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【Krush】モテる王者・加藤虎於奈が因縁の松岡力と初防衛戦「しっかり叩き潰して引退させる」

2021/02/24 23:02
【Krush】モテる王者・加藤虎於奈が因縁の松岡力と初防衛戦「しっかり叩き潰して引退させる」

反則決着に終わった前回の対戦から5か月、加藤(左)と松岡がタイトルマッチで再戦する

 2021年4月23日(金)東京・後楽園ホール『Krush.124』の記者会見が2月24日(水)都内にて行われ、追加対戦カードが発表された。

 Krushウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)が挑戦者に松岡力(K-1ジム五反田チームキングス)を迎えての初防衛戦を行う。


 加藤はレオナ・ペタスの弟で、2017年12月にKrushでプロデビュー。左右どちらにも構え、豊富な運動量で動き回る独特な戦い方で戦績は6勝(3KO)2敗。1月大会で山際和希を判定3-0(30-26×2、30-27)で破り、王座を奪取したばかり。


 松岡は空手からキックボクシングに転向し、新日本キックボクシング協会でプロデビュー。2017年に現在のK-1ジム五反田に移籍し、2018年1月からKrushに参戦した。2019年8月のK-1で近藤魁成にKO負けを喫して引退を口にしたが、2020年7月に復帰宣言。戦績は9勝(4KO)7敗2分。

 両者は2020年11月に対戦したが、加藤が2度のダウンを奪った後、松岡が両手でつかんでのヒザ蹴りを見舞ってしまい、加藤が試合続行不可能となって加藤の反則勝ちとなった。

 会見に出席した松岡は「この前はいいところで試合が終わっちゃったので僕らもお互いまだやりたかったし、僕は負けてないと思うので決着付けようと思っています」、加藤も「今回の防衛戦は近藤(魁成)選手じゃないかと言われていましたが、俺の中では松岡選手とああいう形で終わったので白黒付けないと、ちゃんとした王者な感じがしないので白黒つけます」と決着戦への意欲十分。


 タイトルマッチでの再戦ということには、「前のタイトルマッチでも差をしっかり見せて勝っている虎於奈君は華もあるし、王者にふさわしいから獲れたと思っています。また試合できるのも何かの縁やと思う。お互いギスギスした仲の悪さではないですが、試合は別なのでしっかり倒しに行きます」(松岡)、「再戦という形ですが、正直自分の中でこのベルトを獲ることが前回は第一優先なので攻めでなく守りの姿勢でいきました。今回は王者になったのでもう守る必要はない。試合前にベルトを返した時点で挑戦者だと思うので奪いに行くだけです。チャンピオンとしての驕りもなく攻めの姿勢を見せることが一番なのかなと思っています」(加藤)と話した。

 自分と戦った後、加藤がタイトルに挑戦して奪取に成功したことは「圧力を懸けて虎於奈君がポイントをとって勝った。あれは予想通りでした」と、松岡は予想していた通りだったという。


 もし、前回の試合があのまま続いていたらどうなったかと思っているかと聞かれると、松岡は「僕が勝っていたと思う。向こうも勝っていたと思っているでしょうが、それが次で決着をつけられると思うし、お互い気合い入っています」、加藤は「どうなったのかは分からないですね。(ヒザで蹴られた)顔が1カ月ずっと痛くて、今もしこりになっているくらいで。あのまま続けていてもダメージがあったので、倒せる保証もなかった。だから今回白黒つけたいです」と、松岡は自分が勝っていたと主張した。

 いつになくシリアスな表情でコメントしていた加藤だが、王者になって何が変わったかと聞かれると途端ににやけ顔になり「モテますね。チャンピオンってこんなにモテるのかってのが分かりました。彼女が5人できました。それと、自覚が変わりました。今までは練習しなくてもある程度やっておけば勝てると思っていたんですが、1カ月くらいは休んだので、あと2カ月しっかり気合い入れて松岡選手を倒すためだけに集中していきたい」と、モテるようになったとする。


 それを聞いた松岡は「羨ましすぎる。でも彼女が5人できたってことは時間も使うので練習に割く時間が減るけれど、僕にはある。もう一人紹介して6人にしてしまえばさらに練習量が減って週1回くらいになるので紹介したいと思う」と、加藤を弱体化させる計画を口にした。

 実はこの2人、一緒に食事へ行くほど仲がいいが、以前食事した際には「俺が必ず勝って松岡選手を指名すると言っていたので、それが実行できてよかったです」と再戦する約束を交わしていたのだという。

 松岡は「虎於奈君なら絶対に獲ってくれると思っていた。虎於奈君がベルトを獲ったら僕はまたやる気になった。違う結果だったらやる気になれなかった。毎回言って詐欺みたいなんですけれど、今回も負けたら引退する。今回は勝って、ベルトを獲って、格闘技を終わらせたいと思っているので何十倍も気合い入っています」と、チャンピオンになって引退したいと宣言。


「格闘技を長いことやってきて、ちゃんとしたタイトルマッチをするのも初めてなので、ここを逃したら本当に格闘技をやってきた意味もないし、それが虎於奈君とできるというのもまた縁やと思います。ここで絶対にベルトを獲って、チャンピオンになって、格闘技をやってきた意味を見つけたいと思います」との想いを話した。

 それを受けて加藤は「松岡選手は波長が合う選手なので、前回ご飯を一緒に食べて、『めっちゃ兄貴だな』って感じの人柄でめちゃめちゃいいんですけれど、リングの上では違う。しっかり叩き潰して引退させます」と、松岡に引導を渡すと言い放った。

 また、3月28日(日)東京・日本武道館では兄のレオナ・ペタスが武尊に挑戦するK-1スーパー・フェザー級タイトルマッチがある。加藤は「1月の自分の次の日の試合だったら勝敗はどうなったか分かりませんが(1月から延期された)、7-3で負けていたと思います。でも最近の兄ちゃんは調子がいいので五分五分じゃないかなと思っています。今度は勝って俺に繋げて欲しいですね」と兄にエールを送った。

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