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【DEEP】一番の事件は総合格闘技史上初の試合後乱闘、そしてリングスとパンクラスが…旗揚げ20周年に佐伯代表が振り返る

2021/01/20 12:01
 2001年1月8日に旗揚げされた総合格闘技『DEEP』が今年、20周年を迎えた。加えてナンバリングされた本戦のナンバーシリーズは100回目を数え、2月21日(日)TOKYO DOME CITYホールでは記念大会の『skyticket Presents DEEP 100 IMPACT ~20th Anniversary~』が開催される。  20年を振り返り、佐伯繁DEEP代表に『DEEP3大事件』をあげてもらったところ、真っ先に飛び出したのは2002年3月30日に愛知県体育館で開催された『DEEP2001 4th IMPACT in NAGOYA』での、日本総合格闘技史上初の“乱闘騒ぎ”だった。 「なんと言っても4thの鈴木みのる(当時はパンクラスism)vsエル・ソラール(メキシコのプロレスラー)でしょう。総合格闘技初の試合後乱闘が起きましたからね」 (写真)ソラール(左)にミドルキックを見舞う鈴木。写真だけ見たら総合格闘技の試合だとは思わないだろう DEEPにとって4回目となったこの大会では、日本の総合格闘家vsメキシコのプロレス=ルチャ・リブレの対抗戦という奇想天外なマッチメイクが話題を呼んだ。佐伯代表は「あの時代って、プロレスラーが強いって幻想があってプロレスが格闘技に挑む時代だったじゃないですか。僕は元々ルチャが好きで、ルチャ幻想というのがあったからそういうのを組みたかったんですよ」と、当時マッチメイクした理由を話す。  その中での目玉カードが、当時パンクラスism所属だった鈴木みのると、ルチャ・リブレの大物で日本でも初代タイガーマスクと戦ったことのあるソラールの異次元対決であった。当時、鈴木は首の負傷(ヘルニア)が原因でキャッチレスリングなどの打撃無しルールでの試合が主流となっており、この試合は久しぶりの打撃ありの総合格闘技試合。対するソラールはもちろん総合格闘技には初挑戦、この時45歳だった。  結果は、ソラールの度重なる金的攻撃で鈴木の反則勝ち。しかし、そこで事件は起こった。ソラールが“勝ったのは俺だ”とばかりにセコンドのドスカラスと何度も手を上げて勝ち名乗りをしたため、怒った鈴木のセコンド勢がつかみかかってルチャ勢との乱闘となったのである。 (写真)旗揚げ当時の佐伯繁代表も若い「裏でもソラール選手が吼えていて、打ち上げも中止になったりして凄い殺伐としました」と佐伯代表。思わぬ方向にいってしまったルチャとの対抗戦だったが、その陰にはこんなこともあったという。 「あの時はリングスとパンクラスの関係が悪くて、めっちゃくちゃ坂田亘選手がトゲトゲしくて鈴木みのる選手に対戦要求するみたいな雰囲気があったんですよ。それでこっちは“しめしめ”と。大一番で面白いカードが組めると思っていたら、ソラール選手の事件で日本人が団結してしまい、鈴木さんが『坂田君、頑張ってね』と言ったらそこで和解してたっていう(笑)」と、意外なエピソードも。  佐伯代表は1月22日(金)に発売される『ゴング格闘技 3月号 No.312』にて、他にも「DEEP3大名勝負」「DEEP3大神興行」「DEEP3大ファイトマネーが高い選手」「DEEP3大出世頭」など、様々な20年間での「3大○○」にインタビューで答えている。
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