背負うものがある斉藤(左)と復帰戦にも持ち前の明るさで臨む寺島
2021年12月19日(土)東京・後楽園ホールで開催される『Krush.120』の前日計量&記者会見が、18日(金)都内にて13:00より行われた。
第7試合のKrushスーパー・ライト級3分3R延長1Rで対戦する、斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)は52.9kg、寺島輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)は52.8kgでリミットの53.0kgをパス。
その後の会見で、石川直生Krushエヴァンジェリストは「斉藤選手は経営者の立場。従業員に姿を見せて試合に向かっている。クラウドファンディングにも挑戦しています。自分のため以外に戦う選手は強い。器用なタイプではないが戦う理由が増えた斉藤選手がどういう試合を見せるか。寺島選手は山崎秀晃選手に初黒星を喫しました。それに寺島選手が向き合ったことで、才能ある選手なので糧にしてくれたと思います。全体重を攻撃に乗せる重い攻撃を両者持っている。2人とも真っ直ぐな男なのでずる賢く戦った方が勝利に近づくと思っています」と、この試合の見どころを語った。
寺島は「計量も終わったので明日が試合、久々の試合なので一番楽しんで盛り上げる。楽しんできます」とにこやかにコメント。斉藤は「石川さんがいろいろ知ってくださっていてありがたいのと同時に恥ずかしい。従業員を抱えていてこういうご時世ですが応援に来てくれるのでカッコ悪い姿は見せられない。背中で明日も見せられるように頑張りたい」と意気込んだ。
計量で顔を合わせた印象を聞かれると、寺島は「特に何も感じなかったです。やるべきことをやれば自然と勝ちが来る。自分がやるべきことをやるだけ」と答え、斉藤は「計量見ていてではなく、前日インタビューの内容が、寺島選手は凄い先を見据えていてそれは素晴らしいと思ったが、12月を見てくれていなかったので明日見てくれないと躓いちゃうよと思う。僕と明日向き合ってほしい。忘れられない大事な日にさせます」と言い放つ。
それを聞いた寺島は「無茶苦茶考えているので大丈夫です。俺としては、この日に自分の全てを懸けるつもりでやってきているので明日思い切り殴り合いましょう」と返答した。
終始にこやかな寺島に余裕なのかと聞くと、「余裕というか、何回かやって会見に慣れただけです(笑)。もちろん試合に対しては怖さもワクワクもあります。試合前の感じが好きなんですよね。試合が決まるとワクワク感が強い。試合が好きだし、楽しめる場なので、明日は思い切り楽しんじゃおうという心境です」と話した。
その言葉に対して斉藤は「自分も楽しみたいけれど、どうなんですかね、必死ですよ。勝つために必死です。結果、楽しめたらと言う感じですね」と、この試合に懸ける思いを語った。
最後に寺島は「新しくフィジカルトレーニングをして、イチから筋トレをやってきたので、さっきは殴り合いましょうと言いましたが、一方的な展開で自分だけが当ててぶっ飛ばしたい」と宣言。
斉藤は「明日は同じチームキングスから3人出るんですが、僕の出番が最後の出番なので。最近思うのは、役者ぞろいの中で自分がジム最年長なので、役割や自覚を考えるのでチーム全体をしっかり締められたらと思います」と、チームも背負って戦うとした。