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インタビュー

【RIZIN】シバターが真面目に答えた全文掲載、自分を『ロッキー』に重ね合わせる。その一方で皇治襲撃予告も

2020/12/29 23:12
【RIZIN】シバターが真面目に答えた全文掲載、自分を『ロッキー』に重ね合わせる。その一方で皇治襲撃予告も

今回は真面目に試合に臨むと意気込むシバター。「諦めた夢がかなった」 (C)RIZIN FF

 2020年12月31日(木)さいたまスーパーアリーナで開催される『Yogibo presents RIZIN.26』に出場する全選手の個別インタビューが、29日(火)に行われた。

 第3試合で“X”と対戦することが発表された、人気YouTuberのシバター(フリー)がインタビューに答えた。

<質疑応答>

「どうもー、シバターでーす!」

――試合を2日後に控えた今の心境は?

「おかげさまで連日ほぼ毎日YouTubeの急上昇と、Yahoo!ニュースにいろいろな媒体さんが書いた記事が上がっていて、めちゃめちゃ盛り上がっているのを感じています。もう裏メインと言っていいんじゃないですか」

――今回は皇治選手との番外戦もありましたね。

「本当は皇治さんとやりたかったというか、最初は皇治選手とやるというので話が進んでいたんですよ。だからどこの時点でどこまで話が進んでいたかは言わないですけれど、最初は皇治選手とやることが前提で話が進んでいて、結果、僕が聞いた話では皇治さんが逃げたというか。おかげで本当はフジテレビの生放送枠で私の試合がやるはずだったのが皇治さんが蹴ったからなくなってしまったとのことで残念だなと。せっかくなら生放送枠がよかったなって気持ちはいまだにありますね」


――皇治選手はこれからも追いかけるんですか?

「いや、全く興味がないです。来年の大晦日にまた私が呼ばれて、皇治さんがやってやるよってなって生放送でってなったらそれは面白いですが、皇治選手ってリアルな話、来年まで残っているかと言ったら微妙な選手だと思うので。僕はその時に戦って一番おいしい選手だったらそれでいいので。今回はXですが、来年皇治さんがRIZINに残っていて、かつそれがおいしいタイミングで僕と試合をしてもらえるならやりたいとは思っています。だからあまり皇治さんに固執しているわけではないですね」

――大晦日の格闘技は、シバター選手が格闘技を始めた頃に憧れていた舞台だったのでしょうか?

「もちろん。僕が中学校1年から大学4年まで、学生生活の10年間がPRIDEが始まってPRIDEが終わる10年間だったんですよ。僕は青春が全部総合格闘技。PRIDEが青春時代だったので、大晦日やPRIDEのリングが憧れでしたね。いろいろ回り道して、だいぶ変なルートですけれど、このリングに立てることは凄く嬉しいですね。光栄だし、夢のひとつがかなったと思っています」

――今日はどうしたんですか? 真面目じゃないですか。

「えっ? こういうのじゃなかった!?」


――それで大丈夫です。では、対戦相手の印象をお願いします。

「…対戦相手の印象って、公開されてないだろうが! 誰なんだよ。ピーター・アーツが日本に来てるらしいぞ。ピーター・アーツなのか。ピーター・アーツだったらこれはもうボブ・サップvs曙以上のKO劇が見られるよ。俺がピーター・アーツのハイキックでバックスクリーンまで飛ばされて、半球状にバックスクリーンが映画の『AKIRA』みたいに抉れて俺がバーンとぶつかって場外まで吹っ飛ばされているシバターが見られるぞ。でも、お茶の間の皆さんはシバターの壮絶なKOが見たいと思うんですけれど、俺もただでやられるつもりはないけどね。ピーター・アーツが相手だったとしても」

――生放送にこだわる理由は?

「そもそもRIZINさんが私を使ってくれるのは視聴率だと思うんですよね。元々、皇治選手と私がやることによって明らかに盛り上がるじゃないですか。ネットで私が作ったアンケートじゃないですけれど、皇治選手の相手は誰がいいかってアンケートで、五味選手とシバターの名前が並んでいて、結果8-2くらいでシバターとの方が見たいって結果になっていたんですよ。結果的には五味選手になってしまいましたが、おそらくはシバターvs皇治の方がキャッチ―で視聴率も獲れたと思うんですよね。私もテレビの一番いい時間に生放送で映るのが一番おいしいことだと思っているので、それでそこがよかったなって気持ちがありますね」


――生ではなくなって自分のRIZINでの役割は何だと思いますか?

「今回コロナがあって、RIZINも会場でソーシャルディスタンスを開けてパンパンにはしていないはずですね。その中でじゃあどこで穴埋めするかと言ったらPPVかということが出てくるので、そこでおそらくはどのRIZINファイターよりも売り上げで貢献すると思うのでそこでシバターという名前が活きてくるんじゃないですかね。RIZINファイターのギャラを間接的に出しているのはシバターじゃないですか」

――皇治選手には当日、何かを仕掛けるんですか?

「試合前に皇治さんの控室に突撃して、奇襲を仕掛けます。それは皆さん、期待していてください。YouTubeの動画で公開されると思うので。皇治さんは五味選手と戦うことはないでしょう」

――RIZIN的には控室で映像を獲ってもいいことになっているんですか?

「厳密に言うと他の選手は撮るなと言われています」

――じゃあ難しいじゃないですか。

「でもまあ、何か仕掛けようかとは思っています」


――勝ち負けについてのこだわりはどうですか?

「練習できた時間は、試合が決まったのが急と言えば急だったので練習期間は短かったんですが、その中で最大限の練習はしました。他の僕のYouTubeやパチンコの仕事は寄せて、今の自分が確保できる練習できる時間を最大限確保しました。それも勝つための練習です。試合ももちろん勝つため、勝ちに向かう、相手を倒すことを前提に試合を行います」

――Xには勝てますか?

「ピーター・アーツが出てきたらガチでやっても95%の確率でぶっ飛ばされると思いますが、誰が出てきても本気で戦いますよ」

――どんな選手だったら勝てると思いますか?

「勝てるとしたら総合格闘技をあまりやったことがないキックの選手とか、格闘技をちょっとかじっているくらいの芸能人とかなら勝てると思っています。総合格闘技の第一戦で出ている人を相手にするのは体重差がけっこうあってもしんどいかなって、正直な気持ちはあります」


――ヒカルさんとてんちむさんは来るんですよね?

「はい、一緒に入場してくれます。フジテレビさんにそこはカットしないでいただきたいですね」

――昨年の大晦日はどのテレビを見ていましたか?

「昨年は孤独のグルメですね」

――今年の大晦日は何が一番面白いと思いますか?

「元々、私はガキ使で渡部の謝罪会見を見るつもりだったんですけれども、結果的に私がRIZINに出ることになったので相当大晦日の格闘技への注目度は上がっていると思います。お笑いと、グルメと、歌と、格闘技とあって。格闘技がまた1位になる時代が来るんじゃないですか。YouTuberをどんどん使った方がいいですよ」


――今年、格闘技が1位になるんですか?

「純粋に、今年の格闘技のカードが豪華だって思うのと、また同じ話になりますけれど、連日Yahoo!ニュースとかでRIZINのことがとりあげられているじゃないですか。RIZINへの熱量は今年は高い気がします」

――体重は今どれくらいですか?

「95kgくらいあります」

――減量はないんですか?

「今回はしませんでした。誰が来るか分からないもので、僕より重い人が来る可能性もありますから、減量はせずにナチュラルウェイトでやるつもりです」

――Xが渡部さんの可能性はないですよね?

「それは面白いですね(笑)。今からでもいいからオファー出した方がいいんじゃないですか。それくらいの遊び心があっていいと思うんですよ。例えば紅白でも、お前らは紅白に出る器じゃないだろうって芸能人ユニットとかが出たりするじゃないですか。プロで歌を商売にしている人たちにイレギュラーの人たちが入るとか。ガキ使も本来はお笑いをしていない役者さんとかが入ったりするわけじゃないですか。それが逆に盛り上がったりする。格闘技も全然そういうのがあっていいと思うんですよね。だからみんな真面目に格闘技をやっている中にYouTuberを入れてみるとか、炎上しているお笑い芸人を入れてみるとか。取り組みとしては全然ありだと思いますよ」

――朝倉未来選手とは映像以外でも練習したんですか?

「出稽古に行った1回のみです。北岡(悟)さんのパンクラスイズム横浜でずっと練習させていただいています」


――北岡さんは、幽霊会員だったのが最近は来ていると言っていましたが、どんなアドバイスをもらっていますか?

「特にないですね。好きに、自由に、というくらいしか言葉は頂いていません。ただ、出るからには勝っていいよ、と。YouTubeでいつも負けキャラなので、一発でやられるみたいな試合が多いので、それをやる必要ないからね、勝ちに行っていいからねとは言われました」

――シバターさんはRIZINに出られたことがありますよね。

「プロレスでサブアリーナに出たことがあります」

――メインアリーナに出る気持ちを教えてください。

「真面目に言うと光栄に思っております。格闘技を始めたのが19歳の頃で、16・17で空手をやって、19でパンクラスイズム横浜の前身になるP’sLAB横浜ってところで練習を始めて。いま35なので16年間格闘技をやってきました。で、アマチュアの試合で勝ったり負けたりしてだんだんと実力を付けてきて、プロの試合に上がったりアマとして上がったりしていて、どこかで割と早い段階で自分の限界と言うか、自分はどこくらいまでは行けてどこくらいまでは行けないっていうのが分かってきたんですよ。夢をあきらめるじゃないですけれど、自分はPRIDEとかDREAMとかHERO’Sとかの大舞台で戦うレベルの選手にはなれないってことが20代の頃に身を持って感じました。諦めた夢だったんですよ。それが運よくYouTubeで凄く有名になることができて、結果的にですが凄い回り道して凄い変化球ですがRIZINの舞台に上がれることになったのは、凄い嬉しいです。諦めた夢がひとつかなったと思いました。

 映画『ロッキー』でロッキー・バルボアがアポロ・クリードから“イタリアの種馬”というキャッチコピーが面白いからって言って、それだけの理由でロッキーを指名したんですよ。で、ロッキーは自分がこういうリングに上がることはない、まさか世界チャンピオンに挑戦することはないと思っていたのがビッグチャンスが訪れたんですよね。私とロッキーは境遇が違ってYouTubeで成功しているので、ロッキーとは違うんですが、一度諦めた夢が思わぬ形でかなって、おそらくは1回こっきりのチャンスをいただけたことは凄く光栄に思っているし、それにかける想いは強く持っていますね」

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