MMA
レポート

【Bellator】UFC王者ヤンと1勝1敗のマゴメドフがBellator初陣で完勝

2020/12/11 13:12
 2020年12月10日(日本時間11日)、米国コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナにて「Bellator 254: Macfarlane vs. Velasquez」が無観客&ライブ中継で開催された。  今大会では、現UFC世界王者ピョートル・ヤンに唯一の黒星をつけたダゲスタンのマゴメド・マゴメドフが初参戦。136ポンド(61.23kg)で計量をパスしている。対するマテウス・マトス(ブラジル)も135.2ポンド(61.32kg)で計量をパス。  MMA16勝1敗でヤンと1勝1敗のマゴメドフは、2018年11月のACBでのギロチンチョークでの一本勝ち以来の試合。MMA12勝1敗1分のマトスを相手に約2年ぶりの実戦でどんなパフォーマンスを見せるか。  対するブラジルのマトスは「Jungle Fight」等を経て、2015年の「The Ultimate Fighter Brazil Season 4」で後のUFCファイターのレジナルド・ヴィエイラに判定負け後、2017年からACBに参戦。2勝1敗のうち、黒星はピョートル・ヤンに3R TKOで敗れたものだ。前戦は2018年の3月。ACB82でナシューコ・ガラエフに判定勝ちしている。  バンタム級では9月にフアン・アーチュレッタ(米国)が、「Bellator JAPAN」で元谷友貴に一本勝ちしたパトリック・ミックス(米国)に判定勝ちで王座に就いており、マゴメドフの参戦は、新王者にとっても、大晦日にRIZINでバンタム級王座を争う日本の堀口恭司、朝倉海にとっても目が離せない一戦となりそうだ。 ▼バンタム級 5分3R○マゴメド・マゴメドフ(ダゲスタン)[判定3-0] ※30-26, 30-27×2×マテウス・マトス(ブラジル)  1R、ともにオーソドックス構え。低いダブルレッグを腹固め的にとらえられそうになるマゴメドフだが、正対しシングルレッグから金網に押し込む。  クラッチを組んでバックテイクするマゴメドフ。背後からボディロックでマトスをいきなり豪快にバックスープレックスで投げつける。立ち上がるマトスになおもバックにつくマゴメドフは正対からハイクラッチへ移行。またもリフトし投げて、立ち上がり際にバックへ。背後から片足をかけてコントロールするマゴメドフ。片手でパウンドを打ちながら左ヒザ!  2R、手をマットに着き右のセンチャイキツクを見せるマゴメドフ。さらに右の後ろ廻し蹴りは空振り。圧力かけるマトスに低いシングルレッグへ。そのまま金網に押し込みハイクラッチ。後方へ投げようとするがいったんは耐えたマトスだが、再び投げたマゴメドフ! 左足をかけて前方に崩すと、両足をかけて4の字ロック、背後からパウンド、マゴメドフを背負ったまま立ち上がるマトス。  左手を潜り落とそうとするマトス。手を戻したマゴメドフはバックからパームトゥパームでチョーク狙い。いったん足を解くと残り20秒をコントロール。マトスの立ち際にヒザを打つ。  3R、左ミドルから入るマゴメドフ。さらに右インロー。サウスポー構えになるマトスの右前足にシングルレッグはマゴメドフ。足を抜こうとするマトスにしつこくついていき軸足を刈りテイクダウン!  立ち上がるマトスを崩し、亀にさせダブルアンダーフックから片足をかける。サイドバックからバックで両足をかけて4の字ロックはマゴメドフ。背後からパウンドを打ち、リアネイキドチョーク狙い。腕を手繰り潜るマトスは正対を試みたところでゴング。  マゴメドフは試合後、ケージの中で「ありがとう。大きな団体でナーバスになったけど、契約に関わってくれたみんなに感謝したい。ここに来れて嬉しいよ」と感謝の言葉を述べると、今後、対戦したい相手を問われ、「名前を出すことはしない。誰とでも戦う。このBelltorジャングルのキングになる」と“タイガー”は語った。
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