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インタビュー

【DEEP】元谷友貴「DEEP名古屋、富山から戦ってきた。100回大会は感じるものがある」vs.昇侍「DEEPで“3度目の壁”を乗り越える」=2月21日(日)TDC

2021/02/21 11:02
 2021年2月21日(日)TDCホールで開催されるDEEP20周年記念大会『skyticket Presents DEEP 100 IMPACT ~20th Anniversary~』のバンタム級で、元谷友貴(フリー)vs.昇侍(トイカツ道場)が対戦する。  ともにDEEP育ちで、前戦をRIZINで戦っている両者にとって、今回のメインイベントは、4月から開幕するRIZINバンタム級日本GP(16選手参加)の前哨戦を戦うことにもなる。 元谷「金網でプレッシャーをもらわず、落ち着いて戦う」  前日計量で元DEEPバンタム級&フライ級王者の元谷友貴は61.60kgでパス。計量後に話を聞くと、「何回やっても慣れないです」と笑顔で語った。  前戦、大晦日のRIZINでは、元UFCの井上直樹に1R リアネイキドチョークで一本負け。リーチがあり距離感に長けた井上の打撃に、遠い間合いからのシングルレッグを切られ、バックに回った井上にチョークを極められた。 「前回の試合は慌てて急ぎすぎた部分が大きくて……」と課題を挙げた元谷。  今回の試合に向け、練習環境は「特に何かを変えたわけではないです」と語り、いつも通り、POWER OF DREAMとKRAZY BEE、パラエストラ葛西、FIGHTER'S FLOWなどで練習を行い、「内藤のび太選手、ヨシ・イノウエ選手、浜本“キャット”雄大選手とも組ませていただきました」という。  対戦相手の昇侍については、「スタミナも一発もあるので最後まで気が抜けない選手」と警戒しながらも、「ただ、今回、ケージなのでそんなにプレッシャーをもらわず、落ち着いてしっかり運んでいけば、余裕をもって自分の力をしっかり出せると思います」と、11月の米山千隼戦での完勝劇同様に、コーナーの無いケージでの試合が、自身に優位と語った。  プロデビューを果たしたDEEPでの記念すべき100回大会のメインを張ることを、「やっぱりすごい嬉しい。自分はDEEP名古屋やclub DEEP、DEEP富山から戦ってきたので、100回大会でメインに選んでいただけるというのは感じるものがあります」と表した。  4月には、16選手参加のRIZINバンタム級日本GPがスタートするが、「まずは今回、しっかり決着できるように勝って、GPの出場権をもらえるように頑張りたいです」と語った。 昇侍「朝倉兄弟は純粋に強い。確実にレベルアップした」  一方の昇侍は、初代ライト級キング・オブ・パンクラシスト。しかし、2005年にDEEP初参戦し、PANCRASEを経て2008年からキャリアの多くのDEEPで戦ってきた。  前戦は、2020年9月のRIZINでスクランブル参戦で、朝倉海に1R TKO負け。「急遽の参戦という部分はありましたが、さいたまスーパーアリーナでいまのトップの選手を肌で感じたことは、自分のなかでとてもよい経験になりました。届かなかった部分を見つめ直して、いろいろなトレーニングで自分のレベルを上げていきました」と振り返る。  その後、フィジカル・コンディショニングトレーニングにも取り組み、KIBAマーシャルアーツクラブ、トイカツ道場に加え、トライフォース赤坂の朝練習に参加し、朝倉兄弟とも肌を合わせてきた。 「戦った朝倉兄弟と親交をもっていろんな練習をさせていただいています。彼らは純粋に強いですから。強い人間と肌を合わせるのは、精神的にもものすごくタフになります。兄弟ともに勝負強く、度胸がある。そういう選手たちと接することが自分にはプラスになりますし、確実に自分がレベルアップしている感じを掴めているので、自分自身もどこまで自分の能力が伸びたのかが楽しみなんです」と、出稽古で拳を交えた手応えを語る。  さらにフルサイズのケージでの練習で、「日々、ケージで練習出来たことは大きい。後ろのスペースの使い方などを掴めます。やっぱり格闘技は出入り、特にデフェンス、テイクダウンデフェンスにはバックステップなどの前後の動き、左右のサークリングの動きが重要なので、そういった動きにとてもいい練習になりました」という。  対戦相手の元谷については、「キャリア的には自分より若いですけど、自分の目標の一人でした」と評し、「自分より弱かったり、どっこいどっこいの選手とやったところで、何のインパクトも感動も起きないと思うので、元谷選手というファイターが相手だからこそ輝ける。そこはもう、ブッ倒しに行く」と、メインで“バンタム級四天王”の1人と戦うことに、大きなモチベーションを持っている。  さらに、「どう乗り越えていけるか──自分はいつもあと一歩のところで涙をのんで悔しい思いをずっとしてきたので──横田(一則)選手とのDEEPフェザー級タイトルマッチ(2013年)も、DJ.taiki選手とのDREAMフェザー級(-63kg)GP出場権を賭けた試合も、どちらも2月だったんです。自分の人生の壁としても、今回は“3度目の壁”だと思っているので、その壁を乗り越えられるかどうかが、勝負だと思っています」と、格闘技人生の3度目の関門を、今度こそは越えたいとした。  海戦前のDEEPでは釜谷真、COROを相手に連勝中だった。2013年6月には後楽園で初のケージ大会のメインを現UFCのチェ・ドゥホと戦っている。  PANCRASEのベルトを巻きながら、元谷と同じくDEEP育ちと言っていい昇侍は、「自分は最初はPANCRASEでしたが、2010年からほぼDEEPでずっと戦ってきたので、この記念大会でメインに立たせてもらえるというのは──ほんとうに自分のいままで失敗も成功も繰り返して、挫折もあったなかでたどり着いた──最高の舞台での戦いだと思っているので、あとはメインに相応しい戦い、DEEPの名の通り、“インパクトのある戦い”をするのが、自分の役割だと思っています」と、20年目のメインイベンターの意気込みを語った。  4月には、RIZINバンタム級日本GPが控えているが、「もちろん、そこを最終的な目標として、まずはこの壁を乗り越えて勝って、名乗りを挙げたいと思います」と、決戦に向けて万全の構えで、TDCのケージに向かう。  なお、今大会のチケットは全席完売しており、SPWNでのPPVライブ配信とサムライTVで生中継される。RIZIN榊原信行CEOがスペシャルゲスト解説、ゲスト解説は前DEEPフェザー級王者の弥益ドミネーター聡志が務める。
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