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【UFC】ウスマンがバーンズをTKOで3度目防衛に成功、女子フライ級グラッソが新星バーバー下す、柔術世界王者ホドウフォが一本負け! グティエレスがスーパーマンパンチ&三角蹴り!=UFC258

2021/02/14 09:02
 2021年2月13日(日本時間14日)、米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて、『UFC258』が開催された。 UFC 258: Usman vs. Burns  ▼UFC世界ウェルター級選手権試合 5分5R〇カマル・ウスマン(ナイジェリア)170lbs/77.11kg[3R 0分34秒 TKO] ※右ジャブ→パウンド×ギルバート・バーンズ(ブラジル)170lbs/77.11kg※ウスマンが3度目の王座防衛に成功  メインイベントは、王者カマル・ウスマン(ナイジェリア・33)がランキング2位ギルバート・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル・34)の挑戦を受ける、ウェルター級タイトル3度目の防衛戦。  UFC史上初のアフリカ出身王者のウスマンは、NCAAディビジョン2で1度優勝し、オールアメリカンに3度選出されたレスラー。2012年にMMAプロデビューし17勝1敗。2戦目で一本負けを喫したものの、以降は16連勝。2015年にUFCに参戦し、オクタゴンで12勝をマークしている。  2019年3月にタイロン・ウッドリーを判定で下し、ウェルター級王座を獲得すると、同年12月にコルビー・コヴィントンを5R 右ストレートでパウンドアウト。2020年7月にはホルヘ・マスヴィダルも判定で下し、2度の防衛に成功している。  対するバーンズは、12歳から始めた柔術で、2011年のムンジアル黒帯レーヴィ級決勝でクロン・グレイシーを破り優勝。2012年プロMMAデビューし、7連勝でUFCと契約。2014年からUFCに参戦し、12勝3敗。2018年7月のダン・フッカー戦の1R KO負けを機に、2019年8月のアレクセイ・クンチェンコ戦でライト級からウェルター級に転向。グンナー・ネルソン、デミアン・マイア、タイロン・ウッドリーも下すなど、6連勝中(ウェルター級4連勝)だ。  ウスマンとバーンズは、サンフォードMMAでの練習仲間(ブラックジリアンズ、コンバット・クラブ、ハードノックス365、サンフォードMMAでともに練習)だったが、現在はウスマンがジムを変えて、タイトルマッチに向けて別々に練習している。  1R、開始前に顔を近づけフェイスオフを交わした両者。ともにオーソドックス構えから。先に勢いよく右を振って行ったバーンズ。さらに右ミドルも。続くバーンスの右フックにダウンしたウスマン! さらにバーンズは右ハイも、かろうじてブロックして倒すウスマン。  シッティングガードのままのバーンズ。立ったまま足を蹴り、ボディストレートはウスマン。バーンズは下から足を回してヒザ蹴りを狙う。  立ち上がり際を右を狙うウスマン。ボディストレートを入れると、バーンズは立ち上がり、右ヒザ! ウスマンも13cm差がある長いリーチを活かし左ジャブを巧みに突く。 互いに右のカーフキックを放ち、ウスマンの左に右のクロスを当てるバーンズ。左ハイもブロックするウスマンに、テイクダウン狙いも見せるバーンズ。左ジャブのウスマンにバーンズは右を当てる!  2R、右で飛び込むバーンズ。左ジャブを返すウスマン。右インローを当てるバーンズ。さらに右アウトサイドローも。ウスマンはサウスポー構えに変えるがオーソドックス構えに戻す。左ミドルはバーンズ。ウスマンはサウスポー構えから左を振るが、そこにカウンターはバーンズ。  ウスマンもバーンズの入りに右を当てると左! さらに右フック! 左ジャブと連打をヒットされる。  金網背にするバーンズ。右を当てるウスマン。サークリングするバーンズを追うウスマンは左ハイ、右ジャブ。スイッチから詰めるが、バーンズの右にカウンターの左ジャブ! ダウン気味に背中をつけるバーンズ。深追いはしない。圧力をかけるウスマン。ホーンに両者は顔を近づける。  3R、オーソドックス構えから入るウスマンは、バーンズの右ローをかわすとサウスポーにスイッチして右ジャブ一発でバーンズを倒すと、中腰からパウンド! バーンズは何とかシングルレッグに入ろうとするが、剥がしたウスマンは、パウンド連打! ハーブ・ディーンレフェリーが間に入った。  咆哮するウスマンだが、バーンズが立ち上がるのを正座して待ち、涙。  3度目の王座防衛に成功したウスマンは勝者コールを受けると、顔を腫らせたバーンズと長い時間ハグをかわし、互いのセコンド勢ともハグをかわした。  ウスマンはUFCデビュー以来13連勝をマークし、ウェルター級ではGSPの12連勝を越えて最多連勝記録に。全階級での連勝記録でも、アンデウソンに次ぐ2位タイとなった。(※試合後インタビューは後ほど掲載)  試合後、ウスマンは公式インタビューで、「昔の場所を離れて、今の彼らは次のヤツをプッシュしているし、それは当然のことだけど、今回の試合に向けてはいろんなことがあっただけに気分はいいよ。ギルバートは必死にやってきたし、本当にタフなやつで、すべてがふさわしい。ちょっとやられたようにも感じるし、それは彼らが俺にチャレンジしてきているってことだから、俺はとにかく試合に臨んで、自分が今世界で一番なんだってことを見せるだけ。ギルバートのことを気にしてきたし、とても気にかけているから、今回はかなりタフだったけど、オクタゴンに上がればもうそれは友達でもなんでもない。彼だって俺を殺してやろうと思っていたし、痛めつけてやろうと思っていたはず。俺がそう思っていたのと同じようにね。そういうものだから」と、元同門対決を振り返った。  続けて、「どんな試合でも俺が最高で、世界のトップ。俺たちのスパーリングとかなり似ていてちょっと面白かったよ。ギルバートのカウンターが良いのは知っているし、とてもパワフルで打撃の力がものすごいけど、スルッとやってきた。あれだけ近くに来るなんて思っていなくて、フッと入ってきたから少し困惑したし、立て直す必要があったけど、チャンピオンがやるべきこと、試合に臨んで仕事を完了する方法を見い出す、それをやった。戦略は己を信じること。自分の力は分かっているから。さっきも言ったように、オクタゴンに入ればやりたいことをやる。俺にとっては意味が大きい。ちょっと落ち着いたら“ワオ、俺はやったんだ”と思った。少しだけ休みを取るつもりだけど、そうしたら次の相手が誰かを考えないとね。なんせ、全員が(このベルトを)狙っているから」と、3度目の王座防衛に成功した王者は語った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇アレクサ・グラッソ(メキシコ)125.5lbs/56.93kg[判定3-0] ※29-28×3×メイシー・バーバー(米国)126lbs/57.15kg  女子フライ級10位のバーバーに、15位のグラッソ。  MMA8勝1敗のバーバーは、2017年6月のプロデビューからLFA、DW's Contender Series 2018で5連勝をマークし、20歳でオクタゴンデビュー。ハンナ・サイファーズ、JJアルドリッチ、ジリアン・ロバートソンを3試合連続でフィニッシュするも、2020年1月にロクサン・モダフェリに判定負けを喫した。現在22歳。  グラッソは、Invictaで魅津希、ジョディ・エスキベルに判定勝ちなど4連勝(MMA8連勝)でUFCデビュー。UFC4勝3敗。ストロー級から、前戦2020年8月のキム・ヨンジ戦でフライ級に転向し判定勝ちを収めている。  1R、両脇を差して金網に押し込むグラッソ。だが、バーバーの差し返しにヒジを突き離れる。スイッチして高い前蹴りはバーバー。組むグラッソに体を入れ替えるが、グラッソも入れ替え左で差すと、互いに体の入れ替え。バーバーが右ヒジを突いて離れる。サウスポー構えのバーバーは圧力をかけて右ストレートから前に。そこに組むグラッソ。  2R、バーバーの入りに左を合わせるグラッソ! 組んでもろ差しのバーバーだが、四つに持ち込むグラッソは体を入れ替える。ヒザを突くバーバーはまたも離れてサウスポー構えから右ストレートをヒット! さらに左ミドルも当てるが、組むグラッソは両腕を巻き込みスイープして上に。バックマウントから足を差し入れバッグクラブでラウンドを終えた。  3R、組みでは押し込む圧力はグラッソ。しかしバーバーが差して大内刈テイクダウン! 立ち上がるグラッソに、ナチュラルにオーソドックス構えになるバーバーは右を振る。右で差すバーバーは小外がけ、さらにボディロックから大内刈を狙うが、足を外したグラッソが体を入れ替え押し込む。四つに組みなおし右ヒジを突くバーバー。下がりながらグラッソも左を突くが、最後にバーバーがダブルレッグでテイクダウンを奪いブザー。  判定は3-0(29-28×3)で1、2Rを制したグラッソが勝利。接戦をモノにしたグラッソは、「前回からすごく練習してきました。みんなありがとう。グラップリングを一生懸命練習して、ストライカーだったのが、柔術もグラップリングをほんとうに練習してきました。MMAファイターとして成長したと思う。ストロー級では大変でしたが、ストロー級で試してみたい気持ちもあります。フライ級でもいい試合が出来たと思います」と、組み技の成長を語った。  試合後、グラッソは公式インタビューで、「これが新しいアレクサよ。できるだけ最高の形で自分の名を挙げるしかないと思っていた。フライ級では2勝0敗だから最高。これを望んでいたの。完璧なタイミングでフライ級に転向したと思う。今の私にはフライ級がピッタリ。身体が“ありがとう”と言っているみたい。それから、今回の減量や何もかも、最高のみんなが助けてくれたおかげ。今回の試合は今までで最高の減量ができた」と、階級転向を語った。  新星と呼ばれるバーバーを退けたことについては、「彼女がいろんな武器を持っているのは分かっていたから“私だってそうよ”と示さないといけなかった。グラップリングにいきたいなら、それをやらないといけない。ボクシングがしたいなら、ボクシングをする。あらゆるエリアを必死に取り組んできた。もちろん、いつだってプランはあるものだけど、試合になったら何もかもがものすごくスローでありながら同時にものすごい速さになる。思い通りに出来たと思っているわ。グラウンドへの展開こそ、まさに今回の試合のために私が頑張ってやってきたこと」と、よりトータルに進化した成果と語った。  また、ケイトリン・チョケイジアンから次戦の相手に指名され、「嬉しいわ。彼女はチームメイト(アイリーン・ アルダナにスプリット判定勝ち)と戦ったことがあるから、リベンジできたら最高ね。とにかく家に帰って、身体が無事だってことを確認したら、医者に行ってリハビリを頑張る。準備が整ったらジムに戻って次の呼び出しを待つわ」と、望むところと語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ケルヴィン・ガステラム(米国)186lbs/84.37kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×イアン・ハイニッシュ(米国)185.5lbs/84.14kg  ミドル級9位のガステラムと15位のハイニッシュの戦い。  マイケル・ビスピンとホナウド・ジャカレイに勝利し、アデサニヤに敗れたガステラム。ダレン・ティルにスプリット判定負け後、2020年7月にはジャック・ハーマンソンにもヒールフックで敗れ、現在3連敗中。  対するは、LFAからDW's Contender Series 2018を経て、2018年11月にUFCデビューし、セザール・フェレイラに判定勝ち、アントニオ・カルロス・ジュニアにも判定勝ちしたハイニッシュ。しかし、デレック・ブランソン、オマリ・アクメデフ相手に連敗。2020年6月の前戦はジェラルド・マーシャートに1R TKO勝ちで再起を果たしている。  1R、サウスポー構えのガステラム。オーソドックス構えのハイニッシュはシングルレッグからダブルレッグに切り替えテイクダウンも、腕を巻き込みスイープするガステラム。。ハイニッシュは下からアームロック狙いも。腕を戻したガステラム。立ち上がるハイニッシュのスタンドバックに回るガステラム。アームロックでスイープを狙うハイニッシュだがマウント状態。腕を抜いたガステラムに、ハイニッシュは潜りから片足を取り上を取り返す。  スタンドで右ハイをガード上に当てるハイニッシュ。左で差して金網まで押し込むガステラムはバックテイクからボディロックしリフト&テイクダウン。すぐに立ち上がるハイニッシュは正対し突き放す。詰めるガステラムに右ロングフックはハイニッシュ。右ハイを狙いブザー。  2R、左インローを2度当てるガステラム。ハイニッシュはダブルレッグも深追いせず。右の跳びヒザを突くハイニッシュをキャッチしテイクダウンはガステラム! パウンドもハイニッシュは立ち上がると正対。  右ジャブを当てるガステラム。右の上下の蹴りで押し戻すハイニッシュに、ガステラムは右ストレートからシングルレッグへ。それを切り離れるハイニッシュ。なおもガステラムがボディロックから持ち上げテイクダウンを狙うが、凌ぐハイニッシュ。  クラッチを切ったハイニッシュに右を突くガステラム。ハイニッシュも右のダブルから右ミドル! しかし、ガステラムも打ち終わりにボディロックから押し込んでいく。  3R、右を振りヒザを触りテイクダウンの動きを混ぜたガステラム。今度は逆にハイニッシュが低いダブルレッグテイクダウン! ガステラムもすぐに立ち上がるとスタンドバックテイク。ハイニッシュのミドルをキャッチし、前へ。右ジャブから左ストレートはガステラム! ハイニッシュは再び跳びヒザも掴んでテイクダウンはガステラム。しかし、前転して外したハイニッシュがスイープ。バックを狙うが、落としたガステラムが上に。  スタンド再開。左を打つガステラムに崩さずテイクダウンに入るハイニッシュ。切るガステラムが前へ。しかしカウンターのダブルレッグテイクダウンはハイニッシュ。マウントを奪いに行くが、これを立ち上がったガステラムがダブルレッグテイクダウンをやり返してブザー。  判定は3-0(30-27, 29-28×2)でガステラムが勝利。試合後、セコンドのハファエル・コルデイロとハグしたガステラムは、「ほんとうに嬉しい。前回の勝利から3年経った。モチベーションを保つのが難しかったけど、しっかりコンディションを整えれば戻ってこれることを証明したと思う。いろんなファイターと戦う多様性、自分のレスリングも活かせた。チームのみんなに感謝だ。凌ぎを削るミドル級戦線に加わるよ」と、復活を宣言した。  また、ガステラムは公式インタビューで、「2018年から勝てていないからね。長い道のりだったけど、勝利に値するだけの試合は出来たと確信していた。自分のペースで焦らず戦えば勝てると分かっていたし、経験の差が今日ははっきり現れたと思う。もちろん相手は強かったけど、経験値の違いは明らかだった。レスリングを中心にしたキャンプを経て臨んだ試合だった。相手がレスリングを使って試合をするだろうと予想していたしね」と、レスリング対策を強化してきたことを明かした。  さらに、「去年は1試合しかできなかったから、今年は3試合して3勝したい。パウロ・コスタ対ロバート・ウィテカー戦でどちらかが戦えなくなったら手を挙げるつもりだ」と4月17日大会のメインのバックアップファイターに名乗りを挙げた。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇リッキー・シモン(米国)145.5lbs/66.00kg[判定3-0] ※30-27×3×ブライアン・ケレハー(米国)145.5lbs/66.00kg  シモンのセコンドにはオーヤマ氏。レスリングに加え、ボクシング・キックボクシング経験もある。DW's Contender Series 2017、LFAを経て、UFC5勝2敗。3連勝後、ユライヤ・フェイザー、ロブ・フォントに敗れるも、レイ・ボーグにスプリット判定勝ち。前戦はわずか1カ月前にガエタノ・ピレロに肩固めで一本勝ちし、2連敗中だ。フェザー級で戦う。  ケレハーはUFC6勝4敗。ギロチンチョークを得意とし3つのギロチンでの一本勝ちをマークしている。2020年にフェザー級に上げ、6月にコーディ・スタマンと対戦も判定負け。9月にレイ・ロドリゲスにギロチンチョークを極めている。  両者の対戦は当初、9月に組まれていたが、シモンのセコンドが新型コロナウイルス陽性となり欠場。2021年1月に再戦の機会も、今度はケレハーが陽性反応で流れていた。  1R、ともにオーソドックス構え。スタンドから先にダブルレッグテイクダウンはシモン。眉間から出血するケレハーの立ち上がり際をバックテイクすると、正対からギロチンチョークで引き込むケレハーから首を抜くと、ハーフガードの上から肩固め狙い。  脱出したケレハーは金網使いスタンドに戻すと、再びシモンはダブルレッグテイクダウン! ハーフガードから肩固め狙い。足を戻し立ち上がるケレハー。バックフィストもかわしたシモンは頭を振って詰めて行く。  2R、左の相打ちはケレハー。さらに左ハイもブロックされるが、右の高い前蹴りはヒット! そこを詰めてテイクダウンするシモンに、ケレハーは下から外掛け足関節狙いも、ヒザを抜くシモン。  前足重心のシモンに右カーフキックはケレハー。シモンもローを返すと、みたびダブルレッグテイクダウン。立ちケレハーは左の三日月蹴りもローブローとなる。  3R、オーソから左の蹴りを突くシモン。ケレハーも圧力をかけて追うが、サークリングして入れ替えて右ローを当てるのはシモン。組んで脇をくぐりバックへ。正対するシモンに、左で差して押し込みダブルレッグへ。ケレハーのギロチンチョーク狙いをすぐに首を抜き上に。ケレハーは下からキムラ狙いも、逆にカウンターのキムラはシモン! 上を取り返し、バックからヒザを突く。  キムラ狙いから立ち上がるケレハーを金網に押し込むシモンはバックフィスト。ケレハーのカーフキック、右前蹴りをさばき前に出たところでブザー。  ノンストップの動きでスタンドとテイクダウンを融合させ、相手の立ち際を削ったシモンは、UFC3連勝を決めると、試合後「僕らしいタフな試合が出来た。数週間前まで激しいキャンプをしていた。減量が少ないだけで快適だ。チームのおかげだ」とチーム・オーヤマに感謝の言葉を述べた。  また、シモンは公式インタビューで、「最高だね。昨年、ブライアンとオンラインでやりあって、“このクレイジーなときに、バンタム級で階級を上げて戦いたいヤツっているのか?”という話になり、俺は太っていたから、“俺だよ! やろうぜ!”って。何度か試合が流れたけどね。一度は俺のせい、もう1回はセコンドの1人が(新型コロナウイルス感染症で)陽性結果になって、その後は向こうが陽性だ。ようやく試合が実現できて嬉しかったよ。特に前回のことがあったから、こんなに早く勝ててボーナスをもらえてうれしかった」と、延期が続いて実現した今回の試合までを振り返った。  続けて、「正直、階級を上げるのはずっと罪悪感があってちょっと変な感じだった。いつもなら、キツい減量があるから、(今回は)ちょっと面白くもあったけどね。計量のあと飢えた感じもなかったし、喉の乾きもなかったから、ガツガツ食べる必要も無くて、だから、すごくいい気分で試合に臨めたんだけど、いろんな助けがあったおかげで今があるから、本当に感謝している。もしまたバンタム級の試合があればもう一度やるけど、このフェザー級がどうなるか見てみたい。マックス(ホロウェイ)がどれだけのものなのか。バンタム級にとどまるか、少なくともバンタム級で戦いながらフェザー級にも上げられる。俺は何があろうとも、いつだってトレーニングしている。トレーニングキャンプをするタイプじゃない。ジムでノンストップの練習に励んでいるから、今年はそうだね、あと3試合ってところかな」と、今後の階級について語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ジュリアン・マルケス(米国)185lbs/83.91kg[3R 4分17秒 アナコンダチョーク]×マキ・ピトロ(米国)185lbs/83.91kg  ミドル級。ハワイ出身のピトロは、BellatorからContender Series 2019を経て、同年10月のUFCでカラン・ポッター相手に判定負け。2020年6月にチャールズ・バードに2R TKO勝ちも、佐藤天戦を減量出来ず体調不良で欠場。ミドル級に戻して2020年8月にダレン・スチュワートにギロチンチョークで一本負け、同じ8月にインパ・カサンガネイに判定負けと2連敗中だ。  対するマルケスは、LFAからDW's Contender Series 2017の勝利を経て同年12月にダレン・スチュワート戦のギロチンチョークでの一本勝ちでUFCデビュー。2戦目となる2018年7月の前回は体重超過の末にアレッシオ・デ・キリコにスプリット判定負けを喫している。2年半ぶりの試合。  1R、サウスポー構えから先に詰めて左右、左ハイから右で差して押し込むピトロ。首相撲のマルケスに、ダブルレッグからテイクダウンのピトロはハーフガードから立ち上がろうとしたマルケスの首を取りながら再び背中をつけさせると、なおもマルケスの立ち上がり際にバックテイク。  しかし正対し立ち上がるマルケスは、ダブルレッグに入るピトロを差し上げ、右で小手に巻き払い腰で崩してギロチンチョーク! 頭を抜くピトロに前蹴りを打つ。  2R、テイクダウンのピトロに立ち上がるマルケス。スタンドバックから何度も崩すが、その度に立ち上がるマルケスが、ピトロのダブルレッグを切ってノーアームギロチンチョークに! 首を抜いたピトロのバックに回るが、前方に落としたピトロがマウントに。  3R、セコンドの叱咤に「イエッサー」と答えてオクタゴン中央に出るマルケス。しかしピトロの右カーフキックにバランスを崩す。しかし、前に出るマルケスは左ミドルをレバーに当てると、動きが止まったピトロに右バックヒジも。しかしピトロの前進に引き込み気味に下に。  マルケスの立ち上がり際にピトロはバックに回りリアネイキドチョークも、腰をずらしたマルケスが上に。ともにスタミナ厳しいなか、バックテイクを切ったマルケスが左右ラッシュから首を押さえて右ヒザ! 頭を下げてダブルレッグに入るピトロをがぶり、ノーアームギロチンから腕を組みなおしアナコンダチョークを極めた。  試合後、マスケスは「ピトロは最高のハワイアンファイターだったけど、自分の力が漲っていた。僕の出身地ミズーリ州カンザスシティのスタジアムは一番うるさいけど、みんなもSNSで騒いでくれ。マイリー・サイラス、ハッピーバレンタイン!」と入場曲にも使用しているサイラスにアピールした。  また、マルケスは公式インタビューで、「最高の復帰戦になったと思う。もちろん、ここに至るまでにたくさんの試練を乗り越える必要があった。それもすべて今日の試合で報われたと思っている。6年前にラスベガスに拠点を移してから随分経つけど、今になってやっと家族の大切さに気付かされたよ。そこからジェームズ・クロースに世話になり、彼に助けられながら250パウンドから185パウンドまで体重を落とすことに成功した。今日は怪我なく試合を終えることが出来た。今後どうするかはまた明日考えることにする。今はアドレナリンが体中を回っていて考えられないよ」と、今後について語った。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ミドル級 5分3R〇アンソニー・ヘルナンデス(米国)186lbs/84.37kg[2R 1分53秒 ギロチンチョーク]×ホドウフォ・ヴィエラ(ブラジル)186lbs/84.37kg  プレリミメインはミドル級でムンジアル5度優勝&ADCC王者のホドウフォ・ヴィエイラ(31)と、元LFA王者のアンソニー・ヘルナンデス(27)が対戦。  MMA無敗の7連勝中でUFC2連勝中のヴィエイラに対し、UFC1勝2敗のヘルナンデスは、LFA王者からコンテンダーシリーズでは40秒 KO勝ち。UFCデビュー戦ではマークス・ペレスにアナコンダチョークで一本負けも、2戦目でパク・ジョンヨンにアナコンダチョークで一本勝ち。3戦目で10位のケビン・ホランドにKO負けを喫している。  1R、ともにオーソドックス構えから詰めてシングルレッグからダブルレッグに切り替えクラッチを組み、リフトしテイクダウンはヴィエイラ、すぐにパスガードし、リアネイキドチョーク狙いも、ヘルナンデスもブリッジで半身に。マウントに戻し、肩固め狙いからパウンド、腕十字でうつ伏せになるも、ヒジを持ち脱出するヘルナンデス。  なおもすぐに組みに行くヴィエイラ。かなり力を使うと、シングルレッグからダブルレッグも差し上げたヘルナンデスが突き放し前へ! 右を当てると前に詰めて来たヴィエイラにマルセロチンへ! 回転して抜けるヴィエイラだが、ヘルナンデスは右アッパー! さらに低いダブルレッグのヴィエイラをがぶりダースチョーク狙い。  これも抜けたヴィエイラにヘルナンデスは右アッパー、左ストレート! ヴィエイラのシングルレッグに横三角絞めもブザー。  2R、右跳びヒザのヘルナンデス! それををキャッチしテイクダウンに行くヴィエイラはバックテイクも足はかけられず。中腰で前に落としたヘルナンデスがパウンド。立ち上がるヴィエイラに左右のストレート、さらに左ハイ! さらに金網に詰めて右ヒジ! 出血するヴィエイラのシングルレッグをがぶり、アームインギロチン! 柔術青帯のヘルナンデスが、MMAで柔術世界王者からタップを奪った。  試合後、ヘルナンデスは「最初に殴ったときに腕が折れたと思った。でもポーカーフェイスで、セコンドの指示通りに戦った。(序盤の相手の攻勢も)大して強くない、返せると思った」と笑顔で語った。  また、ヘルナンデスは公式インタビューでも、「自分の実力を示すことができて嬉しいよ。1Rは少し苦戦したけど、焦ることなく戦い抜くことが出来たと思う。相手が打撃ではなくレスリングで試合をしてくると思っていたから、相手のテイクダウンをディフェンスできた瞬間から俺は攻撃のギアを入れ替えた。1R目で手を折ったと思ったので、エルボーを中心とした攻撃に変えたんだ。まだ手の感覚はないよ。今後も誰とでも試合できると思っている」と、1Rに負傷しながら戦い続けたことを語っている。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ベラル・ムハマッド(米国)169.5lbs/76.88kg[判定3-0] ※30-27×3×ディエゴ・リマ(ブラジル)171lbs/77.56kg  ベラル・ムハメッドはUFC8勝3敗で3連勝中。2019年4月のカーティス・ミランダーに判定勝ち後、9月に佐藤天にリアネイキドチョークで一本勝ち。前戦は2020年6月にライマン・グッドに判定勝ちしている。12月にディエゴ・リマ戦が決まるも陽性反応で仕切り直しとなっていた。  3連勝中のリマは1年4カ月ぶりの試合。TUF25で結果を残し再契約を果たすと、ジェスエ・テイラー、岡見勇信に連敗も、チャド・ラプリスにTKO勝ち後、コート・マッギー、ルーク・ジュモーにいずれもスプリット判定で競り勝っている。  1R、ともにオーソドックス構え。先に詰めるムハマッド、左ミドルも打ち込み前へ。右のオーバーハンドを振る。サークリングするリマは右カーフキックで反撃もケージを背にし続ける。  2R、詰めて左ミドルを打つムハマッドだが、ケージを背にしながら粘り強く右カーフキック! 若干後ろ足重心にしてカーフをカットするようにするムハマッドだが、前に詰めるとリマは右カーフキック! ムハマッドは残り50秒でダブルレッグからバックテイクも、正対し突き放すリマ。離れたところで右のカーフキックを2度当て、ムハマッドの身体が流れる。  3R、右ハイキックから右カーフキックを打つリマ。右のオーバーハンドを当てるムハマッドだが、リマの左がアイポークとなり、ムハマッドは怒りの声。  再開からダブルレッグに入るムハマッドだが、バックテイクもすぐに左で小手に巻き、正対し倒されないリマ。スタンドで詰めるムハマッドはワンツーの右をヒット! さらに右ボディストレートも混ぜ、ダブルレッグ。ここは切るリマだが、スタミナ切れず詰めるムハマッド。リマは手数が減る。  詰めて頭を押さえて右ヒジも打つムハマッドはワンツー! リマのシングルレッグを切り、詰めて左ミドル。リマは左ボディを打ち返すが、ムハマッドはダブルレッグからついに尻下でクラッチを組み、テイクダウン!  リマの立ち際をバックにつき、背中に跳び乗り両足フック。リマは前方に落とそうとしたところでブザー。リマは金網に両手を着き、ムハマッドも座り込んで動けず。  ともにスタミナいっぱいまで使ったタフマッチは、判定3-0(30-27×3)でムハマッドが勝利。UFC4連勝を決めた。  試合後、ムハマッドは公式インタビューで、「新型コロナウイルスの影響で組まれていた試合がキャンセルになったこともあり、今回は長めのキャンプになった。レッグキックからのダメージは大きかった。練習でこれ以上の痛みを経験しているから、何とか耐えることが出来た。もちろんフィニッシュしたかったけど、自分のプラン通り立ち上がりから勢いよく攻めて相手を圧倒できたから問題はない。課題も多く残る試合だったとは思うけど、その分、次の試合でより一層上手くなってみせる」と試合を振り返った。  続けて、「リー・ジンリャンに対して個人的な恨みがあるわけではなく、ただヤツがランキングで俺より上位にいるから対戦を申し込んだまでだ。2021年が終わるまでにはウェルター級ランキングトップ5には入りたい」と、ウェルター級13位のムハマッドは、12位のジンリャンとの対戦をアピールした。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)116lbs/52.62kg[1R 3分18秒 腕十字] ※バーバルサブミッション×マロリー・マーティン(米国)115.5lbs/52.39kg  女子ストロー級戦。「強盗を鎮圧した」ことで知られるMMA11勝4敗の柔術家ヴィアナ。2018年2月にWSOFからUFC入りし、マイア・スティーブンソンにリアネイキドチョークで一本勝ちも、以降プレリムで3連敗。2020年8月の前戦でUFC2勝2敗のエミリー・ウィットマイアーに腕十字で一本勝ちで再起を果たした。  InvictaからUFC入りしたマーティンはMMA7勝3敗(UFC1勝1敗)。2019年12月のオクタゴン初戦はヴィアナ・ジャンジローバに2R、リアネイキドチョークで一本負け。2戦目でハンナ・サイファーズにリアネイキドチョークで一本勝ちしている。マーティンも柔術ベース。  1R、左ミドルを掴まれ、そのまま引き込んだヴィアナ。左で小手に巻き、ハイガードから三角絞め&腕十字へ。持ち上げスラムしてし凌ぐマーティンはヒザ裏で組まれた三角絞めにもタップせず、ヴィアナは三角&アメリカーナ、さらに腕十字に切り替え、タップを奪った。  ヴィアナは試合後、公式インタビューで、「本当に嬉しいわ。また一本勝ちできたことで私の柔術の鋭さを見せられたと思うけど、スタンディングだっていいのよ。もう少し力を見せたかったけど、関節技が決まったし、満足している。最初からこれがゲームプランだったの。正直、彼女にテイクダウンを仕掛けられると思っていた。あんなにもあっという間にチャンスをくれるなんて思っていなかったけど、それも私の戦略のひとつだったの」と、自らテイクダウンを仕掛ける作戦だったと明かし、「私の柔術はどんどん進化している。私が柔術を始めたことはみんな知っていると思うけど、リオデジャネイロに引っ越してから、私のマインドはもっとポジションを取ったり、テクニックを増やしたりすることに向けられている。グラウンドゲームをもっともっと改善しているところ」と進化を語った。  続けて、「出来るだけ早く戻ってきたい。今は特に誰かが思い浮かんでいるわけじゃないけれど、誰が相手になろうとも、もうすでに準備は出来ているわ。怪我はしていないから、相手と日時を言ってくれれば準備万端よ」と、すぐに次戦を戦いたいとした。 [nextpage] ▼キャッチウェイト 140lbs〇クリス・グティエレス(米国)140lbs/63.50kg[判定3-0] ※30-26, 29-28, 29-27×アンドレ・イーウェル(米国)138.5lbs/62.82kg  140ポンド契約。グティエレスはカーフキック使いのスイッチヒッター。両足にアンクルサポーターを着用して登場。  2019年3月にライアン・マクドナルドに判定勝ち後、8月にジェラルド・デ・フレイタスにスプリット判定勝ち。2020年5月のヴィンス・モラエス戦ではカーフキックでKO勝ちと3連勝。しかし2020年8月の前戦はUFCデビュー戦のコーディ・ダーデン相手にドローとなっている。プロ15勝3敗2分け、アマチュアでも10勝2敗の戦績を持つ。  LFAを経てUFC入りしたイーウェルは、当初、2月6日にコーディ・スタマンと対戦予定だったが新型コロナウイルス陽性で欠場。仕切り直しでグティエレスと対戦する。UFC4勝2敗で、4勝のうちヘナン・バラォン戦を含む3試合をスプリット判定で競り勝っている。  1R、最初はオーソドックス構えから右ミドルを当て、イーウェルの入りにヒザ蹴りを合わせるグティエレス。サウスポー構えのイーウェルはリーチを活かし、左の長いオーバーハンドを見せる。イマナリロールを見せるグティエレス。右ジャブのダブルで飛び込むイーウェル。かわすグティエレスは右ミドルを当てる。  左で差して押し込むグティエレス。突き放すイーウェルが頭を下げて入るところにカウンターの左ミドル! イーウェルは尻餅をつきダウンもブザー。  2R、オーソから左のブラジリアンキックを見せるグティエレス。左インローを返すイーウェルだが、グティエレスは左カーフキック! バランスを崩すイーウェル。グティエレスはイーウェルの打ち終わりを狙う。圧力をかけるグティエレスは、なおも左カーフキック! 身体が流れるイーウェルだが左ストレート。  しかし手の位置が低いイーウェルにグティエレスは右ハイ、右三日月蹴りとと蹴り分ける。その蹴り合いを肩口まで上げてテイクダウンするイーウェルは立ち上がり際のグティエレスの足を取り外がけからヒールフック狙いもヒザを抜かれる。  3R、右のインローをダブルで打つグティエレス、ステップ踏むも足が流れる。ともにサウスポー構えに。オーソに戻して右の後ろ廻し蹴りを上下に打ち分けるグティエレス。イーウェルも飛び込みから右を当てるが、詰めるグティエレスは右奥足ロー、さらに後ろ廻し蹴り、さらに左ハイ、左インロー!  詰めながらスーパーマンパンチで跳んで左足で金網を蹴って左ハイを当てるグティエレス!「練習していた」というこの蹴りでイーウェルは驚きの表情。イーウェルは右アウトサイドローも当てられ背中を向けてしまう。  イーウェルの左を避けて打ち終わりを蹴るグティエレス。最後の組みもテイクダウンし上になるグティエレスがマウントから三角絞めを仕掛けたところでブザー。  判定は3-0で、上下・左右の巧みな蹴りで翻弄したグティエレスが勝利。UFC4勝1敗1分けとした。  グティエレスは試合後、公式インタビューで、「本当にいい気分だよ。チームメイトであり親友でもあるジョナサン・マルティネスの仇を討って、また勝利することが出来た。小さなコブや痣ができて試合を立ち去るのは良い気分だけれど、最終的に勝利を手に入れられた。助かったよ。だってジョナサンと俺は一緒にトレーニングしているし、お互いのことをある程度知っているから、戦い方も何が効いたのかも正確に知っている。彼のスタイルを少しだけ自分に採り入れた。見ての通り、それが成功した」と、Factory X のチームメイトのマルティネスとイーウェルの戦いを参考にしたことを語った。  続けて、「相手の足を奪いたかったけれど、とにかく手足がすらっとしていてとても長い。自分よりも8インチ長いリーチを持っているので、忍者のような技が必要だった。Factory Xには世界最高のコーチと最高のチームメイトがいるから、ゲームプランを考えてそれを実行することが出来た。これからも続けていきたい。可能性は無限大だ。俺はただその梯を上り続けて、前進し続けようとしている。それだけが望みだ」と抱負を語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ゲイブリエル・グリーン(米国)169.5lbs/76.88kg[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×フィリップ・ロウ(米国)171lbs/77.56kg  グリーンが右フック効かせ、右カーフキックで2度ダウンを奪う。判定3-0でUFC初勝利。MMA10勝3敗とした。  グリーンは試合後、公式インタビューで、「最高の気分だよ。フィニッシュを確実にすべきだった。足を狙ったんだ。俺はたぶん局所を狙っていく方が慣れているんだろうな。キックを入れていたから、試合を止めにくるだろうと思ったんだけどね。相手はもう歩けなさそうだったし……。自分の手で仕留めるべきだった。だから、ちょっと自分にがっかりしているとまでは言わない。勝ったことには満足しているけど、もっとうまくやるべきだった。レッグキックについては話し合っていたし、俺は足を狙っていくのが好きだ。前回の試合では十分にそれが出来なかったから、今回はもうちょっと多くやろうと思っていたけど、それがゲームプランの重要な部分だったわけじゃない。うまくいっているみたいだったし、何度か蹴り込んでいったら効いていたから、もっとやろうかなと思ったんだ」とカーフキックの手応えを語った。  続けて、今後について「2021年の目標はできるだけ多くの試合に出て、できれば怪我することなく、俺にやるべき唯一のキャンプを完全にやり切ること。今回の試合でだんだん調子が出てきた。正直に言うと2週間くらい前からうまくハマり始めて準備万端だと思えていたから、ここから上がっていくだけさ。たぶん火曜日にはジムに戻るかな。声がかかった時のためにすぐに準備を整えるよ」とすぐに臨戦態勢に入れるとした。 【中止】 ▼ライト級 5分3Rボビー・グリーン(米国)156lbs/70.76kgジム・ミラー(米国)155.5lbs/70.53kg※計量後、グリーンが体調不良により欠場 ▼女子フライ級 5分3Rジリアン・ロバートソン(カナダ)125.5lbs/56.93kgミランダ・マーベリック(米国)125.5lbs/56.93kg※計量後、ロバートソンが体調不良により欠場
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