再びタイトル獲得のチャンスが巡ってきた青野。過去の自分を払しょくできるか
2021年3月7日(日)東京・後楽園ホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 32~アトム級GP2021開幕戦~』から、前王者・前澤智が引退のため返上した第7代DEEP JEWELSアトム級(-47.6kg)王座を8名の選手が争う「アトム級GP2021」が開幕する。
今大会の第5試合からメインイベントまでの4試合がトーナメント1回戦となるが、そのオープニングを飾るのが青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘)と佐藤絵実(毛利道場)の一戦だ。
(写真)柔術では紫帯を取得した青野
青野は2020年10月には前DEEP JEWELSアトム級王者・前澤智とのタイトルマッチに挑んだが、得意のテイクダウンで試合を優勢に進めるも3Rに逆転一本負けで王座奪取に失敗。その試合を最後に前澤が引退したため、今回のチャンスが巡ってきた。
「タイトルマッチに負けてすぐだったので、出場しようか迷いました。そしてかなり落ち込んでました。でも佐伯代表の話を聞いて、出場すれば1%は優勝できる可能性があると言われ、その1%に懸けてみようと思いました」と、当初は複雑な想いがあるも“1%”の可能性に懸けたいと出場を決意。
(写真)腹筋の準備も完了!
トーナメント組み合わせ抽選会では7番を引いて最後の枠しか空いていなかったため、自動的に佐藤との対戦が決まった。しかし「そこしかなかったのですが、佐藤選手と再戦する事になって嬉しかったです。前回負けていたので1番戦いたい相手でした」と、本人的にはラッキーだった。佐藤とはプロデビュー戦で対戦し、やはりテイクダウンで試合を優勢に進めながらも最後は腕十字で逆転負けを喫していたのである。
「対戦相手はデビュー戦で負けた相手です。極めが強いと思います。あれから約3年ちょっとですが、デビューした時よりかなり私も成長したと思っています。差を見せて勝ちます」と、リベンジを宣言。
トーナメント全体では「いつか戦うと思っていたメンバーが揃っていました。自分は何度も悔しい思いをしてきたので、今年は必ず結果を出したいと強く思っています」と、今まで敗れた相手(佐藤、富松恵美、パク・シウ)にまとめて借りを返すチャンスだと捉えている。また、新世代の大島沙緒里、にっせー、さくら、村上彩にも“自分がDEEP JEWELSのエース”という実力を示したいところだろう。
「優勝して DEEPJEWELS代表ファイターとしてRIZINのスーパーアトム級戦線に加わりたい」と、RIZINの舞台を目指している青野。「全てにおいて違った自分を試合で見せます。詰めがかなり甘かったので、ここ一番では全力で力を出して 勝利していきます」と、過去の課題を克服して勝ち進むと誓った。