自分の甘さを痛感したというさくら
2020年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナで開催の『Yogibo presents RIZIN.26』。そのオープニングマッチで「RIZINチャレンジマッチ」として将来を嘱望される10代の女子高生同士の試合が組まれた。
柔術をベースとする17歳の“サブミッション系女子”さくら(フリー)と、空手をベースとする17歳の“JK必殺拳”竹林エル(総斗會三村道場所属)が、5分3Rのヒジ無しルールで対戦。
しかし、前日計量で竹林は50.60kgで51.0kgの契約体重をパス。さくらは52.70kgで1.7kg超過してしまった。試合は竹林が勝った場合のみ公式記録となり、さくらの勝利もしくは引き分けの場合はノーコンテスト、さくらには減点1とファイトマネー50%没収のペナルティが与えられて試合は実施され、1R1分37秒、さくらが腕十字で一本取るもノーコンテストに。
「計量オーバーして申し訳ないと思っています。本当にすいませんでした」とインタビュールームで頭を下げて謝罪したさくら。
「こんな大舞台で戦わせてもらえて嬉しいです。幸せです。ありがとうございました。試合よりもリングに上がる前の控室から歩いている途中の方が緊張しました。周りの雰囲気とか、会場の大きさも違うので。緊張と感動が混ざった感じでした」と感想を述べ、竹林については「特に試合前のイメージと違うところはなく、打撃が得意な選手というイメージを持ってリングに上がって、終わっても打撃の選手とだったというイメージ」と評した。
序盤に打撃の展開になりそうだったことは、「私は柔術上がりのグラップラーなので、それだけじゃよくないと考えていました。試合はグラップラーでも打撃から入るので、打撃の選手の方が強いイメージがあるので自分も打撃ができるところを見せたいと思いました」と打撃を試したかったとする。
そして「今回の計量のことはしっかり反省して、一から出直してもう一度格闘技と向き合ってもっと強くなれるようになりたいです」と、一から出直すという。
試合決定からの期間が短かったことが減量失敗に影響したのでは、と聞かれると「単純に自分の努力不足もありますが、契約内容とかをもう少し意識すればよかったと反省しています。いつもはもっと軽い階級なので、体重的に落とせる過信をしてしまって、期間が短いことを考えず“やらせてください”という返事をしてしまいました」と、自分の認識が甘かったせいだとした。
「またRIZINに帰って来たいです。多くの人に私の試合を見てもらいです」と力強く答えたさくら。インタビュールームを出る時も「ありがとうございました。すいませんでした」と深々と頭を下げた。