通常の大会とは違う「新機軸にチャレンジしていきたい」と話した榊原CEO (C)RIZIN FF
2021年2月4日(木)19時から、RIZINが2021年開幕戦についての記者会見をRIZINFFオフィシャルYouTubeチャンネルにてLIVE配信した。
配信の中で榊原信行RIZIN CEOは「年間7大会はやりたい」とRIZINの開催について話したが、それとは別に「今までのナンバーシリーズやグランプリ以外に、新機軸にチャレンジしていきたい。コロナ禍がひとつのトリガーになって、新しいRIZINの楽しみ方を提案していきたい。それは実験的なものになるかもしれないけれども、スタジオマッチのような形でスタジオRIZIN、無観客でリモートで見てもらえるものであってもいいだろうし、ナンバーシリーズとは少し方向性の違う大会を地方都市で開催していくとか。コロナ禍だからこそ知恵を絞って、決められた枠の中で安全対策をしっかりしてチャレンジすることは、今まで以上のモチベーションと情熱を持って進めたいと思っています」と、従来の大会とは別の大会も開催していきたいと語った。
ネットで視聴することを主目的とした試合のほかに、榊原CEOは現在書店に並ぶ『ゴング格闘技』3月号(NO.312)でのインタビューで、キックボクシング部門を独立させて新たな舞台を作る構想を明かしている。
それは、「過去のK-1は空手やカンフー、テコンドーもあって立ち技最強を目指すという、立ち技の中での他流試合のようなコンセプトがあったんですよね。だからルールも変えて、ヒジももちろんありだし、スタンディングバウトの最強を決めるようなものをRIZINキックとしてやろうかなと。
(中略)例えば佐山聡先生(初代タイガーマスク)にルールマネージメントを任せて、極論を言うとグラウンドに行った時にパウンドはいい、と。でも寝技になったらすぐにブレイクとか。佐山先生と話した時は、凄いグローブのアイデアがあるらしいんですよ。完璧なグローブがあるんだ、と。そういう話を聞いていると、それを見てみたいなって思ってしまうんですよね(中略)立ち技と言うよりかは打撃最強ですね」と、全く新しい打撃オンリーのルールを作り、あらゆる立ち技の選手が最強を競い合う舞台を作り出したいという。
(写真)立ち技トーナメント開催について、榊原CEOと話していると明かした皇治
これに関係してのことか、RIZINに参戦しているキックボクサーの皇治(TEMA ONE)は自身のYouTube動画の中で「同じ階級のヤツらとトーナメントしようよって、勝って言いたかったけれど勝たれへんかったから(言えなかった)。今、榊原さんにはずっと言ってるけれど、キック部門みたいなのを作ってさ、俺は適正な階級でやって格闘技界をもう1回盛り上げられるように頑張りたいなって思ってんで」と、榊原CEOと立ち技のトーナメント開催について話したと言い、2月2日のSNSでも「色んな話ができた。今年はトーナメントやるんちゃうか。気合い入れなーな」と、トーナメントが実現へ向けて動いていることをにおわせていた。
スタジオマッチ、地方都市での開催、そして打撃格闘技部門…RIZINは2021年、どう動くのか。