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【RISE】那須川天心が志朗を“究極の駆け引き”で返り討ち、原口健飛が白鳥大珠から2度ダウンを奪い因縁に決着、ダウンの応酬で鈴木真彦がKO勝ちで復活勝利、寺山日葵は田渕にいいところを出させず、元プロ野球・相内誠は初回KO負け

2021/02/28 14:02
Cygames presents RISE ELDORADO 20212021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナ ▼メインイベント(第11試合)SuperFight!バンタム級(-55kg)3分3R延長1R〇那須川天心(TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級王者)判定3-0 ※30-28×3×志朗(BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者)  RISE年間最大のビッグマッチ『ELDORADO』のメインイベントを飾るのは、那須川と志朗の2度目の対戦。両者は2019年9月のRISE WORLD SERIES 2019 -58kg決勝戦で対戦し、那須川が判定勝ちしている。その後、志朗は「那須川天心挑戦者決定トーナメント」で優勝して那須川と戦う権利を得た。  那須川はまるでスーパーサイヤ人のような髪型で登場。  1R、志朗は左回りで那須川の外側へ。那須川のワンツーに右ストレートを返す。那須川は左インローと左ミドルを多用。那須川のパワフルな攻撃が目立つ。フェイントも駆使して攻撃を当てていく。  2R、那須川はパンチから左ミドルをしっかり当てていく。志朗は右インロー、志朗が右ストレートを返すと那須川が一気に前へ出てきて連打から飛びヒザ蹴りを放つ。志朗が右ミドルを3度連続ヒット。突破口と感じたか、その後も志朗は右ミドルを蹴る。  3R、志朗が勝負に出る。ローを蹴り、パンチを放つと那須川も同じ技を返す。那須川はジャブで機先を制す。前蹴りをキャッチして左フックを打ってきた那須川に志朗はバックハンドブローを放つが、志朗のヒジ部分が当たってしまい試合中断。再開後、那須川はワンツーからヒザ蹴り。志朗は思い切り右を放つが空を切る。  判定は3-0で志朗を返り討ちにした那須川は「まず、戦ってくれた志朗君。本当に究極の心理戦というか。格闘技っていろいろなパターンがあって、究極の駆け引きができて勝つことができてまた強くなれたと思います。久々に駆け引きをして勝てたのが嬉しく思います。成長させてくれた志朗君ありがとうございました。ボクシングに行くとかいろいろ言われていますが、僕がキックにいる時間って少ないんですよね。だから最後までしっかりRISEに恩返しして、キックを去る日まで無敗で行きたいと思います。今後もよろしくお願いします」とマイクで語った。 [nextpage] ▼セミファイナル(第10試合)Super Fight! -64kg契約 3分3R延長1R〇原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝者)判定3-0 ※30-27×2、30-26×白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント優勝者)  原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISE王座に就いた。殺傷能力の高いパンチと蹴りを持つ。  白鳥は那須川天心の盟友で、2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」でヘクター・サンチアゴ、セクサン・オー・クワンムアン、梅野源治を下し優勝。世界王者のベルトを巻いた。10月と大晦日にはRIZINで大雅と連戦して2連勝するなど怒涛の12連勝を飾ったが、2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」準決勝で直樹に初回TKO負けを喫し、連勝がストップした。戦績は20勝(9KO)6敗1分。  1R、サウスポーの白鳥は左ロー、原口もサウスポーに構えて右インローを蹴る。白鳥の右ストレートに原口は後ろ廻し蹴りを見せる。白鳥の右ローにも原口は後ろ蹴り。両者至近距離での打ち合いを見せ、原口は大きなフックを振る。  2R、原口が左ロー、右の三日月蹴り。白鳥も意表を突く後ろ廻し蹴りを繰り出す。インローの蹴り合いから原口は大きなフックを放つがこれは空振り。白鳥は原口の蹴りにパンチを合わせようとする。なぜか大振りのフックを放つ原口だが、ついに後ろ廻し蹴りがヒットして白鳥がダウン(ガードはしていたが)。焦る白鳥はパンチの打ち合いに行くが、右フックを出したところに原口の右ハイキックをもらって2度目のダウン。  3R、原口はスイッチして左ミドル、後ろ蹴り、右の三日月蹴り。白鳥は原口が頭を下げるところへヒザを突き上げるが、原口は大きなフックを振り回し、蹴りを放つ。原口がワンツーから飛びヒザ蹴り、ワンツーを繰り出す白鳥に原口は後ろ蹴りも混ぜる。  攻撃らしい攻撃をもらわず、攻撃をヒットさせていった原口が判定3-0で勝利。因縁の白鳥との決着をつけた。  原口は「やっと終わった。ちょっと寂しいですね。大珠君、僕をここまで強くしてくれてありがとう。一緒にご飯を食べに行きましょう。今日まで恐怖と不安を抱えてきて、一人で泣いた日もあったし辛かった。でも楽しみもありました。それは相手が白鳥大珠という憧れた選手なので白鳥選手のおかげです。これから第二章のスタートと言うことで、次はGLORYの世界チャンピオンとやります」と、白鳥との決着がついたことと、今後は世界と戦いたいと語った。 [nextpage] ▼第9試合 SuperFight! バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R〇鈴木真彦(山口道場/第7代RISEバンタム級王者、RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~準優勝)KO 1R 1分14秒 ※右ストレート×溜田蒼馬(CRAZY WOLF/第2代CMA KAISERバンタム級王者)  鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してバンタム級のベルトを獲得。2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、19連勝という驚異の記録を打ち立てた。しかし、2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」準決勝で江幡塁に勝利も、決勝で志朗にダウンを奪われて敗れた。今回が再起戦となる。  その対戦相手となる溜田は、鈴木と同じく関西出身のファイターで現在23歳。戦績は12勝(11KO)6敗と勝つ時は、ほぼKOと鈴木のように相手を倒しきる攻撃力を持つKO率9割を超えるハードヒッター。  1R、溜田が打ち合いに行ったが鈴木の右フックをもらってダウン。直後、またも打ち合いいった溜田。両者の右フックが空振りとなり、今度は両者返しの左フックを放ったところ、溜田の左フックで鈴木がダウン。  騒然となる場内。さらに畳みかける溜田に鈴木も打ち返す。両者ノーガードで打ち合い、下がった鈴木に溜田がノーガードで突進したところへ鈴木が右ストレートを打ち抜いた。これが直撃し、倒れた瞬間に終わりだろうという倒れ方で、レフェリーが即座にストップした。  鈴木はマイクを持つと「いつもあっさり勝っちゃうので、たまにはこういうのもいいんじゃないですか。ほんまなら今日のメインで那須川天心をぶっ倒そうと思っていたんですけれど、現実は甘くなくて。去年のトーナメントで志朗選手に負けてしまって、ほんまにいろいろ考えました。でもやっぱりその時に、お前やったらいけるとか、いろいろな人に言ってもらって。絶対にやり返せとか。一人で戦っているんじゃないってのがめちゃくちゃ分かって。そういう人たちのためにも、僕自身のためにも負けたままでは嫌なので、ここから僕が全員倒して一番輝いて見せます。鈴木真彦のストーリーを見てください。今日はやっぱりELDORADOなので、KOじゃないとおもろないのでよかったなって。これからも期待してください」と、想いを全て言葉にした。 [nextpage] ▼第8試合 Super Fight! ミニフライ級 3分3R延長1R〇寺山日葵(TEAM TEPPEN/RISE QUEENミニフライ級王者、RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020)判定3-0 ※30-29×3×田渕涼香(拳聖塾)  20歳になったばかりの寺山はジュニア時代から数々のアマチュア大会で好成績を残し、高校生になった15歳でプロデビュー。7戦目でMISAKIに初黒星を付けられたが、2018年11月のJ-GIRLSミニフライ級タイトルマッチでリベンジを果たしている。2019年9月に初代RISE QUEENミニフライ級(-49kg)王座に就き、J-GIRLSミニフライ級王座と合わせて2冠王に。2020年の10月・11月に行われたRISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020ではerika(=名前の後にハートマーク)、sasori、紅絹を破って優勝を果たした。  田渕は2017年第22回全日本少年少女空手道選手権大会(極真会館関西総本部主催)高校生女子軽量級優勝の実績を持つ、空手歴17年をベースにした田渕は『ACCEL』や『S-BATTLE』などに参戦。プロ戦績は4勝(3KO)無敗の20歳。2020年12月のRISEに陣内まどかの代替え選手として出場し、RISE女子フライ級暫定王者・小林愛三(NEXT LEVEL渋谷)からダウンを奪って判定勝ちするという番狂わせを起こして一気に注目を浴びた。 歌手の高橋洋子が会場で生歌唱、『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌「残酷な天使のテーゼ」と、映画『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 シト新生』の主題歌「魂のルフラン」で寺山は入場した。  1Rは静かな立ち上がり。よく動く田渕は右ストレートを伸ばすが、寺山は細かいパンチから前蹴り。  2R、お互いに右へ回り込みながらローを蹴る両者。田渕は前蹴りからワンツー、寺山はジャブから左ミドル。寺山のワンツーで一瞬腰を落としたように見えた田渕。ローを蹴る田渕だが、距離は手足の長い寺山が制している様子。  3R、田渕は前蹴りと左ミドルを蹴るが、寺山が前に出てくる。寺山の前蹴りに田渕は後ろ廻し蹴りを繰り出すが空振り。前蹴り、ワンツーで田渕を突き放す寺山。田渕がパンチの距離に入ると寺山はクリンチして動きを封じる。そしてワンツーの連打。田渕も打ち返すが手数は寺山が多い。  判定は3-0で寺山。田渕にいいところを出させず、寺山が貫録の勝利を収めた。 寺山はマイクを持つと「田渕選手、急なオファーにも関わらず受けて下さりありがとうございます。最後の最後まで右ストレートが死んでいなかったので最後まで気を付けていたら全然いけなくて。それと入場の時に歌ってくださった高橋さん、ありがとうございました。凄く心強かったです。もっともっとのびしろがあると思うので世界にいける選手になれるように頑張っていきます。エヴァンゲリオンの映画、見に行きたいと思います」と話した。 [nextpage] ▼第7試合 Super fight!ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R〇“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/第2代RISEウェルター級王者、元J-NETWORKウェルター級王者)延長R 判定3-0 ※10-9×3×憂也(魁塾/同級1位、DEEP☆KICK-65kg王者)※本戦の判定は28-28×3  ベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場。デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。2020年7月からはミドル級に階級を上げ、緑川創に挑むも判定負け。10月の宮城寛克戦では鮮やかなハイキックでKO勝ちした。戦績は16勝(9KO)3敗。  憂也は2010年にK-1甲子園で準優勝、同年にDEEP☆KICKでプロデビューを果たすと、様々なリングで活躍。2013年12月には第2代DEEP☆KICK-65kg王者となった。RIZINには2度出場して、全て1RでKO勝利。右ストレートに破壊力を持ち、3試合連続で初回KO勝ちを収めた後。2020年12月のRISEではベイノアが敗れている日本ミドル級トップの一角である緑川創から延長戦でダウンを奪って勝利した。戦績は25勝(12KO)12敗3分。  両者は2018年3月に対戦し、その時はベイノアが3Rに右ストレートでダウンを奪って勝利している。  ベイノアは極真会館のテーマ曲で空手衣姿での入場。正座をし、空手家らしさをアピールしたところで、空手衣を脱ぐと同時にいつものブラックパンサーのテーマ曲に変わって入場した。  1R、前に出るのは憂也。左ボディでベイノアの身体がくの字に曲がり、ベイノアは身体を丸める。さらにヒザ蹴り、右ストレート。コーナーに詰まって一方的に打たれるベイノアはスタンディングダウンを取られる。ベイノアは左ハイと後ろ蹴りで反撃。  2Rはベイノアから前に出ていく。思い切りパンチを振り回すが右ストレートを真っ直ぐ顔面い直撃させる。憂也はジャブで迎え撃つが、ベイノアのパンチラッシュにグラつく。しばらく一方的に殴られた憂也だが、右フックで反撃。さらにベイノアも打ち返す。ロープに追い詰めての左右フックを放つベイノア。両者打ち合いでかなりの疲れが見える。  3Rも逆転を狙って左右フックを打つベイノア。憂也も右フックを返す。ワンツーからミドル、ローにつなぐベイノアは強烈なワンツーをヒットさせるが、憂也は倒れず右ストレートを打ち返してくる。残り30秒で打ち合いを展開する両者。  本戦の判定はジャッジ三者とも28-28でベイノアの追い上げが実った。  延長R、ベイノアの左ミドルに憂也は左右フック、ベイノアもショートパンチの連打で前へ出る。ベイノアは左右ローも。憂也のワンツーが空振りしたところで、ベイノアが3連打。憂也も打ち返すが、ヒット数はベイノアの方が多いか。最後は気持ち勝負となり、判定でベイノアが逆転勝利をもぎ取った。 [nextpage]  第6試合終了後、WPMF世界&BOMスーパーフライ級王者で、KING OF KNOCK OUT初代フライ級王者の石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)がリングイン。7月に開催が決まった53kgの賞金トーナメント「DEAD OR ALIVEトーナメント」への参戦を表明した。 「RISEに参戦させてもらうことが決まりました。RISEの53kgが盛り上がっていてトーナメントも開催されるということで、僕はRISE王者の大崎(一貴)君にも勝っています、僕が出ないと53kgの一番は決まらないと思う。僕がトーナメントに出てぶっちぎりで優勝して53kgの一番を獲ろうと思います」 [nextpage] ▼第6試合 -61kg契約 3分3R〇梅野源治(PHOENX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)判定3-0 ※30-27、30-26×2×ノラシン・スペチアーレジム(タイ/Speciale gym/元ルンピニースタジアム認定ライトフライ&フライ級王者、元ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級王者)  梅野は2014年11月に日本人初のWBCムエタイ世界(スーパーフェザー級)王者となり、2016年10月にはヨードレックペット・オー・ピティサックを破り外国人として史上6人目のラジャダムナンスタジアム(ライト級)王者となった“日本ムエタイ界の至宝”。2019年は得意の首相撲とヒジ打ちを封印して『RISE』の世界トーナメントに出場し、決勝へ進出するも白鳥大珠にKO負け。その後はムエタイに復帰して1勝1敗。RISEには2019年9月の白鳥戦以来の参戦となる。  対するノラシンは2007年のムエタイ最優秀選手賞にも輝いた名選手で、ボクシングでも4戦目でPABA王者、12戦目でWBCインターシルバー王者となっている。2009年6月の初来日では、全日本キックで寺戸伸近を2RでKO。2010年8月にはムエロークに再来日し「ヨードムエチャンピオンズカップ51kg級」で優勝している。当時のニックネームは“ムエタイ軽量級の壊し屋”。現在は日本国内在住で、59~61kgでの試合を希望し、4年前までボクシングの試合をしていたという。  1R、梅野はノラシンの振りかぶるような右フックに右ストレートのカウンターを合わせてダウンを奪う。梅野は仕留めようと左右連打で前に出るが、ノラシンの右で梅野がフラッシュダウン。ノラシンが息を吹き返して連打を出す。  2R、梅野はジャブを突いて左ミドルもノラシンはしっかりスネブロック。ノラシンは勢いよく前へ出て右フックを連発。梅野は左インローで体勢を崩させ、左ミドルを蹴る。ジャブで距離を取り、左インローを蹴る梅野だが、ノラシンは前へ出て右を叩きつけてくる。梅野はパンチをブロックして逆に右アッパーを入れた。  3R、ノラシンが前へ出ての連打。梅野は右をもらってバランスを崩すが、前蹴りと左インローで対抗。梅野はジャブ、前蹴り、右インローでノラシンの右に対抗。疲れが見えるノラシンに梅野は左ミドル、右ロー、パンチも細かく出す。ノラシンは終盤ほとんど手が出ず、梅野が判定で勝利した。  梅野はマイクを持つと「今回の試合、RISE1年5カ月ぶりですかね。今回久しぶりに参戦させていただくことでRISEの元王者の久保賢司さんにパンチのテクニックを教わって試合に臨んで、少しではありますがプラスに影響した結果を見せられたかなと思います」と語り、関係者やファンにお礼を述べた。 [nextpage] ▼第5試合 -56kg契約 3分3R延長1R〇江幡 塁(伊原道場/初代WKBA世界スーパーバンタム級王者、KING OF KNOCK OUT初代スーパーバンタム級王者、第9代新日本キックボクシング協会バンタム級王者)KO 1R 2分38秒 ※左フック×拳剛(誠剛館/DEEP☆KICK-55kg王者、RISEバンタム級3位)  江幡は双子の兄・睦とともに江幡ツインズとして知られ、新日本キックボクシング協会のエースとして活躍。新日本キックボクシング協会日本バンタム級王座、WKBA世界スーパーバンタム級王座、KING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王座決定トーナメント優勝で3本目のベルトを巻いた。兄弟揃ってワンツー&ローキックを主軸とした高い攻撃力を持ち、戦績は41勝(21KO)3敗3分。2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の準決勝で鈴木真彦に敗れ、これが再起戦となる。  拳剛は父が立ち上げた誠剛館の館長。2019年6月の『RIZIN』では植山征紀にTKOで敗れたが、その後は3連勝でDEEP☆KICK王者にも就いた。2020年11月のRISEではRISEバンタム級4位(当時)拓也を初回KOし、現在4連勝と波に乗る。177cmとこの階級では長身を誇り、江幡との身長差は実に12cm。  1R、両者軽快なステップを踏みながら江幡は左インロー、拳剛はストレート系のパンチを伸ばしながら右ミドルを蹴る。江幡は左ローで奥足も蹴る。江幡の飛び込んでの左フックからの右ストレートで拳剛は仰向けにダウン。さらに連打で襲い掛かり、左フックで仕留めた。拳剛は身体が一直線に伸びるほどの倒れ方。  圧倒KOで連敗から脱出した江幡は「11月の大阪のトーナメントに出ました。その試合では年間ベストバウトに選んでいただき光栄ですが、結果には満足していません。今回はしっかり調整してきました。RISEのリングでしっかり輝くために戦い方を改良してきました。皆さんどうでしたか? 僕の友人が言っていました。エンターテインメントは血の通う産業だ、と。僕たちもこのリングでアツくアツく生きたいと思います」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼第4試合 -49kg契約 3分3R〇竜哉・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム/元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者、WPMF世界同級王者、IBFムエタイ世界105ポンド(47.6kg)級王者)判定3-0 ※30-29、30-28×2×渡邊愼一(ウォー・ワンチャイプロモーション)  竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。  2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目のIBFムエタイ世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目のラジャダムナンスタジアム王者に。凱旋試合となった12月のWPMF世界ライトフライ級王座決定戦では判定2-0で惜敗したが、2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得した20歳。  対する渡邊は福岡を拠点とし国内だけではなくタイでも試合をこなす16歳。現役高校生で国内戦績は2戦2勝、タイでは5戦5勝と無敗を誇っている。セコンドには石井一成が就く。  ムエタイファイター同士の異色対決。1R、互いにカーフを蹴り、竜哉は右ローと右ミドルも。渡邊はジャブを突き、右ストレートを当てる。互いに手数は少なめだったが、竜哉が強い右ローを蹴ってパンチも多く出た。  2R、竜哉からワンツー左フックで攻めていくが、渡邊も右ストレートを返してくる。竜哉の攻撃終わりを狙う作戦か。竜哉はワンツーの連打で前へ出る。終盤、竜哉の右ストレートに渡邊が大きく下がる。ロープに追い詰めての左フックもヒット。  3R、竜哉が前に出て“打ってこい”とアピールするが、渡邊は下がって待ちの姿勢。カーフを蹴るが、竜哉のパンチ連打でロープ際やコーナーに追い詰められる。竜哉は右ストレートに右ミドル、終盤はバックキックや飛びヒザ蹴りも繰り出し、攻めの姿勢を見せて試合終了。  竜哉がアグレッシブなファイトで判定勝ちとなった。 [nextpage] ▼第3試合 スーパーライト級(-65kg) 3分3R〇Delgermuru拳信王[デリゲルムルン ケンシンハン](モンゴル/FLATUP)KO 1R 2分05秒 ※3ノックダウン×相内 誠(フリー)  プロ野球選手を引退し、昨年12月に格闘家転向を発表した元西武ライオンズの相内がデビュー戦。  拳信王はガンガン前へ出て攻めるサウスポーの選手で、戦績は3勝5敗。今回が1年半ぶりの試合となる。RISEには2019年5月大会に出場し、成尾拓輝に2RでKO負けを喫している。  1R、相内は右ミドルからパンチで襲い掛かるがサウスポーの拳信王は左ロー、左ミドル。この左ミドルに相内は身体がくの字となり、ダウンを奪われる。拳信王は左ローと左ミドルを蹴り分け、相内は右ストレートで対抗。しかし、左ミドルからの左ストレートで2度目のダウンを奪われる。最後は拳信王の連打に相内は身体を丸め、レフェリーがストップした。 [nextpage] ▼第2試合 -62kg契約 3分3R延長1R〇平塚大士(チームドラゴン/RISEスーパーフェザー級7位)判定3-0 ※29-28×2、30-28×YA-MAN(TARGET SHIBUYA/2018年RISING ROOKIES CUPフェザー級準優勝)  平塚はRIZINでもKO勝利を飾るなど5連勝中。YA-MANは宮城大樹の愛弟子でこちらは3連勝中。YA-MANは師匠・宮城大樹(リングネームはDyki)の入場曲で入場した。  1R、YA-MANは右カーフキック、平塚は左インローと左ミドル。プレッシャーをかけていくYA-MANだが、平塚はそこに左ミドルと右ローを巧みに合わせる。YA-MANは平塚にロープを背負わせて連打を繰り出すが、平塚はほぼガードしてヒザを蹴る。  2R、YA-MANがパンチで前に出てくるところに合わせて平塚は左ミドルと右ローをどんどん当てていく。パンチのコンビネーションを繰り出すYA-MANだが、平塚はしっかりガードして蹴る。  3Rが始まると平塚は左ミドルの3連打。さらにYA-MANが出てくるところへ左ハイも。右腕を蹴られまくるYA-MAN。平塚はヒザも突き刺す。YA-MANは左ボディを打つが、顔面へのパンチはほぼガードされている。ジャブも当てる平塚にYA-MANは右ストレート。パンチを出して前進を続けるYA-MANだが平塚の左ミドル、左右ローが面白いように決まる。  蹴りでパンチのYA-MANを完封した平塚が判定3-0で6連勝を飾った。 [nextpage] ▼第1試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R×小出龍哉(TEAM TEPPEN/新空手K-2 GRAND PRIX 2018中量級準優勝)TKO 3R 1分04秒 ※レフェリーストップ〇奥平将太(Team Bull/Bigbangアマチュア6階級王者、元NJKF EXPLOSION-50kg級王者)  1R、サウスポーの小出に右ストレートを打って行く奥平だが、小出は左ミドルと左ストレートで対抗。この左ミドルがよく入る。奥平は長いリーチから繰り出す左フックと右ストレートで小出を苦しめる。さらに小出は奥平の右ヒザで左目じりをカット。  2R、小出が右ローを蹴ったところに奥平が左フックを合わせてダウンを奪う。フラつく小出に奥平が畳みかけ、小出も右カーフキックと左ストレートで応戦。しかし、左ハイを蹴ったところに左フックを合わされて2度目のダウンを喫する。  3R、奥平は右のカウンターを合わせて右をフォローしてダウンを追加。諦めず反撃する小出だが、奥平の猛攻で足がフラつき、右ストレートがヒットしたところでレフェリーがストップ。奥平がパンチの上手さを発揮してKO勝利を飾った。▼オープニングファイト2 バンタム級 3分3R×力哉(BK GYM/DEEP☆KICK55kg級5位)KO 2R 2分32秒 ※3ノックダウン〇大森隆之介(JAPAN CUP 2019 -80kg級優勝)  1R、互いにカーフキックからのパンチ。長身の大森は10cmの身長差を利して長いリーチから繰り出すストレート系のパンチ、力哉はジャブが邪魔で入れない。2R、勢いよく飛び込んで左フックを打つ力哉だが、大森の右カーフキックからのバックハンドブローでダウンを奪われる。左ボディからの左フックでダウンを追加し、最後はラッシュをかけて左フックと右ストレートで力哉が仰け反ったところでレフェリーがストップ。大森が爆発力を見せてKO勝ちした。大森はマイクを要求すると、次はランカーとやりたいとアピールした。 ▼オープニングファイト1 スーパーフライ級 3分3R△岡崎晃志(NEXT STEP GYM)ドロー 判定1-1 ※28-28、29-28、28-29△星 憂雅(IDEAL GYM)  1R、サウスポーの岡崎に星は右ストレート、、前蹴り。アグレッシブに先手先手で攻めていく。しかし2Rは岡崎の左をもらう場面が増えて終了間際、前へ出ていったところで右に左フックを被せられてダウンを喫する。3Rに星は右の三日月蹴り、前蹴りでボディを攻めて岡崎を下がらせ、ダウンを奪い返そうと猛攻を加えるが倒し切れず。三者三様のドローとなった。
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