2020年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナにて開催された『Yogibo presents RIZIN.26』は、第1試合のスダリオ剛(フリー)vsミノワマン(フリー)と、メインイベント第15試合の堀口恭司(アメリカン・トップチーム)vs朝倉海(トライフォース赤坂)が奇しくも“カーフキック”が決め手となった。
(写真)第1試合のスダリオvsミノワマンもスダリオのカーフキックが致命的なダメージを与えた カーフキックとは近年、MMAで流行して立ち技の選手も使うようになったふくらはぎ(カーフ)付近を蹴るローキックのこと。元々ヒザ下を蹴るローキックは昔からあり、あの“赤い怪鳥”ベニー・ユキーデやMMAではシュートボクセ勢も使っていたというから歴史は古い。ただ、ローキックの一種類として認識されており、テイクダウンもあり前足荷重になりがちなMMAで多用され、カーフキックと名付けられてから一気にメジャー化した。本誌『ゴング格闘技』2019年7月号でも特集しているカーフキック。
(写真)カーフキックをもらった朝倉海は大きくバランスを崩した このカーフキックを、第2代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が、現在公開中のテクニック動画『K-1技術研究所』の中で説明している。
野杁は自分が使うローキックの一種としてカーフキックを紹介しており、ローを膝上、膝下、ふくらはぎと蹴り分けていると言い、足首を曲げたまま固定して相手の脚に巻き付けるようにして蹴ると説明。
受け手の卜部功也は「これ痛いよね。受けている方は痛いわ」と言い、野杁は「筋肉がないので。骨しかないので。踏ん張りがききづらくなってくる」とふくらはぎを蹴った時の効果を説明している。 また、ぱんちゃん璃奈の師匠として知られ、様々な格闘技メディアで技術解説を行っている鈴木秀明STRUGGLE会長は、ジムのYouTubeチャンネルにてまさに堀口が使った「大きく踏み込んで入って強く蹴る」カーフキックの蹴り方を説明している。