2021年3月28日(日)東京・後楽園ホール『RISE 147』の対戦カード第一弾が発表された。
RISE QUEENアトム級王者・紅絹が、挑戦者に宮崎小雪(TRY HARD GYM)を迎えて2度目の防衛戦を行う。
紅絹は2006年10月デビューのベテラン選手で、パンチを主体としたトリッキーなファイトスタイルで各団体にて活躍。2012年11月、J-GIRLSミニフライ級王者になったのを皮切りにタイトルマッチを多数経験。2019年7月には那須川梨々との王座決定トーナメント決勝戦を制し、RISE QUEENアトム級(-46kg)王座に就いてベテラン健在を示した。2020年2月には平岡琴との倒し倒されの激闘を制して初防衛に成功している。2020年10月の「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」1回戦でAyakaを破り、11月の準決勝では百花に勝利。決勝進出を果たすも寺山日葵に敗れて準優勝に終わった。戦績は35勝(2KO)21敗6分。2月26日には37歳となる
挑戦者の宮崎は“宮崎姉妹”の妹で、小学3年生から空手を学び、2019年8月のKAMINARIMON全日本女子トーナメントで優勝。アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。デビュー戦は松谷綺とドローだったが、KARENと小林愛理奈に連勝。その試合で新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受けたが、11月のAyaka戦では判定2-0で惜敗。そして今年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で佐藤レイナ、小林愛理奈に勝利して優勝した。戦績は4勝1敗1分。2月5日に18歳になったばかり。
宮崎は1月の試合後、「勝つ自信しかないので牛狩りを待ってて下さい」と紅絹を挑発。すると紅絹がリングインし、「試合を見ていると私よりスピードあるし、私より上手なのでもうタイトルマッチでいいんじゃないですか? このままだと私が負けそうだからやりたい」とタイトル防衛戦の相手して宮崎を指名。これを受けて宮崎は「平岡先輩が負けているので私が借りを返します。10代をなめないで下さい」と言えば、紅絹も「30代なめんなよ」と反撃。「タイトルマッチ決定でいいですか」と紅絹が問うと、神村エリカRISE GIRLS POWERアンバサダーは両手で大きく〇印のサインを作った。
紅絹本人が認めるように、宮崎のスピードとテクニックはまだ6戦とは思えない高いレベル。しかし、紅絹には経験から来る試合運びの上手さがあり、タイトルマッチは3分5R無制限延長Rで行われることからペース配分の駆け引きも勝敗に関わって来る。若さと勢いで宮崎が押し切るか、紅絹がベテランの妙技で振り切るか。
スーパーフェザー級3分3R延長1Rでは、RISE同級5位SEIDO(Team ORCA)vs第6代DEEP☆KICK-60kg級王者・中村寛(BK GYM)が決定。
SEIDOは長くRISEで活躍するベテランファイターで、一時は4連敗を喫するも2020年1月にTRY HARD GYMの若手注目株であった中澤良介に判定勝ちして連敗脱出。しかし、2月のRIZINではヘンリー・セハスに判定で敗れた。戦績は13勝(4KO)21敗2分。
中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも称される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群の右ストレートを武器に、2019年6月のRIZINで元RISEフェザー級王者・一刀を相手に壮絶な2RKO勝利を収め、一気に注目株となった。2019年7月のRyuki戦でプロ初黒星を喫し、1年ぶりの試合となった2020年7月にも宮城寛克に判定負け。連敗を喫したが、11月のRISEでMMAファイターの魚井フルスイングに1R2分44秒でKO勝ちして復活。その場で皇治との対戦をアピールした。戦績は9勝(9KO)2敗。
スーパーライト級3分3R延長1Rでは、RISE同級6位・森香津眞(チームドラゴン)vs吉沼大樹(フリー)が決定。
森はRISING ROOKIES CUPを制した後も4戦4勝(4KO)と快進撃を続けたが、2019年7月のスーパーライト級王座決定トーナメント準決勝で山口侑馬に、続く11月には伊藤澄哉に敗れ連敗を喫するも、2020年2月のEVOL.5で総合格闘技出身の吉瀧光に2RKO勝利で復活の狼煙をあげた。強烈な左ボディブローを持つ。
吉沼はサウスポーから繰り出されるノビのある打撃が武器で、RISE初参戦となった2020年11月には、森の先輩である北井智大と対戦。1R早々にダウンを奪うも3Rにダウンを奪い返され、北井に逆転勝ちを許した。
このカードは当初昨年11月のRISE143で決定していたが森が練習中の怪我により欠場。仕切り直しの一戦となる。