注目度の高い軽重量級の一戦、T-98(左)vs松倉。予告通り迫力があって盛り上がる激闘となるか
2020年12月6日(日)東京・後楽園ホール『REBELS.69』(夜興行)の前日計量&記者会見が、5日(土)都内にて正午より行われた。
セミファイナル(第6試合)73.5kg契約3分3R延長1R BLACKルールで対戦する、元ラジャダムナン認定スーパーウェルター級王者T-98(クロスポイント吉祥寺/)とWPMF世界スーパーミドル級王者・松倉信太郎(TRY HARD GYM)は共に73.3kgで計量をパス。
その後の会見で松倉は「いろいろと大変な中で皆さんが力を合わせて大会を開催してもらっていると感じるので、やるかやられるか、負けるならKO負けとか言う人が多いけれど、そこまで腹括れてリングに上がれている人は少ないかなと思う。でも有名な選手はそれができているので、僕もどこまで見せられるか分からないけれど明日は腹を括ってそこを皆さんに伝えられたらと思っています」との決意を語る。
T-98は「やれることは全てやって来たので、それを相手に思い切りぶつけるだけ。メインに賞金があるけれど僕らにはないので、思わずポケットマネーを出しちゃうような物凄い勝ち方をしようと思っています」と、壮絶な決着を見せると意気込む。
では、どういう勝ち方理想なのかと聞かれると、松倉は「展開的には、T-98選手は身体が強くてプレッシャーが強いので、ガンガン前へ出て来て僕が倒されるか、僕が自分の戦いをして勝つのかと思っています。僕は奇麗に倒すことが理想的です。階級が重い選手は前進してガチャガチャした試合が多いですけれど、僕はこの階級でもきれいなテクニックを出すのが大事だと思うので、きれいなKOを目指して戦います」とした。
それに対してT-98は「じゃあ僕は、フィジカルを活かしてガチャガチャしてゴリゴリに前へ出て倒して勝ちます」と、松倉とは正反対のことをして勝つと言い放った。
通常、T-98は70~72kg、松倉が75kgで試合をしているため本来なら階級が違う両者だが、今回は73.5kg契約で合意。そのため、松倉の体格の大きさが目立ったが「身長が高いから身体が大きいというわけではないと思います。T-98選手は普通にデカい、いつも通りだと思いました。僕の方が大きいという感覚はないですね。明日は僕の方が大きくなっていますが」と、体格差はそれほどでもないという。T-98は「大きさよりも今日の印象は黒いな、と(笑)。明日は黒さに気を付けます」と体格差は同じく気にしていないようだった。
まるでゴジラ(松倉)vsキングコング(T-98)だ、と記者から言われると、松倉は「大きい人が殴り合うのが格闘技は面白い。映像になると大きい人の方が迫力がある。T-98は大きい迫力あるタイプなので、この2人なら激しい試合ができると思います。ゴジラvsキングコングではなく、松倉信太郎vsT-98の試合、そういう代名詞になるようなインパクトのある試合をしたい」と、迫力ある試合=松倉信太郎vsT-98のようだ、と後世で言われるような試合にしたいとする。
T-98も「純粋に2人ともデカいので、2人とも迫力のある盛り上がる面白い試合になるので楽しみにしていてください」とした。
今回はREBELSルールということで、これまで松倉のキャリアのほとんどで行ってきた掴みのない試合とはルールが違う。それについて松倉は「この前、初めてREBELSの試合を見て組みがあるんだと改めて思って。ちょうど9月にムエタイルールに挑戦して首相撲をやりました。T-98選手と練習した時に首相撲が凄く強くて印象に残りました。組まないことが前提じゃないけれど、対策はしてきました。でも、そこで勝負するのは厳しいと分かっているので僕は僕の土俵で勝負します」と、組ませない戦いをすると話した。
そして最後に松倉は「格闘技は勝った人が正しい、言う権利がある。言いたいことは明日リングで言いたい」とし、T-98は「明日は細かいことを考えずに、この温度のまま戦うと思うので激しい面白い試合なると思います」と、改めて激闘を予告した。