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【RIZIN】元UFCブラウンが武田のテイクダウンから抑え込まれず、打撃で競り勝ち。GP本命へ

2019/04/21 16:04
【RIZIN】元UFCブラウンが武田のテイクダウンから抑え込まれず、打撃で競り勝ち。GP本命へ

(C)RIZIN FF

▼第4試合 71.0kg 5分3R ヒジあり
○ダミアン・ブラウン(70.55kg/豪州/THE GARAGE/TEAM COMTON)
[判定3-0]
×武田光司(70.35kg/BRAVE

4月21日(日)『RIZIN.15』横浜アリーナ大会で、DEEPライト級王者・武田光司(BRAVE)と、元UFCファイターのダミアン・ブラウンが71kg契約で対戦。


プロデビューから8戦無敗の武田と、MMA18勝12敗(UFC2勝4敗)のブラウン。ともに組み技を軸に泥臭いファイトを信条としている。
レスリングエリートの武田は、埼玉栄高校時代に、全国高校選抜大会、インターハイ、全国高校生グレコローマン選手権、国体の4冠を制しており、同い年の樋口黎(リオ五輪フリースタイル57kg級銀メダル、2018年U-23世界選手権65㎏級優勝)、文田健一郎(2017年世界選手権グレコローマン59kg級優勝、2018年U-23世界選手権60㎏級優勝)ら未来のメダリストとともにレスリングに取り組んできた。

「中学校のときから一緒に海外に練習とか試合に出ていて、最前線で活躍している彼らといまはジャンルは違えど、自分も世界で活躍したい」と語っていた武田は、今回、RIZIN初参戦で、初めて元UFCファイターと拳を交えることになる。

2017年2月にBRAVE入りし、8月のプロMMAデビュー戦から1年2カ月で8戦無敗。2018年4月には現在ONE Championshipで活躍中のモンゴルの豪腕ツォゴーフ・アマルサナーにも判定勝利している武田にとって、ブラウン戦は世界最高峰との距離を図るうえで、さらにライト級GP出場も見据えた大事な試合となる。


対するブラウンは対日本人では、2012年のLEGENDで安藤晃司の横三角に一本負け、2013年のLegend FCでは粕谷優介に腕十字で敗れているが、その後5連勝を記録するなど、息の長い格闘技キャリアを積み、2016年にUFC参戦を決めている。

UFCで観客を沸かせたアラン・パトリッキとのスクランブル合戦、体重超過した相手と壮絶な殴り合いを繰り広げたフランク・カマチョ戦、スプリット判定で競り勝ったジョン・タック戦など、逆境にも諦めないブラウンのタフな試合ぶりは、武田光司の泥臭いファイトスタイルとどう噛み合うか。


1R、サウスポー構えの武田は右ジャブ。オーソのブラウンは遠い距離から左ロー。近い距離で頭を抱える武田だが、すぐにブラウンは頭を抜く。ともに前手をぶつけあい、中央を取り右ストレートはブラウン! 距離を遠ざける武田だがブラウンの右ストレートから右ハイと右の攻撃に後退。1Rはブラウンのラウンドに。


2R、ダブルレッグテイクダウンは武田。首に腕巻くブラウンに脇くぐりバックに回る武田! 投げを狙うがブラウンはヒザをマットに着いて耐える。背後からヒザを突く武田。正対しがぶりからギロチンを狙うブラウン! そこをスクランブルで外す武田! 右の前手は利き手の武田が右を当てる。さらにアッパーで前進も下がりながら跳びヒザはブラウン。武田はボディロックで組み付き、再びバックに回る。正対し突き放すブラウン。ワンツーから右ハイはブラウン! ブロックする武田。1Rは武田のラウンドに。


3R、左右から前進は武田。それをさばきながら組みを切るブラウン。右ローは武田。しかし圧力をかけるブラウン。武田も右ジャブをヒット! 前進する。右のスーパーマンパンチはブラウン! 効かされ後退は武田。さらに左で飛び込みバックフィストも。ブロックする武田だがコーナーに詰まる。押し返し右を当てる武田! しかしブラウンも右を相打ちにブラウンはニヤリ。3Rもブラウンがペースを握ったが……判定は3-0でブラウンが実力者対決を制し、ライト級GP本命に名乗りを上げた。

■ダミアン・ブラウンのコメント
「武田がタフな相手だとは知っていたが、試合ではプラン通りにいった。最初から主導権を握っていこうと考えていた。警戒するのは左のオーバーハンドというのは分かっていた。だから自分はパワーで上回るパンチを入れていった。試合前と後で武田に関して印象は変わっていない。レスリングの選手はタフだし、メンタルが強いのもある。どんな状況になっても挫けないのも分かっていた。しかし、私が経験値で上回っていた。前回RIZINで負けて契約もなくなって、そこからまたRIZINが自分を選んでくれた。家族のためにもコーチのためにも結果を残さないといけないとプレッシャーを感じていた。武田はタフな相手だったが、打撃の準備をしていたので試合に関してはプレッシャーを感じることなくできた。日本のファンに感謝している。日本のファンは格闘家に対して敬意を表してくれるし、日本のファンからのメッセージを受けていたので感謝している。またできるだけ早くRIZINのリングに戻ってきたいよ。

 RIZINでライト級GPをやって欲しい。自分が出場する資格は見せられたと思う。次のRIZIN.16でもマッチメイクして欲しいよ。戦いたいのは五味隆典とディエゴ・ブランダオン。(五味と戦いたいのは)完全なるリスペクトから。私はMMAファイターとして世界一の選手と戦いたい。五味はその中に挙げられる選手だ。一緒のリングで戦えたら名誉なことだね。彼は日本のレジェンドであり、世界においてもレジェンドだと思うので、心からの敬意を評して名前をあげさせていただいた。GPがどうなるか分からないが、GPが開催されるとしたら私は相手が誰でも受ける。日本で五味選手と戦うことには特別な意味があると思うので、実現できるならぜひ戦いたい。でも決められた相手と誰とでも戦うし、今回のように日本で無敗の選手であっても受けて立つ。でも出来るだけビッグネームと戦いたいというのはあるね。

(ダロン・クルックシャンクとの再戦については)さっきも言ったが自分は相手を選ばない。誰でも受けて立つ。ダロンを過小評価するわけじゃないが、次やっても自分が勝てる相手だと思う。はっきりさせておきたいが、前回の試合後、ダロンと自分との間であったことを誤解したメディアの人の言動があったと聞くが、翌日にお互いの陣営が和解しているし、お互いにリスペクトしている。だから変なことを書かないでください」

■武田光司のコメント
「ブラウンが強かった。一つ一つのテクニック、距離感、カウンターを狙っているのも分かった。対策されていましたね。レスリングを知っているな、というのもあった。あとスクランブルを狙っていましたが、そこまでの展開に持ち込めなかった。改善しないといけない。(ギロチンは)問題なかったが、その後の次の展開に持ち込めなかった。ギロチンに関してはそんなに怖くなかったんですが、タックルに行くとヒザを合わせられるのを警戒していたので、そこで踏み込めればまた違う展開になっていたと思います。RIZINにはまた上がりたいです。(プロ初黒星だが)今までは出来すぎで、負けて当たり前の試合もありました。もちろん負けて悔しい気持ちもありますが、まだMMAを初めて2年、まだまだ強くなれるというのはあります。2年ちょっとでRIZINに上がれたんですから。身体を休めて一から打撃と寝技のスキルを上げていきたいと思います。宮田(和幸)先生に指示をもらっていきたい」

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