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インタビュー

【RIZIN】堀口恭司、王座奪還をサポートした“最強の遺伝子”

2021/01/20 11:01
【RIZIN】堀口恭司、王座奪還をサポートした“最強の遺伝子”

(C)ゴング格闘技

 2021年1月22日(金)発売の『ゴング格闘技』3月号(NO.312)の表紙を飾った堀口恭司(アメリカントップチーム)。

 巻頭の連続ロングインタビューでは、「堀口恭司が勝てる──理由、強さの素」として、堀口がなぜ、強くなり続けることができるのかを本人とセコンドのマイク・ブラウンの証言から探っている。

 今回は、そのインタビューに未掲載の堀口恭司のルーツ、父・堀口和徳氏について、恭司が語った言葉と和徳氏、マイク・ブラウンへの取材の一部を紹介したい。

 12月第1週に日本に帰国した堀口は、地元・群馬県で2週間の自主隔離に入った。その際に、父が大晦日の朝倉海(トライフォース赤坂)戦用に自宅でトレーニングできる「手作りのジム」を用意してくれていたという。

「1週間は時差ボケを取って、その後で、親父が作ってくれた小さいジムで調整しました。自宅近くの1室を改造してマットを敷いて。弟を相手に練習することができました。前回、周囲を悲しませてしまったので、応援してくれた人、家族や一期倶楽部のみんなが喜ぶ顔が見たかったので、勝てて良かったです」

 決戦用に簡易ジムを作った父・和徳氏は、空手出身だ。恭司が5歳から取り組みバックボーンとなった伝統派空手は、和徳氏の導きから始まった。和徳氏は言う。

「空手は小学校4、5年からやったんです。でも、できれば自分が子どものうちからやりたかった。恭司には実績を作ってもらいたかったし、子供の頃からやっていた方が身体に身に付くので空手教室に通わせました。恭司のいいところ? 素直で、一直線ですね」

 一直線に真っ直ぐに突く。それは堀口が師事した亡き二瓶弘宇館長の教えでもある。

 父とともに栃木県足利市にある一期倶楽部に通い続けた日々。それは和徳氏の格闘技への情熱とともにあった。


【写真】堀口のUFC参戦時に応援に駆けつける堀口ファミリー。左がブラウンで右から2人目が和徳氏だ

 堀口のコーナーにつくATTのマイク・ブラウンは、和徳氏について、こんなエピソードを明かしてくれた。

「キョージは弛まぬ努力とともにナチュラルに強い肉体を持っている。絶対的に普通じゃない。そのいくらかは父親から受け継いだものだと思う。彼のお父さん、カズノリさんは小柄でキョージに似ていて、そんなに筋肉質というわけでもない。しかも喫煙者だ。なのにだよ、ある日、僕は彼と腕相撲をしてみたところ、負かされてしまったんだ!」

 レスリングの猛者で元WEC世界フェザー級王者のブラウンとの腕相撲で、和徳氏はブラウンを相手にしなかったという。

「もちろん、100パーセント本気だった。なのにいとも簡単にやられてしまったんだ。どちらの腕でもね。そしてキョージのお父さんはウェイトトレーニングもやっていないんだよ。空手をキョージに与え、ジムまで用意した。あの父あっての息子だと感じたよ」

 恐るべき、格闘遺伝子。堀口恭司の王座奪還は、来日・隔離生活のハンディのなか、万全を期した陣営のサポートによるものも大きかったといえる。

 堀口恭司、マイク・ブラウン、そして現Bellator世界バンタム級王者のフアン・アーチュレッタの独占インタビューも掲載された『ゴング格闘技』3月号(NO.312)は、1月22日(金)発売となる。

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