勝利した後、母の遺影を持った小倉
2021年1月23日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.121』の一夜明け会見が、24日(日)都内にて行われた。
第2試合で黒田勇斗(K-1ジム心斎橋チームレパード)に判定3-0(30-28×2、30-27)で勝利した小倉尚也(スクランブル渋谷)は次のように試合を振り返った。
「試合前にいろいろあって個人的に大変な練習状況だったんですけれど、最低限の仕事で勝利という形で終えられたのでよかったかなと思います。
(ペースを握るのに時間がかかった?)前回もそうだったんですけれど1R目はあんなもんかな。相手の様子を見ながら距離をとっていて。でも最初から距離感もよかったので、やりにくいというのはなかったです。
タフなところや根性でなんとかできるところが自分の持ち味なので、今回も勝ててよかったかなと思います。
(試合後の写真撮影で遺影を持っていたが)3カ月前に母が亡くなってしまったので…あまり言うと泣きそうになるんですけれど。本当はKOで勝ってリングで感謝を伝えたかったです。KOできなかったのは母からの『もっと頑張れ!』という贈り物だと思うので、また頑張ります。
こうして連勝できましたし、ずっと前からベルトは狙っています。そこは意識して頭に入れて練習しているので、チャンスをもらえればいつでも獲れると思います。
ずっとKrushのベルトは狙っています。僕はKrushのベルトを目標に格闘技を始めたので、ベルトを獲れば母も喜ぶと思うので挑戦できたらなと思います。今、世の中がいろいろ大変ですけれど、自分の試合で少しでも元気を与えられたらと思います」
第1試合で初参戦の圀枝悠太(二刃会)を延長戦の末、判定3-0(10-8×3)で振り切った龍斗(K-1 GYM横浜infinity)は、フェザー級転向第一戦を次のように試合を振り返った。
「相手の國枝選手の試合は動画でしか見ていなかったけれど、試合前にSNSでいろいろとあったり、計量でも中指を立てられて挑発されたので、もっと来るのかなと思っていました。でもいろいろいろ言ってきた割にはそんなに強くなかったかなという印象です。
スーパー・バンタム級は減量が凄くキツかったので、階級を上げて動きやすかったですね。
(カーフキックについては?)前回、佐々木洵樹選手とやった時も蹴っていたのですが、特に練習はしていなくて。僕は思い付きで技ができるタイプなので、それがけっこうハマりました。今回も最初はローを蹴っていきたかったんですが、カーフキックの方が入りやすいと思ってほとんどカーフキックになりました。実際相手の足も流れていたし、見た印象でも効いていたなと思いました。
去年フェザー級の王座決定トーナメントでチャンピオンが決まって、僕はまだ階級を上げたばかりですが、トーナメントに出ていた選手を一人一人潰していけば自然とタイトルにつながると思います。年始一発目で良いスタートが出来たので、この調子でフェザー級に龍斗という名前を上げていきたいです。怪我も蹴った足くらいしか痛いところはないので、すぐに練習を再開していい試合、KOできる試合をするように頑張ります」
なお、第5試合で明戸仁志(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)をKOした大月晴明(NEXT LEVEL渋谷)は、出席することが難しいとのことで一夜明け会見を欠席した。