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レポート

【RIZIN】サトシが北岡の圧力受けながらも連打でKO

2019/04/21 19:04
今回の試合でプロ70戦目となる北岡悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)が、プロ8戦目でこれまでMMA無敗のホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)と対戦する。 2017年ムンジアル(世界柔術選手権)黒帯ライト級準優勝、MMA7戦無敗の実力者ホベルト・サトシ・ソウザとの1戦に向け、北岡は「この2年ほど試行錯誤して形になってきた」ことを、事前インタビューで語っている。 また、今回の試合直前会見では、SNSで投稿した通り、CARPE DIEMの岩崎正寛を招聘して練習したことも明かし、「だいたいどんなことをやってくるのか、やりました」と語った。 サトシはブラジリアン柔術の黒帯のなかでもトップ中のトップが呼ばれる“スーパー黒帯”の一人で、これまでMMA7戦無敗。浜松のボンサイ柔術で兄弟とともに同地に根を張り、日本柔術界の至宝と呼ばれるほどの活躍をしてきた。 これまで、兄のマルコス・ソウザやチームメイトのクレベル・コイケらがMMAに挑戦するなか、サトシもセルフディフェンスとしての柔術を駆使し、MMAのなかでいかに身を護り、極めるかを実践してきたが、今回のRIZIN初参戦を機に、「この試合でベテランの彼に勝ったらプランが変わります」と、ライト級GPを見据えた新たなステージに挑戦する心構えを見せた。▼第9試合 RIZIN MMAルール 71kg契約 5分3R×北岡 悟(70.6kg/ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)[2R 3分56秒 TKO]※パウンド○ホベルト・サトシ・ソウザ(70.7kg/ボンサイ柔術) 両者、中央で目線は合わせず。 1R、サウスポー構えの北岡にオーソのサトシ。前手を触り、先に圧力をかけていくのは北岡。右から左ストレートで前進し、サトシをロープに詰めて右ストレートをヒットさせる北岡。サトシのアゴが上がる。 サークリングするサトシ。なおも詰めてくる北岡にサトシは右ハイ。かわしながら北岡は左で差して組み付くが体を入れ替えたサトシは北岡の右足に外がけから引き込み! 崩されながらもそのまま右足にシングルレッグに入るサトシに、北岡はがぶりから頭を抱える。それを嫌って立つサトシになおも北岡は左腕で頭を抱え、左腕も抱えてアームインギロチン狙いでサトシの頭を下げさせる。 サトシをコーナーに押し込み頭を抱えつつ、ヒザを突き、スタンドのギロチンは北岡! たまらずサトシは横に回りコーナーを出て引き込むように後方に倒れて巴投げで北岡を前転させ、ギロチンを脱する! すぐに立つ両者。スタンドでコーナーに押し込むサトシの左目上から出血があり、ドクターチェック。 スタンド再開。レベルチェンジのフェイントは北岡。サトシは右の前蹴り。さらに右の跳び蹴りから右のスーパーマンパンチも北岡は見切る。詰める北岡にサトシは左ジャブ! すぐに出入りで離れる。さらに右ハイへ。ここもブロックした北岡は蹴り足をとらえてテイクダウン! 尻餅をつくサトシが足を効かせると北岡は深追いせず立たせる。 左のボディストレートからダブルレッグは北岡。尻下でクラッチを取ると持ち上げテイクダウン! 右腕で北岡の頭を抱えるサトシだが、北岡はハーフで対角に抜けて抑え込みに行くが、腰を切り足を戻すサトシがフルガードに戻す。そこに中腰から右のパウンドを腹に突く北岡。ガードのサトシとスタンドの北岡、ブレーク。 スタンド再開。レフェリーに制されながらも前に詰めようとする北岡は前手でサトシの前手を触ってから左ストレートをヒットさせる北岡! さらに右にサトシはコーナーを出る。追う北岡。左ミドルを当て蹴り足をつかまれ、バランスを崩すとそのまま右のバックフィストも。かわすサトシ。 中間距離ではサトシは右ハイ! ブロックする北岡に徐々にサトシが圧力をかけ始め、左ジャブを突く。左に回る北岡は右フック! しかし下がりながらもサトシのジャブが当たり始める。しかし被弾しながらそこに左右を突きながら間合いを詰めていくのは北岡。離れるサトシは右の跳びヒザ。北岡がかわして1R終了のゴング。 2R、オーソから左の関節蹴り、左ジャブはサトシ。北岡は歩くように細かい左右を突いて前進。そこに下がりながら回りながらサトシは左ジャブを突く。しかし北岡も右フックで追う。 足が止まったところにサトシは右ストレート! 続く右を北岡はダックしてかわしながらダブルレッグへ。ここも尻下でクラッチを取った北岡はパワフルに持ち上げ、足を払うようにテイクダウン! 右腕が頭をギロチンに抱えるサトシの対角に出てヴォンフルーも狙うとサトシも頭を解く。サイドポジションでサトシを抑え込む北岡。脇腹にパンチを入れ、サトシの右脇を開けさせる。右脇を締めるサトシ。ここで北岡は出血を気にして顔の血を2度ぬぐう。 ここでストップしたレフェリーがブレーク。北岡にドクターチェックが入る。左瞼から出血。止血する北岡。血が止まり、試合再開は、スタンドからに! 試合を止められなかった北岡も急ぐように間合いを詰めに行くと左ミドルから入る。中間距離、サトシは左目を腫らした北岡に右ハイ。しかしブロックする北岡。サトシは左ジャブのダブルから右ストレート。北岡はこれまでより遠間からダブルレッグへ。 がぶるサトシだが北岡はロープまでドライブ。サトシの両ヒザ裏をつかむとサトシはハーフネルソンで差し上げる。しかし北岡は引っこ抜いてテイクダウン! 足は超えさせないサトシに北岡はフットスタンプを狙う。ガードから足を効かすサトシに北岡は両足をさばく動作から、右足首を掴み後方に倒れながらストレートフットロック(アキレス腱固め)へ! 外がけを深くさせないよう脇を締めながらすぐに片ヒザ立ちまで持っていくサトシは右のパウンド。腹を突き出し再度極めに行く北岡だが、サトシは右足を抜く! その立ち際に一瞬半身になった北岡にサトシは素早くバックへ! 差しにきた北岡の右手も巻き込んですぐに両足を鼠径部に巻くサトシ。 左腕は脇下から右腕はのどもとに巻くサトシ。北岡の右手はサトシの右足で縛られたままだが、アゴ下の右腕が外れた瞬間に北岡はサトシの右足を両手で抱えて上に上げながらヒザ立ちになり亀に。サトシは前方に落ちながら北岡の左腕を抱え三角へ。すぐに右腕を三角の中に差し入れる北岡は胸を張るとサトシは腕十字に移行。 ヒジを抜いた北岡はサトシの両足を腹を突き出して潰しパウンド1発。さらにサトシをくの字にさせて抑え込みながら息を整えるが荒い息づかい。インバーテッドガードの状態でブレーク。 北岡は左まぶた、鼻から再び出血。強い右のロングフックで詰める北岡! しかしサトシも右に回り右ストレート! さらに北岡の入りに左ジャブ。これが当たると左右のラッシュを休まず打つ。北岡の大きな右が空を斬る。サトシは回転を上げ猛ラッシュ! その右が北岡をとらえ、一瞬、北岡がヒザをガクッと落とすがこらえて倒れない。持ち直し再び上体を立てるが、サトシは横殴りの右フック! これに足が揃ったところにサトシは右ストレート! 北岡が後方にもんどりうって倒れ、サトシが2発パウンドを打ち込むと同時にレフェリーが間に入った。 サトシは兄のマルキーニョス、クレベル・コイケ、三崎和雄とハグし歓喜の雄たけび。ブルテリアのボンサイ柔術の柔術衣をまとい、手で胸を叩いてからマイクを持つと、「みなさん元気ですか。ごめんね、みんな。今日、私の試合は極めがあると言ったけど相手が強いから、もう極めるのがちよっと難しいね、ほんとうに……(涙を流しながら)ごめんね、みんな。私が子供のときからいつもお父さん(亡きアジウソン・ソウザ)、PRIDE見てるから、今日、RIZIN出たから、ほんとうに私の夢……だから、いつもみんな応援して、私の生徒たちも友達も奥さんもいるから、これからだけじゃないね。みんな、絶対、世界一になる! みんないつも応援してくれてありがとうございました!」と、日本マットへの想いを語った。
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