16歳でプロデビューし、6戦無敗でタイトルマッチまで辿り着いた斗麗 (C)K-1
2021年2月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.122』にて、Krushフェザー級王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)に挑戦する斗麗(=とうま/WIZARDキックボクシングジム)の公開練習が行われた。
斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。5連勝で「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」にエントリーされ、優勝候補と目されていたが、右手首キーンベック病(手首の月状骨がつぶれて扁平化する病気)で全治2カ月のため無念の欠場。12月19日の復帰戦では稲津航大を初回KOに降している。戦績は6勝(3KO)無敗。現在18歳。
右手を使えない期間も「左手と蹴りの練習をやって、出来る範囲の筋トレもやっていました」と変わらず練習を続けてきたという。
復帰戦となった昨年12月のKrush後楽園大会では欠場前と変わらぬ獰猛な動きで、稲津航大を1RでKO。「いつも対策を立ててくれているS.F.Kの寒川慶一代表の言う通りにやったら、それがハマってKOできました」と作戦通りの試合だったと振り返る。
常々「練習通りにやれば勝てる」と語っている斗麗。練習メニューそのものは「朝から走って夜はジムでシャドー、ミット打ち、サンドバック、対人練習という感じです」と特別なものではないが、基本的な練習をもとに寒川代表と対戦相手の対策練習を重ね、“世界一”になるための練習を続けている。
対戦相手の新美とは2019年8月のK-1大阪大会で対戦し、判定勝利を収めている。斗麗が欠場したトーナメントを豊富なスタミナと圧倒的な手数で制しているが「めちゃ前にガンガン来て、面倒くさいタイプ。でも自分が下がらへんかったら全然大丈夫かなと思ってます」と自信は揺るがない。
ここで勝てば斗麗にとってプロとして初の王座戴冠となるが「ベルトをもらえたら嬉しいですけれど、僕が目指しているのはそこじゃない。K-1のベルトを目指しているので、ここはしっかり勝たないかんなと思います」と、あくまで目標はK-1のベルトだ。
『K'FESTA.4 Day.1』(3月21日・東京ガーデンシアター)では王者・江川優生と挑戦者・椿原龍矢によるK-1フェザー級タイトルマッチも行われる。もちろん斗麗も江川vs椿原のことは意識しており「同じフェザー級やし、今後どちらとやるにしても負けたくない。試合内容も含めて(江川vs椿原には)全部負けたくない」と対抗意識を燃やしている。
最後にファンにメッセージを求めると、斗麗は「いつも通りしっかり僕が勝つので楽しみにしておいてください。みんなの前でベルトを巻くので応援よろしくお願いします」と言い切った。