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【ONE】仙三がついにONE初勝利! MOMOTAROは相手負傷TKO勝ち、またもダゲスタン! ユスポフ、マゴメダリエフが鮮烈勝利

2020/12/25 21:12
 2020年12月18日(金)シンガポール・インドアスタジアム大会にて事前収録されたONE Championship『ONE:COLLISION COURSE 2』が12月25日(金)、配信された。 ONE:COLLISION COURSE II ▼フェザー級 ムエタイ 5分3R〇ジャマール・ユスポフ(ロシア)[判定3-0]×サミー・サナ(フランス/アルジェリア)  ダゲスタン出身のユスポフはキックボクシングとムエタイでロシア国内選手権で6度優勝し、ヨーロッパキックボクシングのタイトルも獲得。その後は中国・北京に移り、コーチとしてムエタイとキックボクシングの次世代選手を育成している。2019年11月の『ONE: AGE OF DRAGONS』でONEデビューを果たし、ヨードセングライを破った。  サナは2016年5月にラジャダムナンスタジアムでKO勝ちしてWBCムエタイ世界スーパーミドル級王座、2017年12月にはISKAムエタイ世界ミドル級王座を獲得している。2019年6月にONEデビューを果たすと、初戦は判定で敗れるも2018年11月にはアーメン・ペトロシアンに勝利。2019年2月にはジョー・ナタワットに敗れるが5月にはヨードセングライ、8月にはジャバル・アスケロフに連勝した。10月の「ONE Super Seriesキックボクシングフェザー級WORLD GP 2019」ではジョルジオ・ペトロシアンに判定負け、2020年10月にはマーティン・メオニから勝利している。  1R、サウスポー構えのユスポフ、オーソドックス構えのサナ。ユスポフの左の蹴りにすぐに右ローを蹴り返すサナ。リーチのあるサナの右の蹴りに左ストレートを合わせるユスポフ! さらに軸足蹴りでこかす。近距離で左をダブルで突くユスポフ。  ユスポフの左の蹴りを掴んで打ち下ろしの右はサナ! ダックでギリギリでかわすユスポフ。サナの右ミドルにすぐに左ローの蹴り返し。  2R、サナの右ハイをスウェイでかわすユスポフは左ストレート! さらに右ボディストレート。左に右のテンカオを狙うサナが前に。スイッチして右を打つユスポフ。サナのワンツーはブロッキング。右ジャブを当て左ストレートを狙う。サナも右ハイから右ストレート! ここで下がらずすぐに押し返すユスポフはサナの右を後ろステップバックでかわして右。続く左ストレート! 見事ダウンを奪う。  3R、右から左を上下に打つユスポフ。サナは掴んでの首相撲を狙うが突き放すユスポフ。サナの右をかわして左を突く。右ローには左ストレートを打つユスポフ。しかしサナの右ローがローブローに。再開。サナの右の蹴りに左ストレートを当てるユスポフ。首相撲からのヒジを狙うサナ。ギリギリでかわすユスポフをこかすサナ。右ミドルを当ててゴング。  判定は3-0でユスポフが勝利。フェザー級GPファイナリストのサナを相手にダウンを奪う見事な完勝劇でユーセンクライ戦に続く勝利を挙げた。 [nextpage] ▼第5試合 62.2kg 5分3R〇カイラット・アクメトフ(カザフスタン)[判定3-0]×キム・デファン(韓国)  アクメトフは、エスタキに判定負け後、マ・ハオビンとリース・マクラーレンに判定勝ちし、2連勝となっている。怪我の治療も完治しフライ級王座を狙う。  サーデュラエフ、若松佑弥を相手に判定で2連敗しているデファンは当初、和田竜光と対戦予定だったが、ダニー・キンガド戦を失ったアクメトフと対戦。  1R、サウスポー構えのアクメトフ、オーソドックス構えのデファン。左ミドルから入るアクメトフ。さらに右から左ストレート! さらに左ハイ! 左のオーバーハンドフック! 顔面にもらうするデファン。  首相撲からバランスを崩したのはデファン。さらに左ハイ。デファンも入れず。アクメトフは右のサイドキックでデファンを後退させる。デファンの入りに左ボディも突く。デファンの左の打ち終わりに左ストレートはアクメトフ! さらにデファンの入りにカウンターのダブルレッグテイクダウン! 立ち上がり下のデファンに大きなパウンドを狙う。  2R、右の跳びヒザで入るデファン。しかしそれを掴むアクメトフ。継ぎ足の右ミドルで入るデファン。しかし、アクメトフはガードの上を行く左ハイ! 倒れないデファンにさらに組んで金網まで押し込む。右瞼から出血するデファン。アクメトフは離れ際にヒザも!  右ミドルから入るデファン。左サイドキックも。しかし押し戻すアクメトフは右フック。デファンも右ミドルを当てる。いきなりの左ストレートはアクメトフ! さらにデファンの入りに右のサイドキック、関節蹴り。デファンは跳びヒザをヒット! しかしそれをキャッチしたアクメトフがテイクダウン。  3R、左フックをオーバーハンドで打つアクメトフ。さらに組み付き小外がげでテイクダウン! ハーフから鉄槌を打つ。下のデファンは再び出血もフルガードに戻す。ドクターチェック。  再開。下から蹴り上げを当てるデファン! クローズドガードの中に入るアクメトフは左足でまたぎハーフに。かんぬきからバタフライガードで浮かそうとするデファン。声を挙げながら右のパウンドを打つアクメトフ。出血したデファンが下のままゴング。  判定は3-0でドミネートしたアクメトフが勝利。ランキング3位の実力を発揮した。 [nextpage] ▼第4試合 ONEムエタイ フライ級 3分3R〇MOMOTARO(OGUNI GYM)[2R TKO]×ボルター・ゴンサルベス(ブラジル)  元WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者のMOMOTAROは、2019年3月のONE初参戦でケニー・ズィー(中国)に判定勝ちも、4月に元ルンピニー3階級王者ルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)に判定負け。しかし、9月のシントンノーイ・ポーティラックン(タイ)との試合では、41秒KO勝ちの番狂わせを起こした。11月にはホームリングのNJKFで琢磨に3R判定勝ちを収めて連勝していたが、今年1月のONEで元ONEキックボクシング・フライ級王者ペッダムに判定負けを喫して連勝がストップ。今回はそれ以来の試合となる。  対するゴンサルベスはブラジルでムエタイを始め、学生生活を終えるとタイへ渡り、名門シッソンピーノンジムでかつての名選手サガットペットの指導を受けた。タイのパトンスタジアムやMAX MUAYTHAIなどでムエタイのキャリアを積み、2017年P-1 Changトーナメント優勝、2018年WPMF世界ライト王者、2018年ムエタイ・エクストリーム-60kgトーナメント王者となり、2019年10月に東京・両国国技館で開催された日本大会でONE初参戦。いきなりロッタン ・ジットムアンノン(タイ)のONEムエタイ世界フライ級王座に挑戦し、判定2-1で敗れるもロッタンを苦戦させた。戦績は27勝(18KO)5敗1分。22歳。 1R、オープンフィンガーグローブのケージ戦。サウスポー構えのMOMOTAROに、サウスポー構えからオーソドックス構えに変えたゴンザルベスは右ミドルのダブル! そこにMOMOTAROも右フックを狙う。  前足でサイドキックで距離取るMOMOTARO。蹴り足を取られると追打を避け下になるゴンザルベス。蹴り足を掴んでの3ステップは注意に。圧力をかけなおすMOMOTAROに脇差すゴンザルベスは投げる。  右ハイをスウェイでかわすMOMOTARO。ボディ打ちからミドルを打つ。金網に詰めて4連打を見せたMOMOTAROだが鼻血を見せる。  2R、オーソドックス構えにするゴンザルベス。蹴り足を掴まれるとまたも追撃を避け下になる。MOMOTAROの右ローとゴンザルベスの左の蹴りが交錯。しかし、ゴンザルベスが右足首をひねったのか、左の蹴りで痛めたか、ストップの意思表示。レフェリーが試合を止めた。  MOMOTAROは相手の負傷によりTKO勝利した。 [nextpage] ▼第3試合 ライト級 5分3R×アミール・カーン(シンガポール)[判定1-2]〇パク・デソン(韓国)  カーンは、MMA13勝7敗。2020年2月に江藤公洋に一本負けも、10月にラウル・ラジュにTKO勝ちで再起を果たした。この9月に父を亡くしたが、パク・デソン戦を辞退せず、試合に臨む。  デソンは、MMA10勝2敗。2017年のROAD FCでの下石康太戦での一本負け以降、ONEで江藤に2度のTKO勝ちを含む4連勝をマークしている。  1R、サウスポー構えのデソン。オーソドックス構えのカーン。右ハイはカーンもかわすデソンも二段蹴り狙い。左ローを当てるカーン。さらに右のダブルもバックステップでかわすデソン。カーンの前蹴りを掴んでテイクダウンはデソン! クローズドガードに入れるカーン。しかし立ち上がるカーンを再びテイクダウンするデソンはサイド、上四方からヒザ! 下から左で差して立ち上がるカーン。右ハイは空振り。デソンも左の後ろ廻し蹴りを見せる。  2R、左インローはデソン! カーンは圧力をかけながら右フック狙い。そこにデソンはカウンターの左クロスを狙う。スイッチして歩いて右ハイを打つカーン。さらに左ロー。デソンの入りに右を刺すカーン。しかし組むデソンは小外がけを合わせてテイクダウン。カーンはクローズドガードの中に入れる。デソンのサイドに回る際に立ち上がったカーン。デソンは太腿を叩いてから左ロー。カーンも左ローを返す。  3R、詰めて左ハイはカーン。ブロックするデソンだが、カーンの右ミドルにステップバック。カーンの左ローにシングルレッグから軸足を払いテイクダウンはデソン! しかしカーンも蹴り上げから金網まで這いすぐに立つ。右前蹴りはカーン。その蹴り足を掴んでテイクダウンはデソン! サイドを奪うと右で枕を巻くが、カーンはケージウォークで後転し立ち上がり! カーンの右にカウンターの左を狙うデソン。追うカーンは左右の蹴りで前に。さらに左ジャブを当ててゴング。  カーンの前に出る打撃、デソンのテイクダウン&カウンターはいかに評価されるか。判定は2-1でデソンが勝利。5連勝を決めた。 [nextpage] ▼第2試合 ウェルター級 5分3R〇レイモンド・マゴメダリエフ(ロシア/ダゲスタン)[1R KO]×エドソン・マルケス(ブラジル)  マゴメダリエフは、コンバット・サンボの世界王者。ダゲスタン共和国の首都マハチカラ出身で、フリースタイル・レスリングを幼い頃から始め、後にコンバット・サンボなどの他の競技にも取り組んだ。  ロシアの軍隊時代は、多くの競技で大会に出場し、コンバット・サンボの世界王座に加え、カンフー・サンダ、近接格闘術などでタイトルを獲得した。2015年にプロMMAデビューし、6勝1敗。3つのKO・TKOと2つの一本勝ちをマークするフィニッシャーだ。  キックをキャッチされ片足立ちで、17秒でノックアウトを決めたこともある。2018年11月のONEデビュー戦ではジェームス・ナカシマに判定負けも2020年1月にジョーイ・ピエロッティにギロチンで一本勝ち。再起を果たしている。  マルケスはONEのニューカマ。修斗ブラジルなどで活躍しMMA9戦無敗。今回のONEデビュー戦では、7戦連続のKO勝ちを狙う。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローを当てるマゴメダリエフ。マルケスの右に右カーフキックを当てるマゴメダリエフ! さらにじりじり詰めてワンツーの右! 一瞬でマルケスが後方に崩れ、パウンド1発。すぐにレフェリーが間に入った。  衝撃的なKO劇を見せたマゴメダリエフ。またもダゲスタン旋風がケージを席捲した。 [nextpage] ▼第1試合 60kg契約 5分3R〇仙三(パラエストラ松戸)[判定3-0]×リャン・フイ(中国)  2019年10月のONE両国大会でリト・アディワンに右ヒジを極められあらぬ方向に曲がるもタップせず、試合を続行しようとした仙三。コロナ禍のなか、怪我の治療ととともに「丸一日、格闘技にだけ向き合う」日々を積んできた。1年2カ月ぶりの復帰戦に向け、自分史上最高の仕上がりだという。  対するリャン・フイはMMA5勝5敗1分。中国でKunlun Fight、M-1 Challenge、WLFを経て、2020年6月の登竜門シリーズ「One Hero Series 13」でデビューも判定負け。今回が初のONE本戦となる。  1R、ともにオーソドックス構え。大きなワンツーで前に出るフイ。仙三はジャブを突き、前に出てきたフイを左で脇差し、四つから首相撲&ヒザ蹴り! 離れたフイはシングルレッグも仙三は尻餅から立ち上がる。仙三のローブローからフイがインターバルも再開。  大小のステップを織り交ぜる仙三。しかしフイは仙三の左の打ち終わりに大きな右フック! 首相撲からヒザを突く仙三に一本差して投げるフイ! 立ち上がる仙三を再び投げるが、仙三は立ち上がる。金網に詰めて左フックはフイ! またも差して投げるが立つ仙三は右のヒジ! 首相撲でとらえる仙三はヒザを突く。大きなフックと投げの強さを見せるフイだが、仙三もすぐに立ち上がり打撃を入れた1R。  2R、右ローを打つ仙三。フイのワンツーを避ける仙三。大きな左をかわすが、フイはシングルレッグテイクダウン。すぐに立つ仙三。フイのダブルレッグをがぶりバックに回る仙三だが、落として上になるフイ。しかし仙三はすぐに立ち上がる。フイはスタミナ持つか。前に出る仙三。首相撲ヒザもそこに右を外から振るフイ。しかし首相撲にとらえる仙三はヒザ蹴り、さらに左ボディ!  腹を効かされたフイの組み付きを切った仙三はバックマウントに。4の字フックを組んで背後からリアネイキドチョーク狙い。左脇をすくいながら腕十字狙いから立ち、ヒザ蹴りを突いたところでゴング。  3R、圧力かける仙三。右フックを当てるとシングルレッグへ。切るフイに左ジャブは仙三。右フックを当てるフイだが、仙三も下がらず左ボディ! しかしシングルレッグテイクダウンはフイ。金網際ですぐに立つ仙三。  しかしフイもシングルレッグへ。そこを切った仙三はダースチョークへ。外すフイにシングルレッグは仙三。スイッチを狙うフイを潰し、ボディを効かせる仙三! さらにヒザ蹴り! ダブルレッグテイクダウンも尻餅からアームロックを狙う仙三。  判定は3-0で仙三が勝利! キンガッド、アディワンと強豪相手に敗れ、怪我にも苦しんだ仙三だが、3度目の正直でONE初勝利を挙げた(※追記・試合後、仙三は1Rに右拳を骨折していたことを明かしている)。
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