糸東流で型を中心に活躍したケイト・ロータス
2020年12月19日(土)18時30分より新宿FACEで開催される『skyticket Presents DEEP JEWELS 31』にて、熊谷麻理奈(WSRフェアテックス札幌)と対戦するケイト・ロータス(KING GYM KOBE)が、空手の型出身の選手だったことを明かした。
2020年10月の前戦『DEEP JEWELS 30』では、アマチュアSPルール3分2Rで、藤田翔子(リバーサルジム新宿Me,We)と対戦したケイトだが、判定3-0(20-18, 19-19×2マスト藤田)で初陣は黒星。
しかし、総合格闘技歴わずか半年で、藤田大和の姉で極真会館全日本女子ウェイト制軽量級準優勝の強豪空手家の翔子を相手に激しい打ち合いを繰り広げ、テイクダウンも積極的に仕掛けていくなど今後の可能性を感じさせる内容だった。
今回の試合に向け、前戦について聞くと「小さい頃から喧嘩ではすぐ泣いていて……殴り合いは人生初でした」と、空手選手でありながら「人生初」と告白。詳細を聞くと、空手で「西日本大会優勝と全国大会で2度ベスト8進出」は、なんと糸東流の型部門だったという。糸東流は他の流派と比べても型の種類が多いのが特徴だ。
「組み手ではなく型がメインでした。型競技は、身体の軸を大事にしますし、しっかり効かせる打撃。さらに集中力が必要な競技なので、試合中に集中力が切れることはありません」と、組み手以外でも実戦に活きると語った。
さらにその集中力を武器に、「打撃面に関して結構ガツガツ行けたので、さらに練習していけば伸びしろがあるなという手応えを感じました。自分は意外に打ち合うのが好きなんだな、と自分の気の強さをあらためて感じました」と笑顔を見せる。
柔道でも県大会でベスト8入りを果たしているケイトは、「寝技をしっかり練習してきましたが、前回は試合が楽しすぎて興奮してしまい、対策が頭に出てこなかったんです。寝技が自分の課題だったので、今回はより取り組んできました」と語る。
今回、対戦する熊谷麻理奈(WSRフェアテックス札幌)は、KINGレイナと1勝1敗の懐の深いストライカーだ。
ケイトは「相手はリーチ差があって打撃をメインに出してくることを想定し、自分の間合いを大切にしてくる相手に、その対策もしてきました。私は私なりに自分の試合が出来たらと思います」と、熊谷の間合いを崩すプランを考えているという。
負けん気の強さも持ち味の一つだが、「鼻血? 今回は出さないです」と笑ったケイト。「前回は負けてしまったんですけど、変わらず応援してくれる皆さんに恩返しができるようにしっかり魅せられたら。応援お願いします」とファンにメッセージを送った。プロ初リングでどんな戦いを見せるか。
同大会は、12月19日(土)17時45分からSPWNにてライブ配信される。