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【RISE】白鳥大珠、強敵ヌンラーンレックとの対戦決定に「もう一度僕に期待感を持ってもらえる試合を」

2021/01/27 14:01
 2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナ『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』の記者会見が1月27日(水)都内で行われ、追加対戦カードが発表された。  参戦が発表されていたRISE WORLD SERIES 2019 -61kgトーナメント優勝者・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)の対戦相手は、元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者ヌンラーンレック・ジットムアンノン(タイ)に決定。  白鳥は那須川天心の盟友で、2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」でヘクター・サンチアゴ、セクサン・オー・クワンムアン、梅野源治を下し優勝。世界王者のベルトを巻いた。10月と大晦日にはRIZINで大雅と連戦して2連勝、7月には小川翔を破り怒涛の12連勝を収めたが、2020年10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」準決勝・直樹戦にてヒザ蹴りによるカットで初回TKO負け。今回が再起戦となる。  ヌンラーンレックはロッタンと同門で兄貴分的な存在の選手。REBELSで梅野源治をKOしたクラップダムにKO勝ち、KNOCK OUT初代ライト級王者ヨードレックペットにも勝利を収めた実績を持つ。  さらに2019年度は、ムエタイ年間表彰『ナックムエタイディーデン』でMVPと年間最高試合賞(vsクラップダム戦)をダブル受賞、タイの大手スポーツメディアであるサイアムスポーツ社(ムエタイ専門日刊紙のムエサイアムを発行)が選定するムエタイ部門のMVPも受賞している。  白鳥とは『RISE WORLD SERIES 2020 -63kg』(新型コロナウイルスの影響により開催延期)のトーナメント1回戦で対戦することが決まっていた。今回はSuperFight!-64kg契約3分3R延長1Rで対戦。  会見に出席した白鳥は「約1年越しに試合が決まって、相手はタイのMVP2冠を達成している選手。復帰戦でかなりの強豪を当てられて、さすがRISEだと思いましたね。復帰戦なので軽い相手と、とは思っていなかったのでやりがいがある相手です。ここで倒せばもう一度僕に期待感を持ってもらえると思う。勝って、またRISEで上に昇り詰めたいと思います」とコメントした。  2019年のWORLD SERIESでもムエタイの強豪セクサンと戦っている白鳥(白鳥が2度のダウンを奪って判定勝ち)は、「セクサンは割とRISE向きでアグレッシブに前へ出て一歩も退かないイメージ。ヌンラーンレックも下がらないで前へ来る選手なので、僕はそういうタイ人選手とは相性がいいと思っているのでかみ合う試合になると思います」と予測する。  当初は昨年対戦する予定だったため、研究はずっと続けているのかと聞かれると「その試合が中止になってからは見ていなくて。最近、負けちゃっているんですよね。その試合映像はまだ見ていませんが、負けているので…僕も負けているんですけれど(笑)、ムエタイでいくら強くてもここはRISEなので、そこの違いを見せようかなと思います」と、RISEルールなら自分の方が有利だとした。  どう勝てば前回の負けを払しょくできるか。白鳥は「とにかく今回の相手は強豪なので、絶対に負けないことが大前提。僕の中では、前回負けてこれまで積み上げてきたものが一気に崩れて、期待感も一気に失ってしまったと思う。それを取り戻すための試合にしたいです。今回の試合を経て、RISEには白鳥が必要だと思ってもらえる試合をするには倒すのが必要かなと思う。でもKOを意識すると固くなって空回りするので。でも、負けたおかげで自分自身、成長しているなとここ最近感じています。そこは2月、期待して見てもらいたいなって思っています」と、成長した姿を見せたいと語った。  前回の直樹戦については「結果はしっかり受け止めて、TKOという形ですが、僕に穴があったからもらっちゃったわけで。あれからディフェンス強化、攻撃の部分では変わらず続けているので、ディフェンス面でそういう穴をなくすことを意識してやってきました。あのようなことは2度と起こさないようにやっていきたい」と、主にディフェンス面を強化してきたという。  その直樹のヒザでカットされた額の傷は「意外と傷の痕が残っているんですよね。今は(ファンデーションを塗って)隠してもらっているんですけれど。赤みが残っているので、やってくれたなと思って。僕はけっこう鏡を見るので(笑)。1日に見る回数が多いので、見るたびに思い出します。忘れないですね絶対に許さない。やり返す」と、傷を見るたびに直樹へのリベンジの気持ちが沸くとする。  その直樹は1月30日の『RISE 145』で秀樹と第7代ライト級(-63kg)王座決定戦を争う。「この試合は僕も楽しみな試合。勝敗予想は難しいです。どっちが勝って欲しいとは思っていませんが、直樹選手は僕に勝っているので負けてもらっちゃ困るとの想いはあります。2月に僕も勝って、負けている側なのであまり言えませんが悔しいので、いいタイミングで再戦を受けてくれればと思います」と、次回の再戦を希望した。  また、YouTubeでK-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者の武尊と練習&対談したことについて聞かれると、「武尊選手と練習させてもらって、プレッシャーがあったり圧力があったりするのはもちろんですが、K-1をずっと背負ってきた選手なのでメンタルの部分を学ばせてもらいました。業界のトップに立つ人間はこういう人なんだなというのを。キックボクシングの技術はもちろんですが、メンタルの部分で武尊選手とお話しさせてもらって学べたことが大きいと思っています」との感想を述べた。  刺激を受けたかとの問いには「もちろん。いま格闘技が盛り上がってきてますけれど、全盛期にはまだ届いてない。そのためには選手一人一人が盛り上げていく意識を持ってやっていかないとダメだと思う。今回の一戦は今後にとっても分かれ道。今年どうなっていくのかが決まると思うので、いろいろ意識しながらも白鳥大珠がどういう男なのか、そういう試合を見せたいですね」と、格闘技界を盛り上げていく選手になりたいと話した。  なお、今大会への出場が発表された外国人4選手(原口健飛と対戦するペットパノムルン、寺山日葵と対戦するアイーダ、チャンヒョン・リー、ヌンラーンレック)に関してはすでにビザをとっており、あとは入国規制が緩和されるのを待つ状態。全12~13試合を予定しているとのこと。
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