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【UFC】記録ずくめのメインで大差勝利のホロウェイ「人は脳を一つしか持っていないんだ、セーブしないと」

2021/01/19 18:01

ヌルマゴメドフ「これから彼のプライムタイムが来る」

 試合後、ホロウェイはオクタゴンのなかでダナ・ホワイト代表にボーナスをリクエスト。1月24日の「UFC 257: Poirier vs. McGregor 2」にも出られるとアピールした。

 続けてマイクを向けられたケーターは、「試合を止めるなら俺を殺すしかなかった。誰にも跪くつもりはない。マックス・ホロウェイは、アニマルだ。もしマックス・ホロウェイのファンじゃなきゃ、ヘイターだ。このキッド(ホロウェイは29歳、ケーターは32歳)はビーストだ。タイトルマッチがあるだろうから活躍を祈ってるし、チャンプになってもらいたい」と、勝者にエールを送った。

 さらに、バックテージでホロウェイは、公式のインタビューに「彼には尊敬の念しかないよ。ヤツはドッグだ。台所のシンクを投げつけようと、消防車を投げつけようと何でも受け止める。俺はマウスピースを噛み締めて、“ミスター・ロボット”と化して、殴り続けた。ケーターはヤバいやつだけど、前にも言った通り、レフェリーが止めない限り、相手が倒れなければ、俺は打ち続けるだけさ」と、ストライキングの最高記録を更新したことについてコメント。

「自分は1Rあたり10~15発くらいしか打っていないと思っていたけど、なんでこんな疲れてるんだろうと思って、あとで数字を聞いたら、そりゃ疲れるわけだ(笑)。算数の勉強が小3で止まっているから、ちょっと打たれ過ぎたのかな」と笑顔を見せた。

 続けて「今日は感触が良くて、調子も良く、絶好調だったと思う。コーチたちも任せてくれていた。ABC(の放送)の幕開けがハワイアンボーイ(プナヘレ・ソリアーノ)だったからね。もう1人のハワイアンボーイが大トリっていうのは正解だね。超最高だよ。何回か回しヒジを打ったんだけど、トレーナーたちが我を失っていたのかもね。1年をスタートできたし、ABCにも出演したし、エティハド・アリーナで試合ができて、しかも史上初だ。記録もいろいろ打ち立てられてうれしいよ。いい日だ。言葉がない。どれもこれもトレーナーのアイバン・フローレスだよ。すごい人、レジェンドさ。永久にエルボーを打ってほしかったらしい。俺はイヤだけどね(笑)。ボクシングがいい。つなぎ合わせながらパンチを顔面に打ち込んでいくのが好きなんだけど、今日はひとつ新しいものを見つけた。頭にエルボーを食らわせるのが楽しくて、すごくクールだった」と、初めてのABC中継のメインを飾った喜びと、ボクシングへの情熱を語った。

 一方で、記者陣からの「なぜ練習でスパーリングをしないのか?」の問いには、「(NFLスターの)伝説マーション・リンチがいい例だ。彼は『Save your chickens』だと言った。『Save your chickens』。いいか、人は脳を一つしか持っていないんだ、セーブしないと。(もうスパーリングの)必要はないんだって。これまで十分にスパーリングをして、十分にトレーニングをして、どうやって殴るかは分かってるし、どうやってパンチをスリップさせればいいかも分かっている。ボクシングというアートが好きなんだ。

 なんで、メインの試合の前に不要なダメージを受けなきゃならないのかっていうこと。なんでみんな俺のフェイスブックのFacebook gaming streamで、 俺に『トレーニングしろ』と言ってくるんだ。俺はトレーニングをしてきたんだよ、ゲームをプレイする時は放っておいてほしい、俺はビデオゲームをしたいんだから。ともあれ、いいかい、脳を守って。新進気鋭の人間に対して教えなきゃいけないことっていうのは、『賢くやれ、ダメージを少なくする方法を考えろ』ということだ。このゲームを長く続けたいんだよね。俺はもっと子供が欲しいから、子どものためにも長く続けたい」と、頭部にダメージを負うガチスパーリングに警鐘を鳴らすと、自身の打っても打たせないボクシングテクニックに自信を見せた。

 また、1月24日の「UFC 257: Poirier vs. McGregor 2」を生観戦する前ライト級ハビブ・ヌルマゴメドフについては、「ハビブが『誰か感動させてくれ』とか言っていたから、俺が彼のエンジンに燃料を投下できたんじゃないかな。彼の考え方は分かるから。彼は自分のレガシーのために戦いたいのさ。金なんて気にしていない。一番手強い相手を求めている。もし俺が彼の気を狂わせないといけないっていうんならやるさ。最高の記者会見だったけど、ただ、まだ戦ったことがないんだ」と、対戦が実現しなかった前ライト級王者へ対戦を呼び掛けた。

 さらに、現フェザー級王者のヴォルカノフスキーについては、「彼は『違う試合がしたいんだ』って言っていた。キツい試合がしたいとは言っていない。違う戦いを望んでいる、そう言っていた。それをじっくり考えてみよう。誰がタフな試合ができるのかっていうのは誰でも分かると思うし、一番タフな試合ができるやつもね。結局のところ、別に誰かに自分との戦いを強いようとは思わない。俺は準備万端。来週もここにいるから、デイナが契約を送ってさえくれれば受け取るよ」と、ヴォルカノフスキーとの対戦も視野に入っているとした。

 また、現地で観戦したハビブ・ヌルマゴメドフは、かつて対戦が決定しながら流れたホロウェイについて、「すでに最高の選手だけど、まだ29歳、これから彼のプライムタイムが来る。もっとすごい選手になるポテンシャルを秘めている」と絶賛した。

 ケーター戦で多くの記録を更新したホロウェイ。激闘の中にも確かにボクシングテクニックを見せて再起を果たしたフェザー級の雄の今後にも注目だ。

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