2019年4月29日(月・祝)東京・ベルサール高田馬場で開催されるキックボクシング大会『KNOCK OUT 2019 SPRING「THE FUTURE IS IN THE RING」』のメインイベントで、タネヨシホ(INNOVATION・直心会)の挑戦を受けての初防衛戦に臨む、KING OF KNOCK OUTフライ級王者・石井一成(ウォーワンチャイプロモーション)。昨年行われた王座決定トーナメントで石井が優勝、タネは3位となっており、「チャンピオンと3位の実力差を見せつける」と石井は言い放った。
なんで次の相手はタネ君? と納得いかない部分もあった
――KNOCK OUTフライ級チャンピオンとしての初戦となった2月のWPMF世界フライ級タイトルマッチでは王者ヨードイ・ゲオサムリットを3RKOで下して、世界タイトルも獲得しました。
石井「練習していた左ボディブローと右ローキックを効かせて倒すことが出来たので作戦通りでした。相手は打ち合ってくるタイプなので、打ち合いつつハイキックなど色んな技を試そうとも思ってました。以前からローキックは自信のある技でしたが、ローキックではなかなか倒れないタイ人を倒せたことでさらに自信がつきました」――ヨードイは攻撃力もあってかなりの強敵でした。
石井「そうですね。ヨードイのローキックをヒザでカットしていたのですが、途中でヒザが痛くなり今までに感じたことのない経験でした。蹴りもかなり強くてパンチも重かったです」
――今回世界チャンピオンとしても KNOCK OUT参戦が決まりました。
石井「今回対戦するタネヨシホ君は、昨年のKNOCK OUTトーナメントフライ級トーナメントに参戦して準決勝で大﨑一貴君に負けたので特に意識していない選手でした。4月の相手は強いタイ人が相手だと聞いていたのでモチベーションは上がっていたのですが、WPMF世界戦の後にタネ君との試合のお話をいただき、なんで次の相手はタネ君?と納得いかない部分もありました。でも主催者が相手を用意して、決まったからには王者として勝つだけですね。向こうはそれなりの覚悟を持ってくると思うので、油断することなく今まで以上に練習していて、防衛戦ですがチャレンジャーの気持ちでやるだけです」
――「平成最後の日本人対決によるタイトルマッチを4.29のメインイベントで挑戦したいです!石井選手!覚悟があるのなら挑戦を受けてくれ!」とタネ選手のSNSでの挑発を受ける形で、ワンマッチからタイトルマッチに変更となりました。
石井「あの挑発はムカつきました。僕はチャンピオンであるので“受けてくれ”ではなく、お願いしますでしょ?と思いましたね(笑)。『チャンピオン』と『トーナメント3位』の実力差をリング上で見せ付けてわからせたいと思います」
全てで圧倒して絶対にKOで決めます
――タネ選手の攻撃で警戒しているものはありますか?
石井「変わった動きをしてくるのでそこだけは注意したいですね」
――大崎選手との試合では、タネ選手はダウンを取られた後の猛反撃が印象的でしたが、その場面になったらどうしますか?
石井「あの攻撃は雑になって穴がたくさん出てくるので、落ち着いて対処したいと思います」
――先日にはタイ修行にも行かれたんですよね?
石井「3月18日から2週間、タイのペッティンディージムに行ってきました。ここのジムは僕と同じぐらいの選手が多く、みんな強いのでここで揉まれてこようかなと思いました。そこには元ルンピニースタジアム認定バンタム級1位のペッダム、元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者のペットモラコットといった凄い選手がいて、首相撲は全く敵わず、ボコボコにされましたね。タイであんな強い人たちと練習してきたのでかなりの自信が付きました。あと、フロイド・メイウェザーのチーム『TMT』のコーチも来ていて、パンチのミットを持っていただけましたね」
――そういう経験を経て、どういう決着にしたいですか?
石井「パンチ、蹴り、全てで圧倒して絶対にKOで決めます。向こうは1Rから来るでしょうが、3Rぐらいで終わらせたいと思います。タネラッシュを出させる前に終わらせますよ」
――試合順はKING OF KNOCK OUTライト級アジアトーナメント決勝戦&ライト級タイトルマッチのヨードレックペットvsチャンヒョン・リーとの一戦がセミファイナルになり、石井選手のタイトルマッチがメインになりました。
石井「ヨードレックペットはタイでもトップの選手なので、タイだったら僕の試合順はもっと下になります。僕がメインになったことで周りから色んなことを言われましたけど、メインイベンターに選ばれたからにはヨードレックペットとチャンヒョンの試合を食ってやるぐらいの試合をして、みんなに石井の試合がメインで良かったと思っていただけるような内容にしたいですね」
――ご自身のSNSでは、昨年KNOCK OUTのベルトを獲得して小野寺力プロデューサーに巻いていただいたことを思い出し「小野寺さんにベルト巻いてもらった。この瞬間、嬉しかったな。忘れられない。次も絶対巻いてもらう!!」と書かれていましたね。
石井「小野寺さんに声をかけていただいたことでKNOCK OUTフライ級はスタートしました。今回も防衛してぜひ小野寺プロデューサーにベルトを巻いてもらいたいと思います」