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【K-1】桃から生まれた鬼山桃太朗「普段ふざけていても試合は強いのがカッコいい」

2020/12/24 18:12
 2021年1月24日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催されるK-1 JAPAN GROUP年間最大のビッグマッチ『K'FESTA.4』で、第3代Krushバンタム級王者・金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)と対戦する鬼山桃太朗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が、12月24日(木)神奈川の所属ジムにて公開練習を行った。 (写真)トリッキーに動く猿のミットを追いかける鬼山桃太朗 7月の改名第一戦でKO勝ちした翌日の一夜明け会見にて、「みんなが知ってる桃太郎は、川から流れてきた桃をお婆さんが拾って、健全なお爺さんとお婆さんが育てるという話なんですけれど、僕の桃が流れ着いたのは鬼の山なんです。で、拾ったのも鬼で、鬼に育てられたから『鬼山桃太朗』ということになっています。だから優しい面も持ちつつ、時折鬼のような一面も見せるという、そういう裏設定」と、衝撃のキャラクター設定を説明した鬼山。  この日も犬と猿と雉ならぬ鶏(ジムの会長、トレーナー、選手)を従えてのミット打ちを行い、ミットを持った猿のトリッキーな動きに戸惑いながらも公開練習を終えた。  K-1 JAPAN GROUPでの試合3戦目にして、K-1のスーパーファイト出場を果たし「やっぱりK-1のスーパーファイトが決まって反響はめちゃめちゃあります。地元の人だったり知らない人からもSNSでメッセージをたくさんもらえたり。やっぱりK-1凄いなって改めて感じました。僕が岡山から上京してくる時は頑張ってね、とはみんな言うんですが、心の底では笑ってると思ったので、いざ出るとなると凄いなって言ってもらえて。特に地元での反響が大きいですね」という。 (写真)犬と猿にグローブを着けてもらい、雉(鶏)には肩をもんでもらう鬼山桃太朗 そうすると地元愛は強いのかと聞くと「あるっちゃあるし、ないっちゃないし」と笑ったが、「改名してから岡山を背負っているんだって意識は上がりましたね。最初は改名するってなった時にどうしようかと思って、背中に入れ墨入れるくらいの覚悟で。中途半端にできないじゃないですか。途中で変えてもダサいし、やるなら桃太郎になり切ろうと思って。改名すると決めた時に桃太郎になり切ろう、自部は鬼山桃太朗だって覚悟をもって改名しました」と、安易な考えでの改名ではなかったとする。 「改名一戦目はふざけてるんじゃないかとか、それこそ応援してくれる人にもなんでこの名前にしたって言われていました。でも名前から知ってもらったり、僕もモチベーションが上がるし、試合で魅せないとなって気持ちになるので。精神的にしんどい時もないことはないけれど。ふざけているけれど強いというのが自分の中ではカッコいい。普段ふざけていてもパフォーマンスしていても、試合は強いのがカッコいいと思っています」  そこで、犬と猿と雉の存在は自分にとってどうなのかと聞かれると「精神的な支えになります。鬼退治(試合)に1人で行くのが心細いと思って、きびだんご渡してついてきてよって感じなので、精神的な部分が大きいですね」となり切って答えた。  では、桃太朗ならではの必殺技はないのかと聞くと「ないです(笑)」と答えたが、「団結力ですね。犬・猿・雉とのチームワークで倒しに行くと思っています」と、セコンドやチームとの団結力が一番の武器だとする。  2020年11月の『Super Bigbang』にてMA日本キックボクシング連盟スーパーバンタム級王者・戸井田大輝(戸井田ジム)を破り、Bigbangスーパーバンタム級王者となったことには「相手が他団体の王者だったので、通用するんだなって思いました。ベルトを獲ることで単純に自信になるし、自信は今までよりもあります」と、デビュー5戦目での戴冠が自信になったとする。  今回対戦する金子については「岡山にいる時から凄い強いなって。実は金子選手の試合をずっと見ていた時期があって、戦い方や動きを真似していました。K-1に来る前だったんですが、理想的なスタイルだなって思っていて。こっちに来る時にスーパーバンタム級でやると決めて、金子選手と出来たらいいなって思って上京してきたので、1年ちょっとで実現して自分でも驚いています。尊敬する選手の一人でした」と、対戦を熱望していた相手だったと打ち明けた。 「怖さもありますが、自分がどこまで通用するか。物差しじゃないけれど、自分がどの辺にいるんだって分かるのでワクワクしています」と対戦を楽しみにし、「試合展開は打ち合いは絶対にあると思う。金子選手が距離を取って戦ってきてもいいようにしているし、自分は打ち合う接近戦が得意なので、そこで負けないようにしているので試合展開は金子選手次第だと思います」と、金子の出方次第で展開は変わると予想。  その中でも「打ち勝つ自信しかないです。これで打ち負けちゃったらダサいけれど、なぜか自信はめちゃめちゃあります」と、打ち合いになれば絶対に負けないと言い放つ。  お手本にするまで研究した金子は「何でもできるイメージがありますが、ぶっちゃけて言うと警戒しているのは右ストレートですね」と言い、弱点に関しては「あまり言いたくないですが、わりかし穴はあるのかなって思うので、そこを上手くハメられれば。ハメる練習をしているので、試合当日をお楽しみにしていて欲しいですね」とニヤリと笑った。 「KRESTに来てから僕は変わったなと思うので、精神的にもKRESTに来てよかったなって上京して1年、自分でも成長を感じます。自信しかないですね」という鬼山は、「金子選手が改めて凄いなと思った試合が、注目した試合がK'FESTA.2での玖村修平選手とやった時。あそこから金子選手の知名度が上がったと思う。今回もK'FESTAなのでそれなりに注目度が高いと思うので、そういう試合をして盛り上げたいですね」と、年間ベストバウトとも言われた金子vs玖村のような激闘を繰り広げたいとした。  そして2021年の目標は「2020年は1月にK-1 JAPAN GROUPデビューして、7月に改名、11月にBigbangのタイトルを獲って、振り返ると準備期間だったのかなって。K-1のスーパーバンタム級王座を武居選手が返上して自分的に波が来ているかなって思うので、しっかり勝って2021年はK-1のベルトを獲れるように頑張っていきたいです」と、さらなる飛躍の年にしたいと語った。
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