2021年2月21日(日)に東京・TDCホールで開催される「skyticket Presents DEEP 100 IMPACT ~20th Anniversary~」にて、ライト級で北岡悟(パンクラスイズム横浜)が大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)と対戦する。
パンクラシスト北岡悟のDEEPと、佐伯繁代表との物語、そして大原と戦う北岡を巡る現状とは? 1月22日(金)発売の『ゴング格闘技』3月号(NO.312)掲載のインタビューの一部を、MMAPLANETとのコラボレーションでここに紹介したい。
──2月21日のDEEP100回&20周年記念大会に出場する北岡選手です。北岡悟といえばパンクラス。ただしDEEP及び佐伯繁代表との確かな繋がりも感じられます。特に2011年4月の中尾受太郎戦以降はDEEP出場が8回、パンクラスは6試合、そしてRIZINも8回です。
「ああ、そうなんですね。意外と上手く付き合っていますね(笑)。佐伯さんとは──RIZINとの間にいるのは佐伯さんだし、一応。一応って言っちゃダメですね(笑)」
──アハハハ。でも、そこで一応って言える仲だから良いのかと。
「確かに。仲……、仲ですね」
──北岡選手にとってDEEP20周年記念大会に出るというのは、どういう意味があるのでしょうか。
「お話を頂いたので。ただただ、そういうことです。タイミングもあったと。20周年記念大会に関しては、『もしかしたら話がもらえたりすることがあるのかな?』とはチョットは思っていました」
──チョットだったのですか。
「ハイ。DEEPのなかでは費用対効果がどうなのかというのがあります。RIZINで僕の試合が多いのは、費用対効果が良いから。でもDEEPではどうなのか。今回は、対戦相手があってのことだとは思います」
──大原樹里選手ありき、だと?
「だからこそ、このカードが組める」
──ただ大原選手アップという空気もしないです。
「うーん、本当はプロモーターからすれば若くて費用対効果が良い選手が勝つ方が良いんです。循環にもなりますし。その方がナイスといえば、ナイスなんだろうと思います。でも、そんなに露骨じゃないですよね、佐伯さんは。逆に僕がそれぐらいの状況──『どうせ向うがアップのカードなんだろう!』っていう風に憤った方が良いのかもしれないです。でも、そんな風でもない。あんまりなんかね……、だからって『有難い』だとか『感謝しています』とかを口にしたくはないですね」
──記念大会に花を添える選手ではあるかと思いますが。
「それも自分が言うことじゃない。ただ試合をする。うん」
──記念の大会だから北岡選手に出て欲しいというのはあるかと思います。
「分かっています。そこは分かってはいます」
──そんな北岡悟とDEEP、そして佐伯代表の物語を少し聞かせてください。DEEP初出場となった2007年4月のファブリシオ・ピットブル・モンテイロ戦、あの時はどのような状況でのDEEP出場だったのでしょうか。
「PRIDEに出る権利が懸けられた試合だったんです。その年の2月にグスタボPCという選手とパンクラスで試合をして判定勝ちして、PRIDEに出たいとアピールしました。当時、パンクラスはBordogと提携をしていたんですけどね」
【写真】2007年4月13日の「DEEP 29 IMPACT」でファブリシオ・"ピットブル"・モンテイロに肩固めで一本勝ちした北岡。当時モンテイロは5連勝中だった。
──懐かしい! そんななか、PRIDE出場をアピールしたと。
「ハイ。それでPRIDEに出場するという話も一応はありました。2007年4月はPRIDEの最後のイベント(「PRIDE.34」)があったのですが、ナンバーシリーズだけどライト級の試合を1試合入れるからと。でも結局、そこは『青木にします』(ブライアン・ローアンユー に一本勝ち)ということで──僕はその年に予定されていたPRIDEライト級GPへの出場権を賭けて、DEEPでモンテイロと戦うことになったんです」
北岡悟とDEEPの歴史、佐伯代表の物語とは? 2021年1月22日(金)発売の『ゴング格闘技』3月号(NO.312)にて掲載。