那須川天心(左)からのアドバイスはあったかと聞かれた相内は「100年早いです」と苦笑した
2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される『Cygames presents RISE ELDORADO 2021』の記者会見が、12月25日(金)都内にて行われた。横浜アリーナには初進出。
同大会で西武ライオンズを今季で引退し、格闘家転向を表明していた元プロ野球選手の相内誠(26歳)がデビューすることが決定。
“野球界のバッドボーイ”と紹介された相内は「野球界からやってまいりました。野球をやっていた人間が格闘技界に入るなんてなめんなよと言われると思うが、当然だと思います。試合で面白い試合をして、面白いファイターがいると思われるようになっていきたいです」と挨拶。
伊藤隆RISE代表は「業界関係者に紹介されました。問題児的なイメージだったんですが非常に好青年。高校時代にキックボクシングをやってプロになりたかったそうです。プロ野球の道に進みましたが、格闘技をやりたい気持ちはずっとあったと聞きました。彼自身の練習を数回見ましたが、プロの野球選手になるくらいなのでフィジカルが強く才能があると感じました。攻撃が硬いイメージです。身長が185㎝あるのに67kgしかないのも強みだと思います」と、相内の可能性を高く評価した。
気になる対戦相手については「1、2戦目の相手を探しています。ただ、普通のデビュー戦の選手とは違うので、そこを考慮してマッチメイクしたいと思います」とキャリアが浅いながらも実力が釣り合う相手を探したいとした。
相内は「65kgの階級でやりたい」とし、得意技は「ヒザ蹴り」。構えはオーソドックスでやるとのこと。「所属ジムはまだ決めていませんが、いろいろなところを転々として指導者、トレーナーの方にいろいろな詰め方、技術を教わっています。体力的には野球と全く違うので走ったりしています」と、様々なジムで教わっているという。
「どこの業界もそうですが、チャンスは少ない。どんな世界でもワンチャンスをモノにするのが生き残っていく人間。僕は野球でチャンスをモノにできなかった人間なので、いただいたチャンスを勝ちにこだわってやっていきたいと思います」と、格闘技では巡ってきたチャンスを逃さないようにしたいとする。
格闘技への想いを聞かれると「最初はファンというか“魔裟斗カッケー”みたいなところから始まって。高校生になって憧れていた先輩がキックボクシングをやっていて、その背中を追いかけてやりたいなって思いました。野球メインで格闘技も楽しいスポーツだと思って両立してやっていました。それで好きになりました」と、キックボクシングの練習は初めてではない。
格闘技の世界でどこを目指すのかとの質問には「僕が聞いた中では、野球から格闘技に移ってチャンピオンベルトを手にした人は聞いたことがありません。やるからには頂点、ベルトを腰に巻きたいので必死こいて頑張ります」と、やるからにはチャンピオンを目指すと宣言。
転向にあたっては「何人か相談はしましたが、反対されましたね。でも、あとあと後悔する気がしたので、やりたいという自分の意見を尊重しました」と、ここでやらなければ後悔するとの想いが決め手となった。
デビューにRISEを選んだのは「RISEとRIZNさんが好きだったので。こういう舞台でやれたらいいなって思っていました」との理由で、RIZINの舞台にも興味があるようだ。
最後には「結果・実績がない選手は強く当たられるのは当たり前なので、まずは実績を残してライオンズではなくRISEで頑張っていきたいと思います」と、最後はシャレを交えながら否定的な意見に実績を残すことで納得させていきたいと語った。