2020年12月27日(日)名古屋国際会議場イベントホールにて『グループエスカラデーPRESENTS HOOST CUP KINGS NAGOYA 8』が開催される。今大会はDAY FIGHTとNIGHT FIGHTの2部構成。
NIGHT FIGHTのトリプルメインイベント第3試合、つまりトリを飾るのはISKAムエタイ世界スーパーライト級王者・大石駿介(OISHI GYM)vs元ルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級3位マキ・チャーチャイ(真樹ジムAICHI)によるISKA認定試合スーパーライト級3分5R。
地元名古屋の大石が1年ぶりに地元名古屋のリングに登場。本来、ISKA規定によって1年の期限で防衛戦が予定されており、ISKA日本支局を通じ日本人選手を含む挑戦者資格を有する相手との対戦にて協議していたが、現役生活の残り少ない王者の希望を尊重し、国内在住のISKA認定に準ずる選手との認定試合を行うことにより半年の防衛期間猶予の措置がとられたという。
そこで出場希望のあった元ルンピニースタジアムランカーのマキ・チャーチャイとの対戦が、ISKA認定試合となった。チャーチャイは昨年の名古屋大会にて、NJKFライト級王者を静岡KICKにて破り波に乗るMASATOをワンキャッチ・ワンアタックルールにてワンサイドで破り、眼底骨折にまで追い込んでいるハードヒッター。大石としては、地元名古屋での世界タイトル防衛前哨戦として弾みをつけたいところだ。
HOOST CUP日本ライト級(-60kg)王座決定戦3分3R延長2Rでは、マキ・ピンサヤーム(真樹ジムAICHI)と久井淳平(多田ジム/)が対戦。
前王者・中嶋平八の長期間の怪我によるタイトル返上に伴い、かねてより同タイトルを熱望していた両選手による王座決定戦が実現。前回、”日本人キラー”として国内王者を切り崩してきた元ルンピニースタジアム2冠王のピンサヤームに、ヒジ・ヒザ有りのEXルールでカーフキックを多用し、大善戦で肉薄したINNOVATION王者、久井が、今回はワンキャッチ・ワンアタックルールで再戦する。
HOOST CUP日本スーパーライト級(-63kg)タイトルマッチ3分3R延長2Rでは、王者・小川翔(OISHI GYM)が健太(E.S.G)の挑戦を受けての防衛戦に臨む。国内中量級の実力派王者同士の対戦が、HOOST CUP日本Sライト級タイトルマッチとして実現した。
小川は昨年5月の名古屋大会ぶりのホーストカップ登場。これまで麻原将平、山口侑馬ら国内トップファイターに勝利し、シュートボクシング王者の海人やRISE王者の白鳥大珠らを追い込むなど国内中量級トップ選手。健太はNJKFウェルター級王者、WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者、Krush70Kg王者を獲得し、HOOST CUPでは4冠王ダニロ・ザノリニにも勝利している。
DAY FIGHTのメインイベントは、HOOST CUP日本EXミドル級タイトルマッチ3分3R延長2Rで、王者・匡志YAMATO(大和ジム)が小原俊之(キング・ムエ)の挑戦を受ける。
昨年12月の名古屋大会でチューチャイ・ハーデスワークアウトジムを破り、HOOST CUP日本EXミドル級タイトルを獲得。ホームタウンのNJKFタイトルに続き2冠王となった匡志。挑戦者は、国内ムエタイジムのエリート集団、福田海斗を介する「キング・ムエ」の小原です。10月の『REBELS』では、ミャンマーラウェイの渡慶次幸平にヒジでTKO勝利し波に乗っている。
両者は5年前の新人時代に『HOOST CUP KINGS NAGOYA』にて対戦し、小原が判定2-0で勝利している。5年ぶりにお互いの成長を競い合うリマッチの意味もあるタイトルマッチとなるはずだったが、前日計量で匡志が500gオーバーとなり、罰金及び、グローブハンディ(匡志10オンス、小原8オンス)と匡志は減点1からのスタートに。小原が勝者の場合はタイトル移動、匡志が勝者の場合はタイトル空位となる。
68kg契約EXルール3分3R延長1Rでは、NJKFウェルター級王者・洋輔YAMATO(大和ジム)とNKBウェルター級王者・蛇鬼将矢(NKBテツジム)が対戦。
洋輔は10月の大阪大会にてNJKFウェルター級王座決定戦で佐野克海に勝利し、NJKFウェルター級タイトルを獲得。蛇鬼は同じく10月に行われたNKBウェルター級王座決定戦決勝にて、以前引き分けた稲葉裕哉に判定勝利して王座を獲得した。両選手ともに王座を獲得して波に乗るが、王者対決として譲れない一戦だ。パンチの蛇鬼か、蹴りの洋輔か。
HOOST CUP女子スーパーライト級(-63kg)タイトルマッチ3分3R延長1Rでは、王者・溝口孝湖(WATANABE-GYM)が超弁慶(ガムランナック)の挑戦を受けて防衛戦を行う。
昨年5月の名古屋大会で、アーネスト・ホーストの秘蔵っ子であるマーレーン・オクックスを破り王者となった”重戦車”溝口。挑戦者は溝口が王者になった時より再戦を熱望し、挑戦に名乗りを上げた超弁慶に決まった。超弁慶は元J-GIRLS暫定フェザー級王者で、MMAでも活躍した二刀流。両者は3年前に対戦し、溝口が判定で勝利している。王者の返り討ちか、挑戦者のリベンジ&王座奪取か。