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インタビュー

【ONE】青木真也、ナカシマとの対戦に「隙が無いのではなく、隙を作るのが格闘技だから、隙を作り出したい」=1月22日(金)シンガポール

2021/01/20 21:01
【ONE】青木真也、ナカシマとの対戦に「隙が無いのではなく、隙を作るのが格闘技だから、隙を作り出したい」=1月22日(金)シンガポール

(C)ONE Championship

 2021年1月22日(金)午後9時30分から、シンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Championship「ONE:UNBREAKABLE」にて、12勝1敗の強豪ジェームズ・ナカシマ(米国)と、ONEライト級(※77.1kg)で戦う青木真也(日本)のコメントが現地から届いた。

 2020年9月の『ROAD to ONE 3rd:TOKYO FIGHT NIGHT』で江藤公洋に判定勝利している青木は、4カ月ぶりのMMAで、グラップリングのコントロールに長けている元ONEウェルター級トップコンテンダーといかに戦うか。

「モチベーション? 僕の場合は、格闘技の選手として、ファイターとして生きることが目的になっている」

──シンガポールへの渡航はいかがでしたか。

「実はそんなに(普段の渡航とは)変わらなかったです。ホテルから出られないこと以外は、そんなに変わりません」

──対戦相手のジェームズ・ナカシマ選手について、過去のインタビューでは「あまり強みが見当たらない」と仰っていましたが、今回の試合ではどのように考えていますか。

「(あまり強みが見当たらない)イコール全て強いということだから、厳しい試合になると思っています」

──2020年11月に「ONE世界ウェルター級選手権試合」として、王者キャムラン・アバゾフに挑戦したナカシマ選手(4R TKO負け)の前回の試合をどうご覧になりましたか。

「2人とも強いなって思いました。あの試合は(ナカシマが)負けた試合だけど、僕は彼がそんなに劣っているとは思わなかったです」

──ナカシマ選手は、総合的に見て隙がない選手とよく言われています。過去の試合などを見てどう分析しますか。

「強いと思いますよ。MMAっていうゲームの中で、何とかして彼の穴というか隙を作り出したいです。隙がないのではなく、隙を作るのが格闘技だから、隙を作り出したいと思います」

──ナカシマ選手がハングリーな選手であることに対して、青木選手はベテラン選手です。「経験」は今回の試合で生きてくると思いますか。

「そこしかないんじゃないかな。35歳を超えて40歳近くなってくると、もう妖怪じゃないですか。レジェンドとかではなくて、妖怪だから(笑)。そういうレベルまで、好きでやっている人間の強みは経験しかないと思うから、その経験で何とか乗り越えたいです」

──現在37歳で経験もかなり積まれて来ていますが、5年前と比べてどんなところが変わったと感じていますか。

「やっぱり体力は落ちてきたと感じています。単純に体力は落ちてきた。若い時の自分の方が強かったのかもしれない。でも(その分、今の方が)経験があるし、若い頃よりも巧みになっています」

──今後、「3回目の対戦」を望むとしたら、エドゥアルド・フォラヤン選手を選びますか? それとも、エディ・アルバレス選手を選びますか?

「どっちも選びたくないけど、どっちか選ばなければならないなら、アルバレスとやれってなるんじゃないですかね」

──ゲイリー・トノン選手が、青木選手とのMMAでの試合に興味があると話していました。以前、グラップリングマッチで戦ったときの印象と、トノン選手とのMMAでの試合についてはどうですか。

「グラップリングマッチはすごい楽しかった。ONEでやったグラップリングはその他にもう1試合(2018年1月にマラット・ガフロフにRNCで一本勝ち)やりましたが、めっちゃ楽しかった。グラップリングマッチは、またチャンスがあるんだったらやりたいと思うくらい楽しかったです。(トノンとの)総合格闘技の試合は、やっても良いと思いますけど、体重を揃えるのが大変ですよね。体重を(フェザー級とライト級の)間くらいにしてやったら面白いんじゃないですか」

──2003年11月のプロデビューから2021年まで17年2カ月とかなりキャリアを積んできた青木選手ですが、いま戦うモチベーションは何でしょうか。

「ファイターとして生活するのが楽しいから。みんな他の色んな目的があって格闘技をやっているという人が多いと思います。家族のためとか色々あると思うのですが、僕の場合は、格闘技の選手として、ファイターとして生きることが目的になっている」

──ライト級ランキング4位にいますが、この選手と対戦してみたいという希望はありますか。

「ライト級には新しい顔ぶれがあるじゃないですか。僕がやったことない相手とやるのは、新鮮さがあるのですが、試合が組まれないから……ティモフィ・ナシューヒンとか、ヨーロッパの選手(ザイード・フセイン・アサラナリエフが1位、ユーリ・ラピクスが2位)とか、そこら辺のメンバーとやるのは面白いとは思います」

──クリスチャン・リー選手とのリマッチは望んでいますか。

「それは、あんまり望んでいないです。なぜかというと、この前(2019年5月に)タイトルマッチをやらせてもらって、世代交代的なことができたので。もう一回やる意味ある? というところもありますが、やれるのであれば、やりたいです」

※1月22日(金)の「ONE: UNBREAKABLE」に向けて、ONE日本公式ツイッターでは、1年3カ月ぶりにONEのサークルに登場する青木真也の応援企画として「#青木真也にエール」のプロジェクトがスタートしている。

 1月19日(火)から1月22日(金)の期間中に、ONE日本公式ツイッターアカウント(@onechampjp)をフォローの上、該当ツイートをリツイートし、「#青木真也にエール」のハッシュタグを付けて応援メッセージを投稿した人の中から、青木真也本人が試合後に3名を選出。青木本人とオンライン形式で直接話すことが可能となる。詳細は下記にて。

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