2021年2月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.122』の前日計量&記者会見が26日(金)都内にて13:00より行われた。
セミファイナルのKrushスーパー・バンタム級3分3R延長1Rで対戦する、第4代Krushバンタム級王者・晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)は55.0kg、K-1甲子園2020 -55kg王者・野田蒼(月心会チーム侍)は54.8kgで計量をパス。
続いて行われた会見で石川直生Krushエヴァンジェリストは「22歳の晃貴選手に18歳の野田選手が挑む。そういう試合が堂々とセミにマッチメイクされています。野田選手は元王者を喰うことでステップアップにつなげたい。晃貴選手は野田選手を食い止めることでタイトル戦線に戻っていくきっかけになるか。下剋上か再浮上か。軽量級の進化を体現する試合になる」と、この試合の見どころを語った。
野田は「計量もクリアーして身体も万全なので1Rからぶっ倒しにいったろと思っています」と笑顔。晃貴は「計量もクリアーしてリカバリーでいいもんを食べてしっかりして、いいパフォーマンスができるようにします」とのコメント。
計量が終わっての印象を聞かれると、野田は「晃貴選手は思っていたよりもごつくて胸板が僕の1.5倍か2倍あるかなって思いました。腕も太い」と晃貴の身体に注目。晃貴は「身長が高いな(晃貴は160cm、野田は166cm)と思いました。でもパワーでは負けないです」と野田の身長に注目したようだ。
野田は「晃貴選手は打ち合い、近い距離でのパンチが得意ですがそれに合わせて僕も足を止めて打ち合ってもいいかなと思っています」と、大胆にも晃貴の土俵で勝負してもいいと発言。
「パンチに確実にキレもあるしパワーもあると思いますが、当たらないと意味がない。当てられる前に当てます。ほんまに打ち合ってもいいと思っていますね。重たいと思ったら逃げるかもしれませんが(笑)。セミだし、その名に恥じないように思い切り行きます」と、自信をのぞかせる。
晃貴は「前回の試合で見つけた改善点を直して対策もして、バッチリ仕上げてきたので明日は見といてください」と万全を尽くしてきたと言い、野田の打ち合い宣言には「自分はそのスタイルなので、バチバチ打ち合います」と望むところだと呼応。もし野田が逆に足を使って距離を取ってきても「それも作戦の内なので、自分も考えています」と対応できるとした。
今大会では第6試合と第3試合にもスーパー・バンタム級の試合が組まれており、意識するかと聞かれると野田は「意識するというよりかは、今はとにかく晃貴選手とのことだけを考えて追い込んできました。対策というより自分の実力を上げる練習をしてきました」、晃貴も「この試合のこと以外は一切考えてない。この試合のためだけの練習をしてきました」と集中している。
軽量級が他団体も含めて盛り上がりを見せる中、Krush軽量級ファイターとして何を見せたいかとの質問には、野田は「僕は何でもできる。これが強いというのは特にないですが、他の選手が見ても間違いなく飛び込みやパンチのキレがある。瞬きせんように見ていてください」、晃貴は「自分はKrushらしい打ち合いを見せて他団体にも負けないようにしっかり盛り上げます」と、自分の特色をアピールすると答えた。
また、前髪を赤く染めてきた晃貴に野田は「晃貴選手はいつも明るく白っぽい髪色だから、僕は大人っぽく見せようとして暗くしたのに、計量で見たら晃貴選手も大人っぽくなっていて。今日にでも染め直してこようかなと思いました」と、あてが外れたと笑った。