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【ONE】パンチ有り・セネガル相撲の英雄“ログログ”オマール・ケインに注目! 第1試合でカメルーンの“パンサー”ンガラニと激突=1月29日(金)

2021/01/29 13:01
【ONE】パンチ有り・セネガル相撲の英雄“ログログ”オマール・ケインに注目! 第1試合でカメルーンの“パンサー”ンガラニと激突=1月29日(金)

ンガラニと対峙する“ログログ”ケイン(右)(C)ONE Championship

 2021年1月29日(金)21時30分から、ABEMAにて配信されるONE Championship「ONE: UNBREAKABLE II」の当日計量結果とハイドレーションテストの結果が発表された。

 セミファイナルで放送される日本の竹中大地(パラエストラ和泉)が水抜き無しの61.05kgでフライ級初戦となる計量&ハイドレーションテストをパス。対戦相手のイヴァニルド・デルフィノ(ブラジル)も同体重の61.05kgでパスしている。

 ヘビー級のマウロ・チリリ(イタリア)とアブルバシール・バガボフ(ロシア)がメインイベントとなる同大会では、第1試合にもヘビー級戦が組まれ、セナガル相撲の英雄がONEデビュー戦を飾る。

 カメルーン生まれでキックボクシングとムエタイのヘビー級世界王者にも輝いているアライン・ ンガラニ(104.5kg)と対戦するオマール・ケイン(セネガル/119.85kg)だ。

“ログログ”の愛称で親しまれるケインは、パンチ有りのセネガル相撲出身。母国で行われている国技のルッ・セネガル(セネガル相撲)では、18歳以上から素手による顔面パンチが認められており、動画では、ケインが自身より大きな相手に頭をつけての投げで崩してのクリンチアッパー、4点ポジションでのサイドバックからのアッパー、大内刈でのテイクダウンで尻餅をつかせて勝利する場面などを見ることができる。

 また、2019年12月に27歳でMMAデビューも果たしており、セネガルのダカールで開催された「ARES FC01」では、MMA6勝3敗でONEにも参戦したモハメド・アリに勝利しているソフィアヌ・ブキシュー(フランス)相手に2R TKO勝ち。

 ケージのなかでケインは開始早々にダブルレッグでテイクダウンを奪うと、ブキシューのキムラクラッチに対し、右腕一本で持ち上げてスラム、さらに2Rにセネガル相撲同様にクリンチアッパー連打から電車道で押し込み、豪快なTKO勝ちを収めている。

 ARES FCはフランシス・ガヌーのコーチのフェルナンド・ロペスが代表を務めるフランスのMMA団体。ロペスは、ケインについて「体重の割に脂肪が少なく爆発力とスタミナがあり、セネガル相撲の経験も豊富でレスリングが強い」と、その素質に太鼓判を押している。

 しかし、対戦相手のンガラニ(44)は立ち技のスペシャリストでありながら、柔道経験もあるパワフルなキックボクサーだ。ケインはARES FCで、カーフキック気味のローでブキシューから尻餅もつかせており、ンガラニの蹴りにどう対応するかも注目だ。

 米国ニューヨークでのMMA練習経験もあるケインは、事前の会見で、「自分はレスリングが優れていると思うけど、BJJも練習している。対戦相手は素晴らしいチャンピオンだが、僕が出来ることも出来ないこともすべて含めて、ケージのなかですべきことをするだけだ」と、MMAへの対応について語り、「アフリカではセネガルを代表し続けてきた。MMAにおいては、アフリカの代表だと自分では思っている。いつかベルトを獲ったら、アフリカに世界タイトルをもたらしたい」と抱負を語っている。

 セネガル相撲は、伝統的な面では、妻を得るための求愛行為や、集落の代表者が強さや勇敢さを示し、名誉を獲得するための部族の儀式として行われており、今でもセネガル相撲の強豪は、各地域の顔として尊敬される英雄的存在でもある。母国でケインは、フェイスオフで戦いのダンスも披露しており、ONEでも勝利のダンスを見せることができるか。

ONE: UNBREAKABLE II

1月29日(金)21時30分~
Final Weight and Hydration Results

▼第6試合 ヘビー級(102.2kg-120.2kg)
マウロ・チリリ(イタリア)112.70 kg, 1.0183
アブルバシール・バガボフ(ロシア)106.45 kg, 1.0027

▼第5試合 フライ級(56.8kg-61.2kg)
竹中大地(日本)61.05 kg, 1.0116
イヴァニルド・デルフィノ(ブラジル)61.05 kg, 1.0241

▼第4試合 バンタム級(61.3kg-65.8kg)
チェン・ルイ(中国)65.80 kg, 1.0148
クォン・ウォンイル(韓国)65.45 kg, 1.0044

▼第3試合 キックボクシング(93.1kg-102.1kg)
ミハイロ・ケイコビッチ(セルビア)100.70 kg, 1.0074
ベイブラット・イスアエフ(ロシア)96.35 kg, 1.0210

▼第2試合 キャッチウェイト(62.5kg)
ソヴァナリィ・エム(米国)60.95 kg, 1.0078
チェ・チョン・ユン(韓国)62.45 kg, 1.0091

▼第1試合 ヘビー級(102.2kg-120.2kg)
アライン・ンガラニ(カメルーン)104.50 kg, 1.0140
オマール・ケイン(セネガル)119.85 kg, 1.0009

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