会見にはファイターも集結、REBELSで育った選手たちが新たにKNOCK OUTで歴史を作っていく
2020年12月18日(金)都内で記者会見が行われ、『REBELS』と『KNOCK OUT』の2つのキックボクシングイベントを運営しているDef Fellowが今後の指針を発表した。
会見では、2団体の代表である株式会社Def Fellow代表取締役の山口元気氏が次のように説明。
「REBELSは今年10周年。2010年1月23日に、K-1ルール全盛もあってその中でムエタイの良さを見せていこうというコンセプトのもとに時代の流れに逆らってやろうと反骨心を元に旗揚げしました。それからヒジ打ちありとヒジ打ちなしの2部門になって興行を行い、いろいろ変革の時期もありましたが、5月29日にKNOCK OUT事業を引き継ぐことになって2つを柱に運営していくことになりました。
その中で来年どう生き残っていこうかと考えた結果、元K-1プロデューサーの宮田さんに声を懸けさせていただき、本気でこの世界で生き残っていきたいし、REBELSをさらに大きくしていきたいと相談させていただき10月に2大会のプロデューサーになっていただく流れになりました。
どういう風にすればより発展していくかと考えた結果です。選手が上がりたい舞台を最優先に考えてきているので、2カ月REBELSを運営する中で議論を重ねてこうやっていこうという方針が決まりました。一旦REBELSと言うブランドは封印させていただくことになりました。今後はKNOCK OUTに統合してイベントを行っていきたいと思います。
2月28日は『REBELS~The FINAL』で最後の大会を行いたい。消滅ではなく封印。10年経ちましたが根底に流れる反骨心は常に持ち続けてKNOCK OUTの根本にも流れていくと思っています。選手が上がりたいリング、ファンが見たいと思う戦いを実現していくイベントになっていくと思っています」
続いて、宮田充プロデューサーより「1990年にこの業界に入らせていただき、団体がなくなったり、イベントが変化していくことが多々ありました。REBELSは来年1月で満10周年というところでイベントを封印するという山口代表の決断。思うところは僕なりに理解していますし、これをいい転機にしていきたいと考えています。立ち技の格闘技の中でよりラジカルで先鋭的な集団として進んでいくべきだと思っています。イベント展開、マッチメイクはさらに激しくなっていかないといけないと思っています。REBELSを応援してよかった、そしてKNOCK OUTはどうなるのかって楽しみにしてもらえるイベントを作っていきたいと思います」と、今後に期待して欲しいと話した。
REBELSを10年間引っ張ってきた山口代表だが「寂しいのは全然なくて、前を向いているので。今までタネを蒔いていたものが来年花を開くのかなって感覚です。REBELSは何年か後に、反乱軍として何か引き連れてきたら面白いかなと思っています。石井会長が言われたようにREBELS時代に育ってきた若い選手たち、無敗の子たちがこれからどうやって大きくなっていくのかなと、自分の子供たちが大きくなっていくのが楽しみ。前向きです」と、封印にマイナスの感情な一切ないとした。
新生KNOCK OUTは2021年3月13日(土)東京・後楽園ホールにて『KNOCK OUT~The REBORN~』として新たな幕を開ける。2021年は後楽園ホールで8大会、新宿FACEで4大会。これまでのような大田区総合体育館などでの会場では予定していないが、「全てをビッグマッチの意識でやっていきます。大きい会場でやりたい気持ちもありますが、まだそこまでやり切れません。まず2021年は新しいKNOCK OUTの戦いを見せていく1年。それがどう評価されるか。機運を溜めて、2021年中か2022年に大きな会場へ進出したいと思います」と宮田プロデューサー。
また、KNOCK OUTにはREDルール(ヒジ打ちあり)とBLACKルール(ヒジ打ちなし)の2つの試合が存在するが、「2月28日と3月13日は特別大会なので両方の試合をやります。4月以降は決めているものがありますが、ここで話してしまうとインパクトが無くなるので調整中です。ビックリするような仕掛けを考えています」と、宮田プロデューサーは予告している。