見事に割れた腹筋が印象的な竹林。さいたまスーパーアリーナでプロデビュー戦を迎える (C)RIZIN FF
2020年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナ『Yogibo presents RIZIN.26』で、「RIZINチャレンジマッチ」として将来を嘱望される10代の女子高生同士の試合が組まれることが12月23日に発表された。
柔術をベースとする17歳の“サブミッション系女子”さくら(フリー)と、空手をベースとする17歳の“JK必殺拳”竹林エル(総斗會三村道場所属)が、5分3Rのヒジ無しルールで対戦する。
竹林は福井県の女子高生ファイター。6歳から兄とともに空手を学び、空手では拳幸塾に所属。禅道会の全日本ジュニアRF武道空手道選手権大会・中学生女子の部で優勝するなど、17歳ながらキャリアは10年に及ぶ。総合格闘技では、club DEEP等で活躍した水野宏幸代表率いる総合格闘技ジム総斗會三村道場でMMAに取り組み、空手で鍛えた打撃を武器に、アマチュアで3戦3勝。
29日(火)に行われた出場全選手の個別インタビューでは、慣れないインタビューに言葉少なに答えた。
大晦日RIZIN出場が決まり、「中学校が一緒だったというくらいの友たちからも『頑張ってね』というメッセージがきました」と反響があったと言い、いつもだったら大晦日は何をしていたかとの質問には「RIZINを見ていました。録画もして、リアルタイムで見ていました」と、元から好きだったと照れ笑い。
プロデビュー戦にして、さいたまスーパーアリーナという大会場で試合をすることには「緊張しています」の一言。
対戦するさくらについては「自分がアマチュアデビューした時から、同じ高校生なのにプロで活躍していたので凄いと思っていました」とし、「さくら選手の動画をいっぱい見て、練習仲間に関節技が得意な人がいるので、足関節の対処を中心的に練習をやっていました。ひとつひとつ対処していきたいです」とする。
さくらの足関節技は怖いかと聞かれると、素直に「はい」と返事。それでも「打撃では絶対負けないと思っているので、寝技に持ち込まれなかったら勝てるかなと思います」と打撃には自信を持つ。理想の勝ち方を聞かれると「女子高生らしくアグレッシブに戦いたいと思います。特に決めてはないですが、打撃で行けたらなと思っています。連打してKOできればと思います」と、KO勝ちしたいと意気込んだ。
拳幸塾は「総合空手です。関節がないですが、投げて抑え込みまであります」という道場で、10月31日の『アマチュアDEEP JEWELS』で鮮やかなTKO勝ちを生んだ右ハイキックについては「『出せるもんは出そう』とセコンドに言われ、出したらちょうど当たったという感じでした。その日から得意になりました」と、感覚をつかんだようだ。
また、「エル」(本名の漢字は愛留)という珍しい名前について聞かれると「海外の『キューティ・ブロンド』という映画の(主人公)エル・ウッズからとっています。母が妊娠している時に『こんな子に育って欲しいな』と思って、エルと名前を付けてもらいました」と説明した。
『キューティ・ブロンド』は2001年制作のアメリカ映画で、ブロードウェイでミュージカル化もされている作品。ブロンド娘が活躍する痛快サクセスムービーで、主人公のエル・ウッズが法律事務所の実習生として事件を解決する。