6勝のうち5勝がKOという攻撃力を持つ弘輝 (C)K-1
2021年1月24日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催されるK-1 JAPAN GROUP年間最大のビッグマッチ『K'FESTA.4』で、龍華(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)とライト級のスーパーファイト3分3R延長1Rで対戦する弘輝(team ALL-WIN)が公開練習を行った。
弘輝は2020年6月にKrush初参戦を果たしたサウスポーで、初陣ではSEIYAを3Rでマットに沈めた。しかし、9月の朝久泰央では1Rに飛びヒザ蹴りでダウンを奪うも、2Rにハイキックで壮絶な逆転KO負けを喫した。戦績は6勝(5KO)2敗1分。
12月13日には安保瑠輝也とともに『K-1 DX』に出場し、一般応募で選ばれたホストとも対戦。話題を集める形になったが「名前を売るツールにはなったと思うし、反響もありましたけど、僕の本業はファイター」とあくまで試合で何を見せるか、だと続ける。
前回9月のK-1大阪大会では朝久泰央から飛びヒザ蹴りで先制のダウンを奪うも、朝久のハイキックで逆転KO負けを喫した。朝久戦の敗北を経て、練習への取り組みや試合での気持ちのコントロールに変化があったという。
「朝久くんに負けて色々と課題は見つかりましたよ。僕の最大の弱点は試合で練習通りにできないことで、試合になると『オラーッ!』となっちゃうタイプなんです(苦笑)。だから練習そのものは今までと変わらずやるべきことをやって、あとは練習でやったことをちゃんと試合で出せれば大丈夫だと思います。
(朝久戦を経験して「格闘技にベクトルを置いた生活をするようになった」と言っていたが?)もともと自分はストイックなタイプじゃないんですけど、格闘技を仕事にさせてもらって、中途半端にしたらいかんな、と。K-1 JAPAN GROUPの試合に出るようになって、より“プロ”になったと思います」
対戦相手の龍華はK-1甲子園連覇を成し遂げ、プロのリングでもデビュー戦で敗れて以降は無傷の6連勝を収めている。弘輝は「K-1甲子園で連覇して、うちのジムの子がKHAOSでやっているのを見て強いと思った」とする一方「戦績的にはゴールデンルーキーみたいな感じですけど、本当のトップ選手とはやってないと思うので、まあそんな感じかなと思います」と必要以上に大きく見ているわけではない。
記者会見やインタビューで龍華は「弘輝選手はヤンキーぶってて正直イタい。何もさせない・触らせないで倒します」と弘輝を挑発。「俺がヤンキーぶってるかどうかは、各々が感じることやからいいけど『打ち合ってもいい』って言ったり『何もさせない』って言ったり、思春期の子は意見が変わりやすいですね。足を使われると追いかけまわすのが大変なんで、やめといてって感じです」と余裕の笑みを浮かべる。
意外な反応かと思いきや…「そりゃイラつきますよ、僕は短気なんで」と弘輝。「記者会見では乱闘しちゃダメだし、別に乱闘したいわけじゃないから喧嘩を売られても手は出さないです。でもそれでいちびってるガキはダサいでしょう。あの子、何歳ですっけ? 18歳? ジャリっすよ、ジャリ」と龍華を一刀両断。
「僕はなんやかんや挑発されるキャラだし、『お互い頑張ります』ってスポーツライクにやるよりは、試合までお互いに否定しあって、試合でどっちが正しいかを証明する方が燃えます。人をしばくことを考える時間はあの子の方が長いと思うけど、俺はしんどい想いや辛い思いを経験している。絶対に心が折れないようになってます」と不敵に続けた。
事前のインタビューで「できれば第1試合に組んでもらいたい」と話していた弘輝は「記者会見の時に対戦カードを見て、大会に火をつける選手がおらんなって。K-1の一番デカい舞台の第1試合でペチペチ蹴りあってもしょうがないので、俺が火つけたるわって感じです」と自ら第1試合出場=火つけ役を志願する。
最後は「僕はやりたいようにやらせてもらってるんで、2021年もやりたいようにやる。もっと上を見て、朝久泰央ともう一回やれたらいいなと思います。僕は関西から参戦しますが、東京の龍華を倒すので応援お願いします」と2021年の飛躍を誓った。