・新宿FACEにて『skyticket presents DEEP TOKYO IMPACT 2021』が開催された。※詳細は後ほど追加 skyticket Presents DEEP TOKYO IMPACT 2021 2021年3月13日(土) 新宿FACE 開場/17:30 開始/18:00 ▼メインイベント DEEPフェザー級 5分3R ×横山京亮(フリー)66.0kg [3R 3分50秒 TKO]※マウントからのパウンド◯平田直樹(K-Clann)66.25kg  元KRAZY BEEの横山は、2015年ネオブラッド・トーナメントフェザー級優勝者。2017年8月の「PANCRASE対DEEP 5VS.5対抗戦」の次鋒戦で大原樹里と対戦し、2R、ローブローによるノーコンテストとなって以降、DEEPに主戦場を移し、6勝2敗。DJ.taiki、牛久絢太郎には判定負けも、窪田泰斗、大澤茂樹、小川顕広、巽大祐に勝利し、2020年3月の前戦の巽戦では3R 肩固めにより一本勝ちをマークしている。  平田樹の兄・直樹は、2020年2月のDEEPフューチャーキングトーナメントを制し、11月の「DEEP98」で修斗新人王の星野豊に2R 腕十字で一本勝ち。2020年12月には「朝倉未来1年チャレンジ」で連勝中だった畠山祐輔(トライフォース赤坂)にも判定3-0で完勝している。妹の樹が2月22日に1年ぶりの試合で一本勝ちしており、兄妹揃って勝利となるか。  現在2連勝中で、牛久戦ではタイトル戦まであと一歩だった横山にとっては、ベルトにからむためには落とせない試合。MMA9年目の経験の差を見せられるか。ここまでプロ2戦ながら柔道を軸にMMAでの強さを発揮している平田にとっては、一気に上位進出が望めるマッチアップだ。  1R、ともにオーソドックス構え。右のカーフキックを打つ横山。左右を振って前に出ると、そこに平田は片ヒザ着きのダブルレッグに入り、ボディロックからすぐに脇を潜りアックテイク。スタンドで横山の背後につくと、横山はコーナーまで歩き壁レスリングさながらに正対して突き放す。  横山が右ストレートの飛び込み、応戦する平田に左フックを合わせるが、平田はダブルレッグダイブから両ヒザを着きながらも立ち上がりドライブ。ボディロックのまま腰に乗せず足車的に崩してテイクダウン。横山に両手を着かせると、すぐさまバックに跳び乗り、右足をかけに行く。しかし、両足は組めていないなか横山は立ち上がると、なおもボディロックの平田はサイドに崩すが、横山がコーナーで正対し、離れる。  横山は右ミドル、左インロー。平田も右ローを打つが横山はヒザを外に向けて受ける。平田は再びダブルレッグ狙いから一瞬片ヒザを着きながらもボディロックしてドライブして前へ。ここも脇を潜ってスタンドバックにつく平田は、立ち上がる横山を背後から大内刈テイクダウン。すぐにコーナーで立ち上がる横山。ゴング。  2R、平田のミドルに横山がカウンターの左フック。平田は両ヒザを着く低いダブルレッグもバービーして切ろうとする横山にボディロックから脇潜りバックから崩しへ。そこに尻餅着きながらスイッチを狙う横山はシングルレッグへ。片足を取られながらバックに回ろうとする平田とテイクダウンで上を取ろうとする横山。尻餅を着かされた平田だが、横山もクラッチを外してそこから立ち上がり。  すぐに詰める平田は、引き手と釣り手を掴み、足払いテイクダウン! 横山の立ち際を首を抱えてギロチンチョークへ! ガードの中の横山が頭を引き抜く。立ち上がった平田は、左で差して押し込み四つから今度は右も差して両差しに。そこから脇を潜り、またもスタンドバックに。横山もコーナー使い正対しブレーク。  互いに右の打ち合いから、遠間から右フックを当てる横山だが、平田は低いダブルレッグへ。バービーで切る横山は立ち上がる平田に左ストレート! ここも連打をもらわないようダブルレッグに入る平田。右で小手に巻く横山にバックに回ろうとする平田の攻防。コーナーで横山が正対し、ゴング。  3R、ロングレンジから左ボディストレートを突く横山。かわす平田に右カーフキック! 平田も右カーフを蹴るが、そこに右ストレートをカウンターで突く横山。続く左フック、右ストレートを掻い潜った平田はダブルレッグへ。いったんはヒザをマットに着くが、そこからドライブしてロープまで押し込み両脇を差して回してテイクダウン! サイドを奪うと、身を起こして亀から立ち上がろうとする横山をがぶり。立ち上がる横山とコーナー際で四つの攻防も膠着ブレーク。  スタンドで優勢の横山は遠間から右ストレートで平田をコーナーまで詰めると、左の三日月蹴りも。平田の右ローを外受けする横山は右ストレート狙い。そこにカウンターの右をヒットさせた平田! 前に出る横山だが軸がぶれている。そこに平田は右ストレートをヒット! 前のめりに倒れた横山が足を手繰りに来たところに中腰で左右のパウンドを連打! さらにサッカーキックも。  しかし立ち上がる横山もダメージがありながら右フックを振り前へ。打ち合いの中で後退する平田はロープに詰まりながらもダブルレッグへ。左足を掴みテイクダウンしバックに回った平田は、ついに両足をかけてバックマウントからパウンド! 正対した横山にマウントからヒジを顔面に叩き落とし、レフェリーが間に入った。  リング上で平田は「今回も前回に引き続きメインで使ってくださりありがとうございます。こんなコロナで大変な時に応援に来てくださってありがとうございました。なんとか白星でスタートできたので、今年も全勝します」と、力強く挨拶した。  リング上で平田は「今回も前回に引き続きメインで使ってくださりありがとうございます。こんなコロナで大変な時に応援に来てくださってありがとうございました。なんとか白星でスタートできたので、今年も全勝します」と、力強く挨拶した。 [nextpage] ▼セミファイナル DEEPライト級 5分2R×鈴木琢仁(Bonsai Jiu-Jitsu)70.35kg[判定1-2]※20-18, 18-20, 19-19マスト大木◯大木良太(KRAZY BEE)70.60kg  ボンサイ柔術の鈴木は25歳。PANCRASEネオブラッドトーナメント2016フェザー級優勝者。2019年1月にZSTフェザー級王者の関鉄矢に3R TKO負け、5月に巌流島ルールで西浦“ウィッキー”聡生にTKO負けと連敗も、9月にデビッド・キムラ、12月に窪田泰斗に、いずれも判定勝ちで2連勝。2020年8月にライト級で大原樹里に1R TKO負けしたが、2020年10月の地元・浜松大会で、レバナ・エゼキエルに判定勝利し、再起を果たしている。  KRAZY BEEの大木はフルコンタクト空手出身の31歳。THE OUTSIDERで活躍後、85kg契約で侍マーク・ハントにTKO勝ちし、WARDOGでキム・デファンにKO負けという激闘派。DEEPでは高塩竜司にTKO勝ち、佐々木大に判定勝ち、前戦2020年8月にLUIZに判定勝ちと3勝負け無し。寝技師・鈴木を相手にステップアップ出来るか。  試合は、各ラウンドで四つから小外がけテイクダウンの鈴木に、大木はパスさせず立ち上がり、サウスポーからインロー当て左右。スタミナ苦しい鈴木を最後にシングル切りパウンド。鈴木もスイープするがゴング。判定はスプリットで大木が制した。 [nextpage] ▼DEEPフライ級 5分2R ×加藤瑠偉(KRAZYBEE)57.10kg[判定0-3]※18-20×3◯本田良介(CAVE)57.20kg  29歳、CAVEの本田は、修斗世界ストロー級ランキング2位。2017年5月のプロ修斗デビューから3勝1分で木内 SKINNY ZOMBIE 崇雅にも判定勝ち。2018年11月に猿丸ジュンジにローブローによるテクニカル判定で敗れたものの、安芸柊斗にRNCで一本勝ち、黒澤亮平にスプリット判定勝ち、2020年7月の前戦では、小巻洋平に1R、リアネイキドチョークで一本勝ちと3連勝をマークしている。神龍誠がベルトを巻くDEEPフライ級戦線で一気に王座獲りに向かう。  16歳でアマチュア総合格闘技を始めたKRAZY BEEの加藤は、格闘代理戦争ではK-1ルールにも挑戦。DEEPフューチャーキングトーナメント2019フライ級では一回戦で木戸脇広樹を破り、決勝で大金こうたをKOに下して優勝。本戦では、渋谷カズキにスプリット判定負け後、2020年11月の前戦で桜井宇宙に判定勝利している19歳(試合時)だ。格上の本田相手に若さを爆発させてアップセットを起こせるか。  試合は、加藤のローに本田が各ラウンドでダブルレッグテイクダウン。加藤も極めさせずも本田がドミネート。 [nextpage] ▼DEEPライト級 5分2R◯石塚雄馬(AACC)70.35kg [判定3-0]※20-17, 19-18×2×ケンヤスキー(ALIVE沖縄/SHIMAZILIANS)70.70kg  ZST、PANCRASE、HEATから海外豪州やドイツで戦って来た石塚。2020年10月の「DEEP 98」では、トライフォース赤坂の佐々木大に2R リアネイキドチョークで一本勝ちしている。  対するケンヤスキーは、GFCライトヘビー級とミドル級王者。2020年12月に沖縄からDEEPに初参戦し、DEEPフューチャーキングトーナメント2018ライト級優勝者のStreet★Bob洸助を右ストレートで5秒KO。衝撃デビューを飾っている。真価を示すのは石塚かケンヤスキーか?  試合は、石塚のテイクダウンを警戒し、慎重なケンヤスキー。石塚はダブルレッグテイクダウンからバックマウント、4の字ロック。リアネイキドチョークは防いだケンヤスキーだが、正対は出来ず。グラウンドの弱点を露呈した。 [nextpage] ▼DEEP 72kg以下 5分2R×Street★Bob"洸助(LEGION TOP TEAM /ISHITSUNA MMA)71.70kg [1R 3分09秒 ヒザ十字]◯泰斗(高本道場/真月流)71.50kg  ▼DEEPライトヘビー級 5分2R◯関野大成(三河幕府)92.40kg[1R 3分50秒 TKO]※カウンター右ストレート×Garry(K-Clann)89.85kg ▼DEEPストロー級5分2R ×キンタ・ジ・エンド(KIBAマーシャルアーツクラブ)52.40kg [判定0-3]※17-20, 16-20, 18-20◯根本元太(パラエストラ柏)52.25kg 【中止】DEEPフェザー級 5分2R 佐々木由大(トライフォース赤坂)65.95kg 佐藤拳駿(OOTADOJO)64.60kg※佐々木が計量パスも体調不良で中止 ▼DEEPフライ級 5分2R×森脇公三(トイカツ道場)56.5kg[判定1-2]※18-20×2, 19-19マスト森脇 ◯梅木勇徳(パラエストラ千葉)57.0kg ▼DEEPバンタム級 5分2R〇松丸息吹(パラエストラ千葉)61.35kg[2R 3分21秒 リアネイキドチョーク]×福地椋河 (フリー)61.35kg ◆DEEPフューチャーキングトーナメント2020 優勝者 ミドル級:森井 翼(パラエストラ天満)ウェルター級:日髙健太郎(KRAZY BEE)ライト級:為房虎太郎(総合格闘技道場コブラ会)フェザー級:吉村海飛(和術慧舟會HEARTS)バンタム級:八尋大輝(ニコニコファイト倶楽部)フライ級:伊澤風我(髙本道場)
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