キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】国内トップクラスの宮越慶二郎に挑む与座優貴「格闘技は本当に強いヤツが有名になるべきだと思うし、勝った人間が輝くべき」

2021/03/11 00:03
【KNOCK OUT】国内トップクラスの宮越慶二郎に挑む与座優貴「格闘技は本当に強いヤツが有名になるべきだと思うし、勝った人間が輝くべき」

プロ初黒星後は2連勝している与座が、国内スーパーライト級トップの一角・宮越に挑む

 2021年3月13日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT~The REBORN~』にて、「KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王座決定トーナメント」の準決勝3分3R延長1Rで宮越慶二郎(拳粋会宮越道場)と対戦する、与座優貴(橋本道場)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ与座は、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。その後は久保政哉、喜入衆に勝利して戦績を9勝(4KO)1敗とした。

自分以外の参戦選手で一番強いと思っているのが宮越選手


──1月のカード発表会見では、今回の準決勝で対戦する宮越慶二郎選手に対してリスペクトの言葉が目立ちました。以前から対戦したいという気持ちがあったんですか?

「そういうわけではないんですけど、空手時代からキックボクシングもよく見ていて、名のある選手ということで当時から知っていたので、そういう選手と対戦が決まったのはうれしかったです」

──宮越選手の印象は?

「やっぱりステップワークが他の選手とは違っていて、個性として戦いの中にあるのでそこが武器というか、相手にとってはやりづらいところになっているのかなと思います。でも、僕も空手をやっていた時はステップワークを使うのが一般的だったので、そこにやりづらさはそんなに感じてないです」

──自分としてはどう戦いたいですか?

「対策とか作戦は立てますけど、いつもと全く違う戦い方をするということはないので、あくまで自分の戦い、自分の武器をぶつけていくという感じで、普段とそこまで変わらないと思います」


──プロになって初めて、タイトル獲得のチャンスが巡ってきたわけですが。

「優勝すれば初めてのタイトルが『KNOCK OUT』ということになるのは、自分自身うれしいです。『KNOCK OUT』は本物が集まるイメージの団体だと空手時代から思っていたので、そこのベルトを巻けるということはうれしいし、自分の選手としての価値も上がるのかなと思います」

──会見では決勝で戦いたい相手として、昨年2月の「無法島GRAND PRIX」1回戦でプロ初黒星をつけられた鈴木千裕選手の名前を挙げていました。リベンジしたいという気持ちも大きい?

「それもなくはないんですけど、今回、自分以外の参戦選手で一番強いと思っているのが宮越選手なので、自分の中では準決勝が決勝戦だと思ってるんです。だからここで勝てば優勝できると思っていて、なおかつ決勝が鈴木選手だったらさらにいいかなということです。もし久保選手が勝ったとしても、ゆくゆく鈴木選手とは戦う機会があると思ってますし、いずれは決着をつけなきゃいけないと思っています」


──空手で実績を残してキックボクシングでプロになって、ここまではいかがですか?

「うまくいかないことの方が多いですけど、それでも諦めず、遠回りすることになっても夢や目標を達成できればいいと思っているので、今のところはあくまで通過点というか。相手のレベルもだんだん上がってきましたし、これから本当に日本のトップどころと戦っていくことになると思うんですけど、そこを倒していったら今度は外国人選手とかとも対戦できると思っています。今は一つひとつの試合で自分の力をアピールして名前を売っていかないといけないし、今回のトーナメントはそのアピールにうってつけだと思っているので、しっかりと勝ちたいです。ここを獲ると獲らないとでは全然違うので、『勝てたらいいな』ではなく、『勝つ』という気持ちで、優勝することしか頭にないです」

──うまくいかないことというのはどの辺ですか?

「もっと強いし、もっとやれるし、もっと有名にならなきゃいけない。『なりたい』というよりは、『ならなきゃいけない』んです。それぐらいの覚悟で空手から転向したんですけど、思い描いていた自分と現状を比べると全く物足りないですね。でも不可能なことではないと思っているので、見ててくださいとは思ってます。その思いも含めた今回のトーナメントなので、本当にやってやろうという気持ちですね」

──橋本道場からはチャンピオンがたくさん出ていて、今も様々なリングで活躍する選手たちがいます。かなり刺激になりますよね。

「それはもちろんですね。道場の先輩や仲間が勝てばうれしいし、同じように負ければ悔しい気持ちもあるわけで、自分にしても『俺ももっとやれるのになあ』という気持ちも当然あるので、仲間ですけどライバルだと思っていて、みんなに負けたくないですね」


──橋本敏彦師範からはどんなことを言われていますか?

「『自分の目標とかやりたい相手、立ちたい舞台とか、そういったものに近づくには、口で言うより試合で見せて、実力で勝っていくしかないよ』ということは言われています」

──与座選手自身からも、「キャラとかで有名になりたいわけじゃない」という言葉がありました。

「はい。格闘技って、本当に強いヤツが有名になるべきだと思うし、勝った人間が輝くべきだと思うので。華はもちろんあった方がいいと思いますけど、過激な発言とかよりは強さで有名になっていきたいという思いはありますね」

──今回のトーナメントは、それを示す絶好の舞台ですね。

「格闘技ファンに広く知られている宮越選手に内容を伴って勝つことができれば、自然と評価も上がるでしょうし、本当に今度の準決勝が決勝戦と思っています。今年は飛躍の年にしようと思っているので、ここをしっかり勝ちたいですね」

──最後に、今回の試合で何よりも見てほしい点は?

「格闘技にかける思いですね。これから、今いるトップ選手たちに並んで追い越すと決めているので、今の時点での自分を見て、その思いを感じてほしいと思います」

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