キックボクシング
インタビュー

【KNOCK OUT】6戦6勝全KO勝ちの次世代スター候補・龍聖「倒しすぎて、倒しても何とも思わないようになった(笑)」

2021/03/10 00:03
【KNOCK OUT】6戦6勝全KO勝ちの次世代スター候補・龍聖「倒しすぎて、倒しても何とも思わないようになった(笑)」

K-1創始者の石井和義館長が「世界に羽ばたく選手になるんじゃないかな」と太鼓判を押した“若き暴君”龍聖

 2021年3月13日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT~The REBORN~』にて、大脇武(GET OVER)と対戦する龍聖(TRY HARD)のインタビューが主催者を通じて届いた。

 龍聖は小学1年生でキックボクシングを始め、HIROYAの指導を受けアマチュアで多くの経験を積んで2019年4月にプロデビュー(KO勝ち)。“HIROYAが送り込む刺客”として同年8月のREBELSに初参戦し、強打で2R53秒KO勝ち。その後もKOで連勝し、2020年12月のREBELSでは聖域統一フェザー級王者・光太郎ZLSに1Rわずか51秒でハイキックによるKO勝ち。6戦6勝全KO勝ちとパーフェクトレコードの快進撃を続ける19歳。

テーマは“圧倒”「次はいろいろ試しに試そうかな」


──前回、12月大会もいい勝利でした。スピードや動きのキレがずば抜けてるなという印象でしたが、一方で「どこまで強いのかまだまだ分からない」というのも正直なところです。

「あの試合は自分でもけっこうよかったかなと思います。試合の中でやれることは場面場面で変わってくるので、その時にできることはやっていて、それであの結果になったなっていう感じです」

──試合ではその動きも短時間しか見ることができないわけですが、練習では当然もっといろんな技や動きをしているわけですよね。

「(電話口で誰かに)練習の俺、どう? ……あ、隣に田丸辰(初代RISEスーパーフライ級王者)がいるんですよ」

──ああ、同門の田丸選手ですね。すみません、急に(笑)。

「……練習での俺は“神”らしいです(笑)。まあ実際、もっともっとできることはいっぱいあるし、これからも成長しかないなとは思ってます」


──というところで次回大会では大脇武選手との試合となりますが、現時点で相手の情報はどれぐらい見ていますか?

「1月の小笠原裕典戦を見たぐらいで、とりあえずそれを参考にしてるかなという感じです。いつも通り映像を見て、『ここが弱点かな』とか、普通に研究してます。次もこないだみたいに、何もさせずに圧倒するような展開を作りたいですね。できると思いますし」

──警戒するところは?

「どんな相手でもパンチをもらったらグラグラするんで、そこは気をつけないとなと思ってますけど、それぐらいですかね。ボディが得意みたいですけど、俺には当たらないです」

──でもグラグラさせられてるところは見たことがないわけで、もしかしたら試合では物足りなさがあるのでは?

「最近はそうっすね。倒しすぎて、倒しても何とも思わないようになりました(笑)。でも今のところで満足してるわけでもないんで」

──そうなると、今回の試合のテーマは?

「“圧倒”。それから、今までは練習でやってきたことが試合では出せなかったりもしたんですけど、最近はそれが試合で出るので、もっといっぱい出して勝つのが楽しみだなと思いますね」

──次の試合でも出したいものがある?

「いっぱいあります。次はいろいろ試しに試そうかなと」

──では、すぐ倒したい、なるべく早く倒したいというわけではない?

「別に、毎回毎回『早く倒そう』と思ってるわけではないんで。タイミングでそうなってるだけなんですよ。結果そうなってるだけなので、今回もいつも通りです」


──そうやって龍聖選手が勝ち続けていることが、最近の「エース争い」の活発化につながっていると思います。自分ではどう感じてますか?

「まあ、当たり前なんじゃないですかね、だって他の選手たちが微妙じゃないですか(笑)。SNSではアンチのヤツらから『弱い相手としかやってない』『もっと名前のある選手とやれ』とか言われるんですけど、名前のある相手とやろうとしたらソイツが負けて変更、とかばっかなんですよ。今回も別にこの相手とやりたかったわけでもないし。だから早くベルトがほしいです。安本とも早くやりたいんで」

──やっぱり当面の標的は安本晴翔選手(KNOCK OUT-REDフェザー級王者)なんですね。

「ムカつくし、嫌いですもん(笑)」

──今回は同じ大会で試合がありますが。

「何とも思わないですよ、試合つまんないし。いつも俺の試合の方が面白いでしょう? 俺の方が人気もあるんじゃないですか? 分かんないけど(笑)」

──今回も直接比べられることになりますよね。とりあえず今年はどこまで行きたいですか?

「大晦日の大会に出たいです。今年はそこがゴールですね。伸びる時は一気に伸びると思うし、別に不可能ではないと思います」


──ジムの先輩たちも出てますし、刺激を受けますよね。

「大雅さんもマジでカッコいいし、去年の大晦日もHIROYAさんが出たので行きましたけど、やっぱり特別な舞台ですよね。でもキックは今のところあんまり認められてないし、KOできる選手がほしいと思うので、『俺はできるよ』っていうところを見せて、選ばれる存在になりたいし、ならなきゃいけないと思ってます」

──そこに近づくためにも、今回も派手な勝ち方が望まれますね。

「そうですね。ジム自体もいい流れだし、メチャメチャいい雰囲気なんで、その流れに乗っていきたいですね」

──今回の試合で、特にここを見ろ!という点は?

「攻撃一つひとつを見てほしいです。何が理由かは分からないんですけど、ホントにメチャメチャ調子よすぎて、ヤバいんで。今までで一番調子いいんで、今までで一番強いところが見せられるんじゃないですか。相手は気づいたら死んでると思います。そういうところに注目してほしいし、お客さんを驚かせたいですね」

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