電撃発表した3月14日の東京ドーム大会について説明した榊原CEO
2020年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催された「Yogibo presents RIZIN.26」の第11試合前に、榊原信行CEOがリングイン。2021年3月14日に東京ドームでRIZINの開幕戦を開催することを宣言した。
大会終了後の総括インタビューで、榊原CEOは東京ドーム大会について「誤解のないように言いますと、3月14日の東京ドームで今日来場した武尊選手と天心選手がやるってことではないですので。RIZINとしてのオリジナルストーリーの中で、2021年の最初のサプライズとして東京ドームに進出したいと思っております」と切り出した。
(写真)収容人数の半分だったさいたまスーパーアリーナだったが、大きな熱があった
「これの大きな理由は、今日さいたまスーパーアリーナでほぼ50%の観客の人たち、9,978人の方々にご来場いただいて超満員札止め。本当にチケットがなくて。それも今日、当日券でなくなったわけではなくて一斉発売時にもうチケットがないんですね。今回は本当に心苦しかったんですけれども、SRS席を例にとると3万円だった席を5万円に金額を上げさせていただいたんですね。5万円って本当に大きなお金だと思うので、もっと価格も下げたいです。
でもこのクオリティを維持して、今まで2万人入って作り上げていたもののクオリティを崩さずに、選手のファイトマネーも半分しか入らないのでみんなも半分でいいのとは言いたくないです。だから自分たちがこの中でサバイブしていくためには、あえて東京ドームに進出して、5万人入れられますから半分だったら2万5000人が入れられる。自分たちが生きていくひとつの手段としてもうって出るべきだと思いました。東京ドームさんともいろいろな形でお話をする中で、3月14日に調整をしていただいて我々を迎え入れてくれるという英断をいただいたので。
正直、今日のコロナ感染者の人数も聞いて、すでに緊急事態宣言とのワードもありますが、いずれにしても今からアクションを起こさなければ、数が減ってやれるからといって準備を始めてやる頃にはまた増えるという。コロナと向き合う中で僕が感じているのは、8月からどちらかというとコロナのことも正しく恐れながら、11月も12月も先行して大会の準備をしたことが今のところ吉と出ているんですね。
(写真)東京ドーム大会にシバターの再登場もあるかもしれないという
だから3月もやるということを決めて、その中でコロナがどう収束して落ち着いているのか。ひょっとしたら緊急事態宣言でまた5000人しかいれられないとか。東京ドームで5000人なんてどう考えても採算が合わないですけれどね。いろいろなケースを想定して自分たちがサバイブしていくための年間スケジュールを3・14をスタートに、2021年の大晦日までのシーズンピークにどう照準を合わせていくかをのスケジュールをしっかり立てていきたい。そうは言ってもあと2カ月半しかないのでしっかり準備していければと思います」と、観客動員数が限られている今だからこそ、東京ドームでやると説明した。
PRIDE時代の東京ドーム大会は、高田延彦vsヒクソン・グレイシー、PRIDEグランプリといった大きな仕掛けが用意されていた。令和のRIZINは何を仕掛けるのかと聞かれると「奇をてらったことは考えていません。ただ海外の選手が来れる来れないにもよりますけれど、来れると仮定すると、例えば戦地から戻ってきたムサエフ選手と大晦日でやるはずだったサトシ・ソウザのライト戦のベルトを懸けた戦いもできるでしょうし、Bellatorのスコット・コーカーとも話をしてBellatorバンタム級王者アーチュレッタも準備が整っていますから堀口とベルトを懸けて戦うですとかね。いろいろ今のRIZINの5年間で紡いできたドラマをさらに一歩進めることで、ドームが十分今なら埋められる感覚をもっています」と、直球勝負したいと話す。
また、シバターの投入はあるのかとの質問には「シバターとも話をして、十分参戦してもらうに値するポテンシャル、パフォーマンス、存在感を示してくれました。そこもしっかり向き合わせていきたいと思っています」と、東京ドーム大会にシバターの再登場はありえるとした。