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【K-1】魔裟斗が『K'FESTA.4 Day.1』を予想「江川のボディが入るか、椿原のジャブで寄せ付けないか」「山崎vs不可思は壮絶な試合に」気になる試合は村越vs芦澤

2021/03/12 02:03
 2021年3月21日(日)東京ガーデンシアター『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4 Day.1~』の見どころを、K-1のオフィシャルHPにてK-1 WORLD MAX 2003・2008世界王者の魔裟斗が語った。K-1中継の解説者として毎回放送席に座る魔裟斗のメインイベント&セミファイナルの展開予想、そして注目試合は? ――3月21日の「K’FESTA.4 Day.1」(東京ガーデンシアター)のメインでは江川優生選手と椿原龍矢選手のK-1 WORLD GPフェザー級タイトルマッチが組まれました。魔裟斗さんはどのような試合展開になると予想されますか? 「前回の対戦(2020年9月22日・大阪府立体育会館)では江川が圧勝すると思ってたんですけど、椿原が巧く戦ってポイントアウトして勝ったなと。椿原が足を使って、サークリングしながら左のジャブを突いて。左のジャブがすごくよかったですよね。それで江川の距離にさせないように戦っていたので。まあ、前回みたいな戦いかたができれば、また椿原がいくのかなとは思ったんですけど。でも、実は前回、江川が左足を骨折していて練習がちゃんとできていなかったと。  その情報を聞いて、もう一度試合映像を見返したんですけど、江川は1Rは前に出てるのに2Rから失速してるんですよね。かなりペースが落ちていて。本当に体調が万全じゃなかったのがよくわかりました。足にもテーピングを巻いてたし、左の蹴りも全然出せてなかったですよね。だから今回、江川が左のローキックを出しながらミドルにつなげて、プレスをかけて自分の距離にして、ボディ打ちまでできたら、また展開は変わるだろうなと。ボディは近い距離じゃないと打てないんで、そこまで接近して戦えれば江川のパワーが光ってくると思います」 ――江川選手が有利になるだろうと。 「ただ、江川にボディ打ちまでいかせないのは、椿原のジャブですよね。あのジャブや左のハイキック、ヒザ蹴りもいい。そういう攻撃で江川の距離にしなければ、また椿原のペースになっていくだろうし。そのあたりに注目したらおもしろいと思います。江川のボディが入るか、椿原のジャブで寄せ付けないか、そこで展開が変わってくるかと」 ――魔裟斗さんは椿原選手がここまで実力を伸ばしてくると思っていましたか? 「昔は力強さがなかったんですよね。巧く戦うけどパワーがないなって印象だったのが、前回の江川戦を見て『力ついたな、変わったな』と思いました。でも、おそらくですけど、今回の試合は前回と同じようにはならないんじゃないですか。江川は前回、50%くらいの力しか出せてないと思うんですよ。練習もできてないだろうし、ただ体重を落としてリングに上がったというか。今回は万全の状態を作ってリングに上がると思うので、椿原が前回と同じような気持ちでいたら『アレ? こんなにパワー、あったっけ?』って感じるんじゃないかなって思います」 ――山崎秀晃選手と不可思選手のスーパーファイトはいかがですか? 「まあ、山崎は強いですよね。とにかくパワーがありますから。山崎は遠い距離からいきなり大きなワンツーで入って、おもいきりいくタイプで。あとは空手特有の蹴りも、遠い距離から一気に強いのを出していくだろうなと。不可思もフィジカルは強いんですよね。不可思もしっかりガードして自分の距離まで入って、ローキックとかゴチャゴチャした展開に持ち込めれば、おもしろい試合になるんじゃないかと。山崎の攻撃をガード越しで受けて大丈夫であれば、勝負になるだろうなって。そこで効かされてしまったら、一方的に山崎のペースになることもあるんじゃないかと思いますね」 ――山崎選手は外からおもいきり振っても、相手はもらってしまうというか。 「あれは下がっちゃダメなんですよ。すごい勢いでガーッと来るんで、呑まれてうしろに下がるともらっちゃうんで、逆に中に入るんですよね。やっぱり、山崎のパンチ=怖いという印象があると思うんですよ。『あのパンチ、もらっちゃいけないな』っていうのは試合前から思ってるでしょうし。でも、そこで引いちゃダメなんですよね。不可思は身体が強いから、しっかりとガードして前に出られればいいですけど、下がって呑まれちゃうと一方的に山崎が持っていく展開になるんじゃないかと思います」 ――不可思選手は連敗が続いてましたが、前回(2020年12月13日・両国国技館)の鈴木勇人戦ではKO勝利を収めました。 「前回、よかったですよね。僕、ジムでしょっちゅう会うんですよ。けっこう、パワー系のトレーニングをしていて。普段、身体も大きいので『フィジカル、強いんだろうな』って思いますね。あとはスピードがついてくるといいですけど」 ――不可思選手はダウンを取られてもKO負けにはならず、挽回する印象があります。 「まさに身体が強いってことですよね。ダウンはしても倒され切らない。まあ、ダウンしちゃダメなんですけどね(苦笑)。もらわないようにしないといけないんで。でも、この試合も山崎はとにかく振ってくると思うので、壮絶な試合になるんじゃないかなという気がしますね」――そのほか「K’FESTA.4 Day.1」で魔裟斗さんが気になる試合は?「芦澤(竜誠)が帰ってきて、どんな試合をするのかなと。K-1 AWARDSのとき、ちょっと本人と話したんですけど。いままでは練習はしないで勝つみたいなスタイルだったのが、最近はしっかり練習するようになったそうで『体、触ってくださいよ』って言われて(笑)。実際に体を触ってみたら筋肉がガチガチに硬くなってましたよ。だから調子いいんじゃないですか? 身体的にも精神的にも乗ってるんじゃないですかね」 ――前回の復帰戦の島野浩太朗(2020年12月13日・両国国技館)選手との一戦を見て、実際に変化を感じた部分は? 「パワーがついたんじゃないですか。いままでそんなになかったじゃないですか。背が高くて手足は長いけど。まず、そもそも練習してなかったですからね」 ――身体つきを見ればわかるというか。 「触って硬い筋肉っていうのは、パワーの筋肉なんですよ。ガチガチで硬かったですから、しっかりと練習してるんだろうなと。練習しないと勝てないってことに、ようやく気づいたんですよね。いままで芦澤はセンスだけでやってたんで。センスだけはあったというか。センスある選手が努力すればっていうのが、前回の試合に表れてたんじゃないかなと」 ――芦澤選手の今回の相手は村越優汰選手で、前回の対戦(2017年12月27日・後楽園ホール)では判定負けを喫している相手とのリベンジマッチになります。 「でも、2~3年前の芦澤といまの芦澤は全然違う感じなんじゃないですかね。ただ、村越もテクニシャンなんで、テクニックvsパワーの戦いになるんだろうなと。身体は芦澤のほうが全然大きいんで、体格で前にどんどん出て、村越のテクニックを潰すことができるか。もしくは村越がテクニックで芦澤を翻弄するか、そのどちらかのパターンになると思います」
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